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第5話

「ぶわっはっはっは〜! 解析をしらないだってぇ〜? わっはっは〜!」


「ひ〜、ひ〜、だ、誰かあいつの変な発言をとめろってぇ〜」


 な、なんだなんだ?! ギルド内の人達が一斉に笑いだしたぞ?! カウンターの女性に関しては顔が引きつっている。俺そんな変な事言ったか?


「すいません。何かおかしな事でも言ったでしょうか?」


「お、お前、これ以上俺らを笑わせんなっ……ぶっわっはっは〜〜! 駄目だ! もう耐えらんね〜!」


 くっそ! 人を馬鹿にしやがってっっ!

しかし、本当何がおかしいんだ?


「すみませんが、トウガ様。本当に解析を知らないんですか?」


「はい。しりません」


 ギルドの連中は会話を聞いて笑いっぱなしだ。潰す。いずれ絶対こいつ等潰してやるっ!!


「そ、それでは説明させて頂きます………解析とは、その名の通り、対象の物を解析する魔法なんですが……」


「どうしたんですか?」


「本来なら、全ての人が持っていて、ステータスにも出るので幼少期にでもしるものなんですが……」


 これかっ!! これを笑っていたのか!

つまりあいつ等は俺の事を幼児以下だと。

うん。死刑だな。死刑。俺を笑った事を後悔させてやる!


……………………俺が強くなったらな……


 まあいい。今は解析だ。


「それはどうやったら使えますか?」


「ステータスと同じようにすれば使えますよ」


 後ろの方から”ステータスは使えんのか〜”などと聞こえてくる。うっさいっ!! 使えるわ!! ボケッ!! やってやるわ!


『解析』


 ほらみろ〜。俺にだってちゃんと使えるわ。 それにしても凄いな、これは。意識を集中させた物の情報がステータス板のように現れるのか。

おっ! どうやら解析はそのまま対象の物を変えられるらしい。便利だ。便利すぎるっ!これはこれからも沢山お世話になりそうだ。


「どうです?使えましたか?」


 おっと、どうやら黙ってしまっていたらしい。


「大丈夫です。使えました。最後に依頼の受け方を教えて下さい」


「はい、依頼はそちらのボードにある物の中から自分のやりたい依頼をこちらのカウンターへ持って来てください。なお、ランクは下から、G、F、E、D、C、B、A、S、SSとなっており、自分のランクの上下一ランク以内の依頼がうけれます」


「ランクを上げるにはどうしたらいいですか?」


「沢山依頼をこなしたり、ギルドに貢献などし、ギルドに認めてもらえば上がります」


「色々とありがとうございました」


 よし。今日のところはさっさと出よう。まだ笑っている奴がいるから居心地が悪い。

…………それでも簡単な依頼はやってみよう。


 う〜ん……これだな。


「これ、お願いします」


「はい。近隣の森の調査ですね」


 持っていった紙に判子が押される。なるほど、こうやって依頼を受けるのね。


「この依頼のクリア条件は森の中にいるモンスターの討伐、もしくは森の中に異常があった場合の報告となっています。クリア時の報酬は20000zとなっています」


「分かりました」


 早くここから出たい……まさかまだ笑っている奴がいるとは。おいそこっ! 今入って来た奴に俺を指差して説明してんじゃねぇ!! くそっ、森まで全速力だっ!




ーー城 王座の間ーー




「う〜む………」


 王座の間では、この国、ムーンウェルト国の国王、ザース・アロライド国王が一人悩んでいた。


「あの強力な魔力は何なのか………魔族に勇者召喚がばれたか?……いや、それはないはず……なら一体………」


 王は一度でもその原因が燈雅だと思わなかったのでこの疑問が解ける事は無かった。



ーー森の前ーー



「ここが例の森かな?」


 恐らくそうだろうな一番近くの森だし。

そんな事より門番マジ怖かった〜。真面目にやってんのかと思ったらまさかの冒険者には邪魔だっていってるようなあの目! 鳥肌たったわ〜。冒険者に恨みでもあんのか?

俺には関係ないんでどーでもいーけど。


 ここに来てやる事は決まっている。なんだかんだで、あの時ステータス見るの忘れてた。それにあの解析はどうもステータスにも使えるらしい。マジ便利だわあの魔法。どうなってんだ?まあいいや、まずはステータスだ。


『ステータス』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カミタニ トウガ

lv 3


HP 134

MP 286

STR 60

VIT 57

INT 211

MEN 61


【スキル】

・基本魔法 〈水〉〈火〉・魔法極大化

・解析


【称号】

・勇者ならざる大賢者 ・九死に一生の死力

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 いや、まず色々とツッコミたい。え、え〜と? まず、MPとINT上がり過ぎじゃね?これここら辺でつかっちゃあ……………別にいいか。正直、自分が住みやすければ他はどーでもいいわ。よし。問題解決。次だ。


 一個一個に解析めんどいな……ステータス板に使えるかな?


『解析』


 うわっ、使えたけどめっちゃプレートでて来た。楽でいいなこれ。

え〜っと〜


〈基本魔法 水 〉

・消費MP10

・水の基本魔法

 「アクアボール」と「アクアレイン」が使える。


〈基本魔法 火 〉

・消費MP10

・火の基本魔法

 「ファイアボール」と「ファイアレイン」が使える。


〈魔法極大化〉

・消費MP 1〜最大MP

・攻撃魔法の前に使用。この魔法で使用したMPの2倍のMPが攻撃魔法に追加されブーストする。


〈勇者ならざる大賢者〉

・勇者になれなかった強力な魔法使いの称号

・攻撃魔法に威力2倍、もしくは攻撃範囲拡大を、使いたい時に付与することができる。(消費MP 使用した魔法の消費MPの四分の一)

・消費MP10以下と補助系の魔法は無詠唱が出来る。


〈九死に一生の死力〉

・死ぬ寸前で物凄い力を発揮した者の称号

・HPが最大HPの十分の一の時、全ステータス2倍




……………………おかしいだろっっ!!!!

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