表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/37

第1話

「おお、素晴らしい」

「やったぞ成功だ‼︎」


 なにやら声が聞こえる。徐々に覚醒する意識の中で周りに人がいる事を知る。


 目を開けるとそこには信じられない光景が広がっていた。中世の騎士のような格好をした人達や、貴族のように着飾った人達が並んでいる。


「うむ、良く来た勇者達よ」


 はっ?勇者?なんか目の前のいかにも王様って人がなんか言ってるんですけど〜〜


 ちょっと待て。勇者? それってあの正義の味方的なあれか!?

いやいや〜それはどんなファンタジーだよ〜

っていうかここ何処だよ。


「貴方達には、この世界を救って貰いたい」


 はい来ました〜。見事にテンプレですね。だいたいこのパターンは元の世界に帰れないけど大丈夫なのか……


「ちょっと待って下さい!! 勇者って何ですか! それに世界を救う? 意味が分かりません!!」


 隣でギャーギャー騒ぐなよ。それに仮にも男なんだから少しはしっかりしろ。


「そうよ! っていうかここは何処なのよ!」

「どうでも良いので早く元の場所に帰して下さい」


 あの二人も相変わらずだな〜。っていうか柏木の奴ブレねーな。どういう神経してんだ?


「貴様等っ! 王様に対して無礼だぞ!」


やっぱり王様だったのか。


「下がれ」

「しかし……」

「下がれと言っているんだ」

「……はい、かしこまりました」


「すまなかったな、まずは名前を教えて貰おう。そなた等、名はなんという」


「岩上塔矢だ」

「真柴透美」

「柏木純華」


 三人が名前を名乗っている中、一人だけ名前を言わない者がいる。


「おい、お前の名はなんだっ!」

「えっ!?あっ…俺は神谷燈雅だ」


 しまった

色々考えてたら無視してたよ。あれ? これやばくね?

 うわ〜周りからめっちゃ睨まれてる〜。

どうしよ〜。


「まあよい。今はこの状況を説明しよう………」




 まあ、まとめると、今この世界ソフィアクルスでは、人間が魔族と敵対してて、魔族側ではやられたはずの魔王が復活し、人間側が危機だから勇者召喚をしたと……

 ふ〜〜ん……… 俺たち関係無くね!?


 いや、まあ魔法も有るみたいだし楽しそうだからこの世界は別にいいけど、魔王討伐ってなに!?

 いや、無理無理無理 絶対無理だからっ!

あーもう、マジ帰りて〜

あっ、ちなみに帰る方法はないらしい。

マジなんなのこの世界!? 絶対帰ってやる。たとえ人を沢山殺したとしても帰ってやる。魔王討伐より最優先だ。

……………………こうゆう世界は一度来てみたいって思った事もあったな。楽しんでから帰ろ。


「なるほど…… 事情は分かりました。俺たちで出来る事なら手伝いましょう!」


 いやいやいや、なにふざけた事言ってんのこいつ!? 俺たちってなんだ! 俺たちって‼︎ 巻き込むな、一人でやれよ!


「お前等もいいよな?」

「いいよ〜、楽しそうだし〜」

「今はそれしか無さそうなので……」

「よし、決まりだなっ!」


 あ〜、なるほど。こいつ等の中では俺はいない存在らしい。こいつ等の頭の中どうなってんだ?


「そちらの者はいいのか?」

「あっ別にどうでもいいんで。」

「そ、そうか……」


 即答でバッサリ切ったな。まあ、俺も一緒にいようとは思わなかったし別にいいか。


「う、うむ。では各自、自分のステータスを確認して見てくれ」

「ステータス?」

「なんだ? ステータスを知らないのか? ステータスは言葉に魔力を乗せて『ステータス』と言えば出て来る」


「「「ステータス」」」

「うわ、本当に出て来た! すげー、勇者って有るんだけど。」

「本当だ! すごーい!」


「ステータス」

 燈雅もステータスと言ってみた。言葉に魔力を乗せるといのは、正直わからなかったが自然と出来た。

すると目の前に半透明の板が出て来た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カミタニ トウガ

lv 1


HP 126

MP 186

STR 51

VIT 43

INT 121

MEN 49


【スキル】

・基本魔法 〈水〉〈火〉

・魔法極大化


【称号】

・勇者ならざる大賢者

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


………はぁっ!?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ