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第33話

更新がすごく遅くなりました

 時は少し遡り二日前。魔王城のある一室には特に魔法に長けた者が集められていた。


「お前ら、この部屋の魔法陣の修復はどの程度進んでいる?」

「今の状態ですと、およそ七割ぐらいかと思います。完全に修復が終わるのとなると後二日程になるかと」

「そうか、分かった。お前ら、魔法陣の修復は手を抜くな! 完璧に仕上げろ!」


 今まで魔王をしてきたルクセスは配下に命令をだし部屋から出る。そのまま王の間へ向かい玉座へと腰をかけた。


現在(いま)の魔国ゼルタの様子はどうだ?」

「はっ、現在の所は特に動く様子もなく、主に防衛や兵の訓練を強化しているようです」


 答えた配下にそうか、と言葉を返し考えを巡らせる。いまはまだラグナトは動く様子はないとなると、召喚の部屋の修復は安全に行えるだろう。


 となるとおそらく召喚は最初の一回が勝負になるだろう。二回目以降は魔力の流れから感知され妨害を受ける可能性が高まる。


 なら確実に成功させるために今から魔力を貯めるべきだろうと思いその場から離れ自室へと向かった。









 ーー 極夜城 ーー


「ラグナト様、本当に防衛の強化のみで宜しいのでしょうか? ルクセスの方もどうにかした方が……」

「ああ、今はこれでいい。無駄に接触をして警戒されても困るしな」

「ですが、あちらには……」

「召喚がある、か?」

「はい、いくら何でも召喚された者は多大な強化されるので」

「それならあまり気にしなくても大丈夫だ。今のこの世界にあまり強い力を持つ者はいない。勇者は強いが魔族の召喚は負の感情が多い者が選ばれるから、まず勇者が召喚される事もない。となると弱い者が召喚される可能性が高くなるが…、多少強化された所で十分に対処出来る」

「そうですか」


 若干不安そうな顔をしながらも、一言失礼しますと言い、部下は扉を閉め出て行った。









 そして二日たち、とうとう魔族の召喚魔法陣が完成した。


「ルクセス様、召喚の準備が整いました」

「……分かった」


 自室の外から聞こえる声を聞きそっと目を開く。二日間ものあいだ寝ずに魔力を高める為に精神統一をしていたとは思えない程、その顔には疲れが見えなかった。


 召喚の部屋へと向かう最中何人かの配下とすれ違うがいつもよりも怯えているのが感じ取れる。

 何故だ?とも不思議に思いながら王の間へと入る。すると一番の配下であるラーガに声をかけられた。


「ルクセス様、今日は召喚魔法陣が完成したとあって喜ばしいことであります。ですが、その……、そのように多大な魔力を出しておられると周りの配下が耐えられないようなので少し抑えて頂けると有難いのですが……」

「ああ、そういうことか。悪いな、気づいていなかった」


 自分の魔力が周りに漏れている事に気付きすぐに抑える。すると周りの配下の顔から安堵の表情が見て取れた。


「ラーガ。俺はこれから召喚の儀に入る。その間部屋には誰も近づけるな」

「分かりました」


 ラーガは一言そう返し周りの者を連れ王の間から出て行った。気配察知で部屋の周囲に誰も居ない事を確認し、召喚の部屋への階段を降りて行く。








 部屋の中へと入り、中央へと進む。周りを見渡し全ての魔法陣が使える事を確認すると両手を地面につけ魔力を流し始めた。

 すると部屋の中心から外側へと広がる様に魔法陣が光り始める。そして全ての魔法陣まで魔力が行き渡った。部屋の中で放電現象が起き始める。それでも魔力を流し続けていると部屋がまばゆい光に包まれた。


「今だ! 我、魔神に忠誠を誓いし者。今、我々に力を! 魔人召喚っ!」


 召喚の詠唱を行うと辺りの魔力が渦を巻き始める。次第にその渦は元の白い光りからどんどんと黒く染まってゆく。黒く染まりきった時、渦を巻いていた魔力が辺りに弾けた。


「うっ…」


 魔力の使い過ぎと今の反動でよろけたルクセスだが、なんとか壁に手をかけ体制を整える。そして部屋の中を見渡すとそこには一人の青年がいた。


「ふっ、ふははははっ! やったぞ、召喚は成功だっ!」


 ついに、といった様にルクセスは声をあげる。


「あ…あぁ……なん…だよ、ここは…」

「ここか? ここは魔王城だ、君にはこれから魔族のために頑張ってもらうよ」


「そんな…なんだよ、今度は魔族かよ、意味わかんねぇ…」

「…お前が……俺を…呼んだのか」

「もうやめろ……やめてくれ……頼むから……」

「あぁ?」


 ……この召喚が作られた時、ある議題が問題が上がった。それはこの召喚で勇者が召喚されることは無いのか、だった。

 一部の者は否定した、人族の為に召喚されたのに魔族側につくわけがないと。また、一部の者はされると言った、異世界から来た者がどんな思考をしているか分からないからと。

 結局この議題はハッキリとしないままうやむやになり、何百年という歳月がたった。その頃にはもう勇者が召喚される事は無いというのが常識のようになっていた。


 それがどうだろう。勇者として召喚された者が魔族の使徒、魔人として召喚される事が起きてしまった。


「俺を、この世界の事に巻き込むなぁああああっ!」


 そう、この場に召喚された魔人は、神谷燈雅だった。

 自分でも何を書いてるのか分かんなくなってきた。

マジどうしよう。


 すいません、短いです。

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