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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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91話 稀人 挿絵あり

 華澄も帰り敷田さんが早めの昼食を持ってきてくれたので、中華丼をモキュモキュ食べる。うずらの卵はいいとして、大きなきくらげはちょっと嬉しい。日本人が卵なんでも入れて大好きだと思うなよ?嫌いではないけど卵があるからと買うと思うなよ?和風ハンバーグに目玉焼きが乗ってたら選ばないくらいには卵好きじゃないからな?


 外に出る話は一旦思考の端に追いやってゲームにログイン。別府さんは居ない様だがフレ欄に名前があるので認証は成功している。結構ある話でフレ申請をランダムで送りまくって承諾されるだけを狙った人もいる。ゲーム的にはなんの意味もないけどフレが多い=アクティブと思う人も多いのよねぇ。


 だからトラブルオンラインでは申請→承諾→承諾の承諾と言う形式を取っている。承諾の承諾はちょっと分かりにくい形にしてるけど、攻略サイトには分かりやすい説明記事もあるからどこまで有効やら。


「お待たせ〜。」


「おう!戻ったか。」


「遅いぞ!待ちくたびれたぞ!ただ、縫いぐるみはちょっと楽しかったぞ!」


「あら?妖精王アレあげたの?」


「我が持っていても仕方のないものだ。渡した物を今更返せとも言わん。」


「妖精王がそれでいいならいいよ。」


 街で買って渡した縫いぐるみはそのまま幼体へプレゼントされたしまった様だ。まぁ、渡した物をどう使おうと自由なのでいいかな。幼体の機嫌もいいみたいだし、コレで爆発リスクが下がるなら安いものか。でもあの縫いぐるみってこのゲームのマスコット的なキャラクターと言うかモンスターと言うか・・・、若干キモカワ風な作りなのでモンスターがモンスターを襲っている様に見えない事もない。


「それで?出発するなら野宿か幼体を降りに入れて村立ち寄りかになるが?」


「地図見る限りだともう少し距離を稼がないと間に合わないだろうから進もうか。ほら、幼体は馬車に乗って。モンスターに襲われても危ないから。」


「よかろう!さっさと行くぞ!」


 機嫌が良さそうなのは本当で幼体はコムズの横に座る。本当は檻に入れて俺達の安全を少しでも担保したいんだけどな・・・。日華を目指して進むなら砂漠の手前までは行きたい。日華、正式名称は古代戦場都市日華。


 大昔の大戦時に主戦場となり草木も生えないし砂漠となった場所。領地防衛戦で古代戦闘ゴーレムを確保するなら、日華で発生クエスト探してゴーレムを発掘する必要がある。なにが発生クエスト条件かも分からないし、クエストも面倒だけど確保出来ればかなり強い。


 そんな砂漠は夜になると流砂で移動速度も落ちるし、モンスターも砂漠を泳ぐモノやら毒を飛ばしてくるモノ、場合によってはフィールドボスが活性化してかなり危険になる。だからその手前まで行き、昼間のうちに横断を完了させたい。


「思ったよりもモンスターが大人しい?」


「幼体がいるのだ、襲えばただではすまないとモンスターも知っている。」


「俺は楽でいいぜ!下手すると今死ぬけどな!」


「煩い!黙れハゲ!」


「ご、ごめんよ?幼体。」


「う〜ん・・・、モンスター素材の確保も考えてたんだけど思ったよりも集まらないかもなぁ〜。」


「そこまで早急に次の戦の準備をしなければならないのか?」


「いや〜、次の防衛戦に出るかは別としてちょっと入り用なんだよねぇ。だからユニットも増やしたいし作物も失敗せずに作りたい。何時もなら最低限のユニットは残しておくんだけど、今回は全部投入しちゃったからねぇ〜。」


「稀人は戦が好きだあなぁ〜。そんなに戦ってて飽きないのか?いや、死んでも生き返るからそれさえも娯楽か?」


「コムズよ。そもそも稀人はここではない場所から来たから稀人なのだろう。我々の生活を助けモンスターを狩り、同族と争い力試しをする。戦人に何を言ってもそう言う者としか言わん。」


「戦人ねぇ・・・、モンスター狩るのは楽しいし色々と必要だからやってるよ。そうでなくともリハビリ・・・、体を慣らすのに来てる人もいるし、私も今はその口かなぁ。逆にコムズ達も困るでしょう?今回のクエストだってわざわざ稀人集めてやる人探してたし。」


「まぁな。俺達だけでやるよりも稀人に依頼した方が成功率も上がる。上級騎士なんかは街を守るために街から出ようともしないからよ。」


「まぁ、あの人達は警察みたいなものだからなぁ・・・。」


 その割には街の襲撃イベントなんかで姿を見ない。なんでも演習に出ていない隙にを突かれたと言う解釈らしいけど、少数でもいてくれればNPCの生存率は上がるのだろうか?まぁ、システム的に死ぬNPCの整理が絡むからそんな事はないのだろう。うん?そうなると・・・。


「なぜ我を見る?」


「いや、妖精王はどうなのかなぁ〜と。襲撃イベントと言わず死ぬのかなって。」


「我は妖精ぞ!傷を癒しに帰る事はあれど死などない。」


 う〜ん・・・、メインコア使える乗ってボス系だけとか?人のボスがいないわけじゃないけど、核とかがドロップした話は聞いた事がない。そうなると人外系モンスターオンリーでメインコアは使えるのかな?


 そうなるとリバイアサンとか天空龍とかはパートナーに出来る?かなりの巨体だけどパートナーになったら縮むのだろうか?メインコア自体追加アイテムで殆ど情報もないからコレからって部分は大きいんだよなぁ〜。


「えっ・・・?実は俺だけか?爆発したら死ぬの。」


「コムズ・・・、強く生きろ。」


「我も痛みはあるぞ?」


「辛気臭い!あ〜、イライラする。もっと楽しい話はないのか!」


「いや、幼体がイライラしなければ!・・・、はい。すいません。葉っぱを毟って揉んでから投げようとしないで下さい、それでも小規模爆発が起こります。」


「稀人が自由人であると言うのは真理ととして知っている!そして何があろうと挫けず目標を達成する事も!ならなにか達成したことはないのか!」


「達成?そうだなぁ〜・・・、そう言えば最近領地防衛戦で・・・。」


「稀人同士の諍いはいい!別の事だ!」


「別の事・・・、ならサーカスにいた事でも話そうか。」


「ほう!有名なサーカスか!」


「多分有名かなぁ?ヴァレンティノスサーカス団。表でも裏でもその名は多分知ってる?コムズとかどう?」


「有名もなにも優れた芸と裏の悪事で有名じゃねぇか。今は団長が変わって真っ当らしいけどよぅ。えっ!?姐さんそこにいたの?」


「いたと言うか見習いで潜入してぶっ壊した方とか?」


 シナリオとしてサーカス団潜入は人身売買が絡むシナリオで、胸糞度合いで言軽いけどプレーヤーとしてはあまりよろしくもない。なにせ公演しながら各地でスカウトと称して人もモンスターも集めて売りさばく。そんな団長の悪事を露呈させるシナリオだったし。


 達成後も助けた子供と回収したいモンスターがどうなったかは分からないし、基本的にモンスターは討伐対象だから上級騎士がぶっ殺したと言われればそれまでだし、子供のNPCの取り扱いなん名言されない限り分からない。


 気分の悪い話をするなら助けられてありがとうと言うだけに生成されたNPCで、それから先の未来がない存在とか?誰かの子供でも世代代わりした時に声をかけられるかもしれないけど、NPCとプレーヤーの時間感覚は違うしなぁ〜・・・。


「それを話せるか?」


「かいつまんでなら。私がジャグリングが上手いのはサーカス団に入るために練習したからだよ。当時サーカス団ではジャグリングしていた人が引退して募集をかけていた。そこに私がジャグリングを練習して入国試験を受けて入団する事になった。」


挿絵(By みてみん)


「元から器用だったんじゃないんですかい?稀人はなんでも出来るだろ?」


「違うよコムズ。稀人は器用だけど、それでも自分が出来る出来ないは考えるし出来ないと思えば引き受けない。それは損得勘定じゃなくて達成出来るかに依存する。」


 例えばどこかの有識者に取り入れなんてシナリオもあるらしいけど、その有識者と話が合わなければ限りなくクエストは失敗に傾く。それを補うために図書館に通うなんて話もあるけど、苦手な分野ならやっぱり覚えるのは面倒だし他のクエストを探した方が楽な事も。


 それでも宴会げとして扱えればと言う打算もあれば、ちょっと出来そうと思えば挑戦もしてみたくなる。当時はお手玉とか出来なかったけど、ちょっとジャグリング出来る人はカッコよくない?と思ってしまったんだよなぁ〜。 


「姐さんは出来るって思ったんですかい?」


「練習すればどうにかとか?なにも出来ないより、なにか芸でもあれば幅は広がるしねぇ。だからポーション飲みながらナイフをくるくるジャグリングもしたし・・・、そこ!」


 取り出したナイフ2本をくるくるお手玉して一本を潜んでいるモンスターに投げる。モンスターをアクティブにせずに先制攻撃したい時とかには結構便利なんだねぇ。PVPでは役に立つか立たないか分からないけど、ゲームとしてはPVPしているよりもモンスターとドンパチやる方が多い。

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― 新着の感想 ―
サーカス団イベント ピエロ恐怖症とかあるので、トラウマのある人は無理なイベントですね!
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