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第11話

 ったく……。周りが騒がしいな。そんなに俺が勝ったのが嬉しいのか? よく分かんないな。


「よっと……、さて、どっかにギルド職員は……」


 闘技場に職員はいないのか? 誰かに聞くしかないか。


「おい、ここらにギルド職員はいないのか?」


「えっ……、あっ俺? 職員なら(かど)にいる緑の服を着ていて腕を組んでる奴さ」


「どうもありがとう」


 ここまで目立ってしまったんだ、もう堂々としていた方がいいだろう。さっきみたいになめられても面倒だ。それにしてもギルドの奴はみんな緑の服を着ているんだな。分かりやすいからいいが……。


「お前がギルド職員だな? さっきの決闘を見ていただろう? ランクを上げて貰いたい」


「ん?……ああ、分かった」


 おいおいぼうっとしてるなよ、一応職員だろう。


「終わったぞ」


「どうも」

「さて、用は済んだし宿に行くか」


「…………」


 この時、闘技場から出て行く燈雅を観察する二つの影があった。



ーー宿前ーー



「ここが宿屋ね。覚えておかないと」


 さぁて、今日は一日疲れたからな。ゆっくりのんびり休みますか〜。



ぐ〜ぎゅるぎゅるるる……


「………ひとまず中に入ったら飯だな」


 中はどんな風になってんのかな〜。


「いらっしゃい! 一晩泊まるなら200zだよ!」


「今日と明日の二晩頼む」


「ご飯はどうする?」


「付けてくれ」


「あいよ! 値段は560zだよ! 部屋は二階の三番の部屋をつかってよ」


「ああ、あと少しでここでご飯出すから一時間ぐらいしたら下りてきてよ!」


「分かった」


 さて、早速自分の部屋に行くか。


「ここだな」


 一体どんな部屋なのか……

ガチャ……


「おおっ! 広い!」


 凄い! あの値段でこの広さは破格だ!

ベッドも大きい! この宿最高だな! とりあえずベッド! ベッドにダーイブ!

ボフッ……


「はぁ〜……。気持ち〜……」

「今日は一日本当疲れたな〜」


 ほんと、今日一日は色々とありすぎた。


「あれ? ギルド入って一日でランク上がるって早くね?」


 まあ、いいか。それだけこれから稼げるって事だ。あと数日したらこの街を出よう。あの王様がいるこの国は嫌いだ。


 そういえば防具を買ってなかったな。明日買おうかな? 鎧は動きづらそうだからローブ一択だな。


「夕飯まで一時間って言ってたし、軽く寝るか」


…………マジでこのベッド気持ちいい。


〜〜 一時間 〜〜


「ふわぁぁああ……」


 だいたい寝たのは一時間ってとこか……。

普段は起きれないんだけどな〜。こういう時もあるか。


「さて、夕飯を食べに行くか」




「おばちゃん、夕飯を一つ頼む」


「肉、魚のどっかが良いんだい?」


「じゃあ、肉で」


「あいよ! 焼き終わったら持って行くからそこのテーブルに座っていてくれ」


 いや〜、肉料理楽しみだな〜。っていうか俺、肉しか食ってない様な……。

気にするなっ! 気にしたら負けだ! 美味しいから食べた。うん!美味しいから食べたんだ。しょうがない。これは事実だ。



…………今度からは魚や野菜も食べよう。


「お待ちどう様! フロストウルフのステーキだよ! 食べ終わったお皿はそのままここに置いといてくれよ」


 おおぉぉっ! なんて美味そうなんだ! 涎が溢れてくる!


「いただきますっ!」


 思いきりステーキにかぶりつく。すると中から出た濃厚な肉汁が口一杯に広がる。肉の脂も、まぶしてある塩によって中和され、より旨味のある味となった。


 美味いっ! 美味すぎるっ! 日本にいた頃に食べたステーキの何倍美味しいだろう。この歯触りはクセになりそうだっ!


 燈雅は大きなステーキを一瞬で食べた。


 ふぅ……、美味かった。こんなに美味しい物があるなんてこの世界は最高だな。

確か食器の類はこのままでいいんだったな。

部屋に戻ろう。



ギィ……バタン


「はぁ〜美味かった」

ボフッ

「う〜ん、ベッドも最高〜……」


 明日は適当に依頼でもやろうかな。

そんな事を考えながら燈雅は眠気に逆らわず、意識を手放した。

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