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一 懸念

月ヶ瀬透警護員がメイン警護員を務めます。

 港の埋立地の公園を、夕焼けが包んでいる。

 月ヶ瀬透は、まぶしそうにしながら、しかし額の上まで上げたサングラスを使おうとはせず、そして海からの強い風にも無頓着な様子で、その艶やかな漆黒の長髪が風にかき乱されるに任せていた。

 身長は百七十数センチほど、そしてごく細身の体型は、後ろから見ると一瞬男性か女性か判断を迷いそうなしなやかさである。

 しかし、正面から彼を見るならば、引き締まっているだけでなく明らかに鍛えられた、少なくともスポーツか武道か、体を使う職業の男性だということを思わせる。そしてその美しいと表現するには冷たすぎる容姿と相まって、相手に恐怖に近い緊張感を強いる空気を持っている。

 月ヶ瀬は今降りてきた、港の公園に横づけされ停泊している大型客船を、振り返っていた。

 携帯電話が鳴り、小さくため息をつきながら応答する。

「はい、月ヶ瀬・・・・。なに?・・・・ルートは全部確認したよ。スタッフにも念押ししてある・・・・・そこまで見たいなら、君も来ればよかったんじゃない?」

 電話を切ろうとしたが、相手に止められ再び話す。

「え?クライアントは途中で帰る予定だよ・・・・ああ、そう。事務所に電話があったのはいつ?・・・ふうん、最後までね・・・。警護をしてもらう気、あるのかね。わかったよ。終了後のスタッフの動線も見ておく。」

 めんどくさそうに天を仰ぎ、月ヶ瀬は電話を切ると、再び客船へ乗るための階段へと引き返した。



 街の中心にある高層ビルの事務室は、ブラインドの隙間から差し込む夕日がいくつかの机に細い光を落としている。数名のスタッフがそれぞれの机に向かって作業していたが、奥の社長室の扉が開き部屋の主がよく通る声で呼びかけると、一斉に周囲を見回し、呼ばれた人物を探した。

 ごく明るい茶髪のショートカットの女性が、立ち上がって答える。

「すみません、酒井さんどこかへ行ってしまったみたいで・・・・」

 社長室から顔を出した阪元航平は、苦笑して女性のほうを見る。

「心配いらないよ、和泉くん。酒井がいなくなるのはいつものことだ。でも私が会いたくなったら必ず戻ってくるのもいつもの・・・・」

 阪元の予言どおり、事務室入口の自動ドアが開き、長身の男性エージェントが入ってきた。

「酒井さん!従業員用入口を使ってくださっていつも言ってるのに。」

「ああ、和泉、お前は事務所管理は天才的やけど、ちょっと柔軟性が必要やで。そんなんじゃ立派なエージェントには・・・」

「酒井、こっちに来てくれるかな?」

 社長室の入口から笑顔でこちらを見ている人物の視線に捉えられ、酒井はため息をついて自席で煙草を灰皿で消し、阪元に続いて部屋へと入っていった。

 簡素なつくりの社長室は、むしろ個人の書斎といった風情だが、奥に小さなカウンターがありコーヒーを淹れることができることだけは、部屋の主の個人的な趣味を実際に反映している。

「コーヒー飲む?」

 阪元は酒井の答えを待たず、コーヒーセットをカウンターから持ち出して円テーブルの上に置いた。

 酒井は勧められるままにテーブルに向かう椅子に座り、左ひじで頬杖をついた。

「社長、俺もあんまり忙しくはありませんが、社長もヒマですな。」

「ひどいなあ。・・・恭子さんのチームの次の案件、祐耶が板見くんと組むそうだね。」

「そうですが。」

 二つの磁器のカップに磁器のポットからコーヒーを注ぎ、ひとつを阪元が酒井へと渡す。

「そしてターゲットを警護するのは、我々が呪われているあの警備会社。」

「そうです。祐耶は複雑な顔してましたわ。担当が高原になるんじゃないかって、思ってたみたいですからな。」

「そうじゃないと分かって、残念そうなのに、ほっとした様子だったんじゃない?私の予想だけど。」

「社長は冷たい人ですな。弟のことを話しているとは思えませんよ。天気かなにかについて語ってはるみたいです。」

「あははは。私は、今回ちょっと祐耶に嫉妬してるから、そう聞こえるんだと思うよ。」

「はあ?」

 阪元はコーヒーを一口飲み、楽しそうに笑った。

「大森パトロールの、月ヶ瀬警護員が、我々のターゲットの警護をするそうだから。」

「ああもう」

 酒井は天を仰ぎ右手で両目を覆った。

「そんなに喜ばないでくれ、酒井」

「喜んでるんやありません。また社長の悪い癖が出て絶望してるだけです。」

「我々阪元探偵社は、常に外部の有能な人材を探し求めている。」

「え?」

 阪元はちょっと意地悪な表情になり、酒井の顔を見た。

 酒井はその精悍な顔立ちに似合わぬ、不審そうな表情で上司を見返す。

「気に入ってるんだ、私は。あのボディガードを。」

「それは知ってます。」

「彼が欲しいんだよ。」

「お気持ちは分かりますが、無理と思いますよ。」

「どうして?」

 再び酒井は顔を上に向け、ため息をつく。

「彼が生きてるのは、犯罪者を排除するため・・・できれば全員殺せるなら殺すため・・・・それだけのため、ですよ。我々阪元探偵社が、その本体部分が、犯罪を犯すことをやめたら、廃業ですがな。」

「まあそうなんだけどね。」

 阪元が微笑しているのを、酒井は解せないという表情で見る。

「社長が月ヶ瀬みたいな人間が好きなのは、よくわかります。仕事のやり方に明快な筋が通ってて、そして、そのためなら、他のことを迷いもなく切り捨てられる。そういう意味で非情で、そして・・・・」

「そう、そして、極めて賢い人間。私はね、彼が欲しいけれど、彼を得られるとは正直もちろん思っていないよ。ただ、恋愛も仕事も、当たって砕ける主義なんだ。」

「趣味でしょう、むしろ。」

「そうかもね。で、次の仕事で、彼に会える祐耶が、羨ましいんだ。伝えておいてくれないかな?よーく、月ヶ瀬を見てきてほしいって。彼がメイン警護員をするところを、間近で見たエージェントはまだいないからね。」

「あの、社長。」

「なに?」

「さっきから、祐耶を心配する言葉が一言もないんですが、あんまりやありませんか?」

「ああ、まあね。」

「月ヶ瀬の特徴のひとつは・・・・過剰防衛に近い、襲撃者を殺すほど返り討ちにする警護スタイルですよ。そして彼の腕は、調査済みです。正直、祐耶が無事で済む可能性は半分くらいかもしれませんよ。」

「そうだね。」

 酒井はふたたび大きなため息をついた。

 阪元は、コーヒーを飲み干し、もう一度部下の顔を見た。その深い緑色の目の、光が変わっていることに酒井は気がついた。

「社長・・・心配なのは、祐耶じゃなくて、板見ですか?」

「そうだよ。」

 阪元はポットを持ってカウンターへ戻る。

 背中を向けたまま、阪元は続きを言った。

「板見がこれまで担当した案件で、ひとつだけ、ターゲットが行方不明のケースがある。」

「・・・・升川厚。」

「そして、今回の案件で、パーティーの参加者特定が完全にはできていない。」

「普通、そういう場合、顔がわれてるエージェント、つまり・・・板見と俺は、外れるのが常識ですな。」

「そうだ。そこまで用心するのが、うちの会社だから。ただし、例外がある。」

「ルールB。殺害命令が継続しているターゲットは、その場合、エージェントの命を狙わせて、殺す。」

「可能性は限りなく低いけどね。でも理論上はありえる。そして万一そんな機会に恵まれたなら、これは、板見くんにとって、大事なステップになるはず。それがチームとしての、判断なんだね。」

「はい。・・・社長はやっぱり、冷たいお人ですな。」

「そう?」

「おんなじことを、恭子さんも言ってましたが、言葉だけやなく、本当に心配そうでしたよ。」

「そうだろうな。でも君達は、奴の襲撃パターンは分析済みなんでしょ?」

「まあそうですけどね。」

 阪元は新しいポットをテーブルに置き、そして少しだけ微笑み、やがて右手の窓の外の景色へ目をやった。金茶色の髪が、陽光を受け艶やかに輝いた。



 河合茂が平日昼間勤めている会社の終業後、土日夜間限定で警護員をしている大森パトロール社へ顔を出すと、自席で作業をしていた山添崇警護員が茂に気づいて手を振った。

「こんばんは、河合さん。」

「こんばんは。山添さんは今日いらっしゃるとは思いませんでした。明日の夜、警護の本番なんですよね。てっきり今夜は下見かと・・・・」

 山添は、黒目勝ちの目がよく似合う日焼けした童顔をほころばせた。

「河合さんも我々先輩警護員の動きをよく把握しておられますよね。波多野さんの代理が務まるかも。」

「あははは。」

「基本的に月ヶ瀬の単独案件なんで、下見もあいつ一人です。俺は波多野さんの指示で、周回警護に入りますが、サブ警護員としてクライアントに目通りもしてないんですよ。」

「そうなんですね。」

「警護依頼人と、警護対象者が別なんですが、肝心の警護対象者があまり警護に熱心ではなくて・・・。一人で十分だって言うので、俺がついていることは内緒なんです。」

「大変なんですね・・・。」

「そういえば、三村さんはお元気ですか?」

「はあ、まあ、相変わらずですが・・・」

 三村英一は茂の平日昼間勤めている会社の同期で、茂とは特に相性は良くないが、なぜか大森パトロールの茂の先輩警護員である山添、そして高原晶生や葛城怜と仲が良い。特に高原とはほぼ親友と言ってよく、しばしば事務所で雑談している。

「最近また足が遠のいておられるようで、晶生が淋しがってたんで。」

「はあ・・・」

 事務所の従業員用入口をカードキーで開ける音がして、二人が話していた案件のメイン警護員が事務室へ入ってきた。

 山添がそちらを見て手を上げ、茂も振り返る。

「お帰り、月ヶ瀬。下見お疲れ。」

「こんばんは、月ヶ瀬さん。」

 月ヶ瀬はオートバイ用ヘルメットを右手に持ち、顔にかかる艶やかな長髪を左手でかき上げながら、同僚と後輩の顔を見た。

「こんばんは。」

 青みがよぎるような真っ白な肌をしているせいで、その冷たい美貌はさらに無情に見える。月ヶ瀬はそのまま二人の横を通り過ぎ、奥のロッカーへと向かう。

 茂は、この先輩警護員がいまだに苦手である。いや、この事務所で、月ヶ瀬が得意な人間は恐らくいないと思われるが、それでも山添は比較的普通に月ヶ瀬と話ができる貴重な人材といえた。

 しかし同時に、茂にとって、月ヶ瀬透はいつか自分も普通に話ができるようになりたい先輩警護員だった。その理由のひとつはもちろん月ヶ瀬がきわめて有能であることだ。

 ロッカーにヘルメットや上着を置き、月ヶ瀬が自席から端末を持ち出して打ち合わせコーナーに座った。山添も続いて同じテーブルにつく。

 二人の先輩警護員が最終打ち合わせに入ったのを見て、茂は共用事務机に座りさりげなく耳を澄ます。大森パトロール社が始まったときから所属している経験豊富な先輩たちが、警護について話すことは、どんなことでも茂にとって貴重な糧である。

「で、なんだってクライアントは急に最後までいたいって言いだしたのか、説明はあったの?」

「警護対象者とは話すわけにはいかないから、結局伝聞に過ぎないけど、本人の強い希望で。それはこの集まりを最後に教員を引退しようとしているんじゃないかって、おっしゃっていたよ。」

「大丈夫かね。」

「なにが?」

「警護員にとって最大の敵は、有能な襲撃者じゃない。」

「まあ、そうだね。警護対象者が非協力的であること、だね。」

「前日に予定を変えるって、そういうことだから。恩師の受賞パーティーに最後までいたいのは普通のことかもしれないけど、それなら最初からそう言うでしょ。こちらはルートマップも大幅に作り増しだよ。パーティー終了時、あのレストラン、無人になるんだよ。勘弁してほしいね。」

「スタッフは誰も残らないのか?」

「全員船の出口に整列して、メインゲストをお見送りするんだから。やってらんない。」

「まあそう言うなよ。」

「こういうときは、民間の警備会社は弱いね。とにかく、パーティーが終わったら全力でクライアントを会場から出さないといけない。その時点で、山添、君もお披露目になってしまうけど、警護依頼人にはあきらめてもらうしかないね。細かい気配りとかは、さ。」

「そのようだね。」

「だから、クライアント確保は、おおむね君の仕事ってこと。いいよね?」

「わかったよ。でも、殺すなよ。犯人を。」

「あははは。」

 茂はぎょっとして思わず打ち合わせコーナーのほうを見た。



 翌日金曜日の夜、前日に月ヶ瀬が下見をしたのと同じ時刻、同じ場所で、港の公園に横づけされるように停泊する大型客船の船上レストランは、デッキまで溢れる招待客たちで、祝賀ムードに満ちていた。

 研究者の受賞祝賀パーティーとはいえ、公式なものではなく、またその招待客は大学・高校などの教育関係者がほとんどであり、ここまでの規模は数日前まで予想されていなかった。しかしインターネットで主催者側が試みに募集してみた一般参加枠に予想外の応募があり、事前登録と身分証の提示を条件に数十名の参加者増が決まった。

 月ヶ瀬がレストラン入口で落ち合った警護依頼人は、警護対象者の老教授と月ヶ瀬を見比べながら、何度も恐縮して頭を下げていた。

「月ヶ瀬さん、色々と申し訳ありません。環境も急変した上、本人のわがままで時間まで伸びてしまい・・・・」

「仕方がありませんが、リスクが増していることはご理解ください。」

「はい、それは覚悟しています。」

 パーティー参加者に紛れやすいよう準礼装姿をした月ヶ瀬は、冷ややかに少しの笑顔を見せると、警護対象者とともに会場入りした。

 船上レストランはデッキに続くガラス戸がほぼ全面開放され、夜空と海面を甲板のフェンス越しに臨むことができる。

 海は地上の光を反射して煌めき、遠方のビル群や観覧車が地上の装飾のように見える。

 山添は、船の上でのパーティーで、かつて大森パトロール社の警護員が殉職した、という事実を思い出してしまう自分を止められずにいたが、それは警護への集中力を奪うほどのものではないことに安堵していた。やはり準礼装姿で、クライアントと月ヶ瀬から距離を取りながら、事前打ち合わせ通りの立ち位置を守る周回警護に入る。

 メイン警護員の月ヶ瀬から、襲撃の危機は二度あると言われていた。二度目は言うまでもなくパーティー終了時、会場からスタッフたちが去るタイミングであるが、それを待つまでもなく、一度目のほうのタイミングで、危機は訪れた。

 パーティー開始直後である。

 人を襲うということにおいて、スキルの高い襲撃者ほど、安全策をとる。

 そして、ターゲットのみならずそれを守るボディガードについても、その集中力はいきなり高まることはなく、また、永遠に続くものでもない。

 司会者が高らかに開会を宣言し、拍手が鳴り響いた瞬間、第一の襲撃が行われた。

 インカムから山添の声が入るより早く、月ヶ瀬はクライアントの前に左腕を伸ばし、襲撃者との間に割り込ませるようにしてクライアントを一歩引かせた。

 飲み物を載せたトレイを持った、ごく若い男性の会場係は、月ヶ瀬に阻まれ刃物を引き、滑らかな身のこなしでそのまま大勢の客たちの向こうへ身を引いた。

 月ヶ瀬は追わず、すぐにクライアントの脇へまわった。

 第二の襲撃者が風のようにクライアント左脇の狭い空間を通り抜けようとしていた。肩近くまで伸ばされた波打つ髪は黒髪だが、その顔立ちが白人のように異国的である、その特徴を瞬時に月ヶ瀬は目に焼き付けた。

 零コンマ数秒という一瞬で、襲撃者が行ったことは、その時点では月ヶ瀬にもすべては把握できなかった。

 刺客が右手の逆手で振った細い銀色の、アイスピックほどの華奢な凶器が、クライアントの喉元を狙った途中まで月ヶ瀬の目が捉え、その敏腕の警護員は最後の凶器の軌道を確信する前に左手を完全に伸ばさなければならなかった。

 それほどの、スピードだった。

 山添は息をのんだ。月ヶ瀬の左腕の袖が肘から下、ほぼ直線状に裂け、それを隠すように右腕で押さえながら月ヶ瀬が態勢を整えたとき、既に襲撃者は視界から消えていた。

 月ヶ瀬の後ろで、クライアントの老教授がやや大きな声で言った。

「奈河村くん、いるのかね?遠慮なく、好きなことをすればいいんだよ。」

 月ヶ瀬は恐ろしい表情で、クライアントを一瞥した。

 周囲の人間が数人振り向いたが、クライアントはそれきり何事もなかったように別の会場係から飲み物を受け取り、そのためそれ以上気に掛ける者もなかった。

 クライアントの脇の位置を守りながら、月ヶ瀬はインカムへささやいた。

「冗談じゃないよ。好きにしていいなら、警護なんか頼まなきゃいいんだ。」

 山添の声が月ヶ瀬のもとへ届く。

「怪我は大丈夫か?月ヶ瀬」

「大丈夫だよ、細い凶器だった。喉をつくためだけのね。でも・・・・」

「・・・・すごい、腕だったな。」

「そう。あんなスピード、初めて見た。」

「二度目、来るね。」

「来る。普通はね。」

 月ヶ瀬は綺麗に裂けた左袖に目をやった。

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