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序章

2作目です…更新遅まる(๑-﹏-๑)



―――――いいかい?これは《契約(けいやく)》だ。


という声から始まるログイン画面には私の推したの王子様が現れる


「無理尊い。」


今日も仕事疲れでとある居酒屋にいる私。


「あーあ、白馬の王子様が迎えにこないかなー。画面の向こうから。」


疲れすぎてる私にはきっと真顔だろう。

横にいた弟がドン引きしているのだから。


「姉ちゃんキモっ。」


「流石我が弟。」


「流石とか言わないで。」


『今日も来てくれたんだね、おかえりなさい。今日のログインボーナスはこれだよ。』


「きゃあああ!!ノール様ー!!」


「姉ちゃん、うるさい。」


仕方ないじゃないの…私にとっては癒しとなるんだから。


「ほら帰ろ。」


「ええー。」


「フラフラじゃん、どうせ家はすぐ近くだし。」


まぁ、確かにそうだけれどもその時の私は相当酔ってましたねはい。


「お金は払ってあるから。」


流石我が弟にいつの間にかおぶられ公園にいた私。


「水を買ってくるから待ってて」


「はーい」


クールビューティな弟の背中を見つめてベンチで寝そべってた私が悪いのか…その時だけ、夜に通り魔の事件が多発してたのを忘れていた。


そう、私は前世でベンチに寝そべってたらたまたまいた通り魔にさされ死にました!!!


「って、バカなのか私は!!!」


「リサ?!」


「あ、なんでもないです。お母さん。」


「そ、そう?階段から滑って頭打ったからその影響でおかしくなったかと思ったわ。」


そう、私は生まれ変わった。しかも自分が前世でプレイしていたゲームの世界に。


しかも思い出すタイミングがおかしい。

階段から滑って頭打ったとか恥ずかしい。


「お母さん、私は大丈夫です。だから仕事に行ってきて?」


「えぇ、そうね。ありがとうリサ。」


でもほんとにゲームの世界で当たってるのか分からない。確証が欲しい。


どのキャラに生まれ変わったのか。

もしかしてヒロイン?


「ワクワクしちゃうなー。」


っと、鏡を見ると…ふわふわの金髪に赤い瞳。


「う…そ…。」


私は……どうやら悪役魔導士ノーラの弟子「リサ・アーロン」に生まれ変わってしまっていた


簡単に説明すると、このゲームの世界は私が前世でプレイしていた「Witch of light」


まぁ、日本語では光の魔法使いという意味だけれど。


「…てか、なんでリサなのよー!!!」


悪役の弟子ってありかそれ!!

確か彼女は最初に魔導士ノーラ様に拾われて弟子になり…。


(その後に色々あって師匠を好きになって…頑張って努力して…。)


あれ…どうして私、ここまでリサに詳しいんだろうか。前の私は悪役のキャラとか興味が全くなくて何も知らなかったはずのなのに。


「…ま、気の所為か。」


(ただ問題はここからね。)


魔導士ノーラ様に育てられたリサはノーラ様にも魔法学園に潜入するよう言われて、そこにはノーラ様は教師として一緒に潜入してるはず。


(思うとほかの悪役とかには興味は示さなかったけど…ノーラ様ルートに入るとリサっていうキャラが気になって設定とかインターネットで調べてたのを思いだした。)


「…そうだ…魔法学園でヒロインが入学してきて…ノーラ様と出会ってしまうんだ。」


問題はそこからだ…ノーラ様は過去に深い傷を心に負ってしまった。その感情がなくなった冷たい心を癒していったのがヒロインだ。


そして2人の仲の良さに嫉妬して禁術を使い…失敗してリサは…。


「死んじゃう…!私、死んじゃう!?」


(待て待て…落ち着け私。他にも何かENDがあるはず…。)


ノーラ様ルートではもう1つENDがあるはず。

いや、まぁそのENDは2人が結婚してという乙女ゲームあるあるなのだけれど。


(…影でヒロインを虐めていたのがノーラ様にバレて、そして国外追放。)


「…リサに幸せはないのかな。」


思えばリサは根はいい子なはず!!前世を思い出す前の自分を思い出すんだ!


『ふ、ふん!何を気安く話しかけているのかしら?わ、私と話したいのなら菓子くらい用意したらどう?』


あれ?これってある男の子が家を訪ねてきて遊ぼうと言ってきた時のセリフ…。


『ま、まぁどうしてもって言うなら遊んであげてもいいけど。』


ん?…リサってひょっとして…ツンツンデレデレ!!?


「…リサはツンデレか。なるほどなるほど。」


まぁ、前の自分の事だから…言い方っていうのをしっかり考えなきゃ。


「つか、これからのこと考えなきゃだよ。…確か村を焼かれて家族を失ってからだよね…」


ノーラ様に出会うのがその後だったはず。

生まれ変わってすぐに家族を失うとかリサは不幸だ。


「…何も起きなきゃいいけどなー。」

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