第16話
あけましておめでとうございます!
今年一年は全力の投稿をしていきたいと思っています。
皆さん良いお年を!!
「王様! 連れて参りました!」
城に連れて来られていきなり王様とか……
絶対面倒事だろ……。
「どうやら来たようだな」
ん? あいつらは……
「ぶっわっはっはっは〜、お前ら三人どんな格好してんだよ〜。あっはっは」
い、いかにも勇者ですってぐらい、装備してる。やばい、すげーつぼなんだけど。
「燈雅ぁぁあ! 笑うのをやめろぉ!」
「そうよ! やめなさい!」「やめてください」
「止めんか!」
おおっと、思ったより声でるな〜あの王様。
「……静かになったな。さて、本題に入ろう。お前と我らの勇者、塔矢に闘って貰いたい」
「……はぁっ?! 何言ってんすか、俺が勇者に勝てるわけがないでしょう!」
本当は多分勝てるけどね……
「なんだ〜、燈雅負けるのが怖いのか〜?」
あいつは相変わらずうっぜえな! 強くなる前に性格直せよ!
「もう良い、喋るのを止めよ。とにかく、これは決定事項だ。二人とも闘技場へ移動するんだ」
え〜、またあこに行くの〜。やだ〜あこ嫌い〜。
「では、こちらです。勇者様」
「おう」
俺の案内は無しなのね。……っていうか城の中に闘技場があるんだ。へ〜。……城に必要ある?
「何をしている。お前も早く行け」
「はいはい」
「貴様っ! 王に向かって!」
おー怖い怖い。なんか前より居心地悪いな、この城。
「おお、やけにしっかりした造りだな」
当たり前か。仮にも城の闘技場なわけだし。
「へ〜。城にこんな場所があったのか」
「初めて来たね〜」「知らなかったですね」
ほー、あいつらも来たことがないと。何故だ?
「ここの闘技場はな、中で闘っている者の魔力が減らない様になっているんだ。そのため、滅多な事では使う事が出来ない」
なるほど、魔力が尽きないのか。魔力が尽きない?…………それ、俺の勝ちじゃね?
「では、勇者の塔矢とそこの……燈雅!中に入れ」
おぉい! 今名前忘れてたよな! 失礼だぞ!
「どうした燈雅? 早く入れよ」
それにしてもあいつの顔はどうにかなんないかね。イライラする。
「今入りますよ〜」
「うむ、それでは騎士長頼む」
「はっ! 只今より、塔矢様対燈雅の試合を始める。両者構え!」
「塔矢頑張れぇ〜」
あいつは剣か。なら俺も剣かな。
ジャキ
「燈雅、お前は気づいてないだろ」
「ん?」
「ここはMP無制限だ」
「だから?」
「はぁ…お前は馬鹿だな……」
ため息うっざっ!
「俺は勇者だ。つまりお前にはな……」
「勝ち目はないんだよっ!」
…………MPの話必要あった?!
「試合……、始めっ!」




