第10話
ーーギルドーー
「はい、宿の場所はギルドを出て左手にあります。大きめの看板が目印ですね」
「ありがとうございます……。えとぉ、腕輪の討伐数はどうすればいいですか?」
「こちらに見せて頂ければ、討伐数をリセットして報酬をお支払いします。ですが、依頼を受けている訳ではないので報酬は少し減りますが」
「分かりました。では、お願いします」
『解析』
「えっ……、ゴブリンキング?! あの、一体どこで狩ったんですか?!」
「近隣の森ですけど……」
「近隣の森にゴブリンキングだと? テメェ嘘言ってんじゃねーぞ!」
うわ〜何あの人。すげーデカい。あっ、横にね? あと、すぐキレる人って面倒だから嫌なんだよねー。
「いやっ、本当に森にいたんですって」
「俺は最近はずっとあこで狩りをしていたがな、そんなのは影すらも見たことはねぇ!」
「……すいません、報酬はいくらですか?」
「全部で11450zです」
「ありがとうございます」
「お前、無視ってんじゃねーよっ!」
もー、うるさいな〜。しつこいぞ。全く……。
「あーゆうのはどうしたらいいんですか?」
「基本、ギルドは冒険者に関与しません。ギルドに直接迷惑がかかった場合は別ですけど」
「分かりました。……おい、そこのデブ、ギルドに迷惑のかかる行為は駄目だそうだ。これからは気をつけろよ」
おい、周りの冒険者達も笑ってやるなよ〜。
彼はギルドのルールを知らなかったんだから〜。
「お前……、殺してやる。下の闘技場に来い」
何? 闘技場があるのか!
「闘技場は関しては?」
「基本、ギルドは関与しません」
あちゃー。頑なだねぇ〜。しょうがない。戦うしかないようだ。
「おいっ! 新米冒険者とダイトが戦うらしいぜ!」
「マジかよ! ダイトは確かEランクだったよな……。その冒険者も運がねーな」
それにしても、ギルドの地下に闘技場なんてあったのか。なのにギルドは関与しないとかどーなってんだか。
ーーギルド地下、闘技場ーー
おお〜、こりゃ凄い!
結構なスペースがあるじゃないか! 人も結構多いな。……さっきの騒動のせいか。ほとんどギャラリーだ。
「おい、そんなとこ突っ立ってねーでさっさと闘技場に入れ!」
はいはい、言われなくても入りますよ。
「ランクを聞いてなかったな、俺はランクEだ。お前は?」
普通こうゆう時って名前聞くんじゃね?
ま、いいか。
「俺はランクGだ」
「お前……、ランクGごときで調子乗ってんじゃねぇぇっ!」
あら? 偏見は駄目ですよ?ランクG=弱いじゃない。
「で? ここで何すんの?」
「ここでやる事は決まっている。決闘だ!
賭けるものは普段とちがうがなぁ……」
やめて、そのニタァってした顔やめて。
気色悪い。
「っっ、おいっ! ダイト!お前、まさかランクを賭けるんじゃ無いだろうな!!」
「……何だよ、悪いか?」
「悪いに決まってるだろっ! 相手はランクGだ! 負けたら一年は冒険者活動が出来ない!」
え〜、それはない。冒険者出来ないとかマジつまんない。っていうかランク賭けられるとかどうなってんだギルドは。
「お前には関係の無い話しだっ! 首突っ込んでくんじゃねーよっ!」
「おいっ! ランクを賭けて決闘するよな?」
「ああ、受ける」
「ほら、あいつも受けるって言ってんだ。もう邪魔すんじゃねーぞ」
「くっ……。馬鹿な冒険者だ……」
おい、勝手に庇ってくれたのは嬉しいけど、最後の一言は余計だよ?
「それじゃ………、始めるぜぇぇえっ!」
おおっと、不意打ちの様に始まったな。相手の武器は剣か。俺はどうしようかな〜。
「おらぁぁぁっ!」
ブゥン!
「くっ!」
あいつ、今完全に殺しにきただろ!
あっ、そういえば殺すとか言ってたな〜。
……俺も剣にしよ。
ガキィィン!
こいつ弱ぇ、簡単に受けきれたぞ?
「おいデブ、そんなもんか?」
「調子にのんなぁぁぁっ!」
ほら〜、怒りに身を任せたら駄目ですよ?
振り下ろすだけの攻撃なんて避けるのは簡単だ。
振り下ろされた剣を避け、相手の腹を殴る。
「ぐがぁぁっ……」
おいおい、腹パンで痛がり過ぎ。まさか、冒険者ってみんなこんなに弱いのか?
「もうめんどくせぇ、さっさと終わらせよ」
さすがに付与はしないが、魔力を流す。
「おい……、あいつの剣光ってないか?!」
「本当だっ! 光ってる!」
「なんだ、あれは!」
あぁー、もう! ギャラリーうるせぇ!
ちょっとは黙ってろ!
「お前っ! その剣は何だ!」
「うるさい」
剣を一振りし、相手の剣を斬る。
「う、嘘だろっ! 剣が!」
「お前はもう黙ってろ」
剣のつかで側頭部を殴り気絶させる。
「俺の……勝ちだ!」




