78話 動き出した
1>> おつ〜
2>> おつつ〜。
久々のライブ配信だけどコレ何?
3>> さあ?無言で空飛んでるだけ?
4>> 題目としては領地防衛?
よく知らんけど守る戦いだろ?
5>> なら打って出てる?
攻撃こそ最大限の防御なり!
6>> 本人が話さんと状況がよく分からん
7>> ツキちゃん見えてる〜?
コメントOFFにして実はなんも見えてない?
夕食食べていざ領地へ!戻って来たらかなり戦況は動き、マップを見るとバルサミコスが本格的に打って出ている形になっている。実際クッションにしていた隣接領地は攻められてるっぽいんだよね〜。篝火さんと秋ドンさんと短く話した限りだと、俺達の作戦推移としては結構いいらしい。
うん。最前線に領地があるにしてもその領地に来る前の領地が機能停止すれば、そこを決戦地として活用出来るし今後ろから来ているプレーヤーやらユニットも大規模領地が戦闘しだせば、責められない為にうちより前に出て戦わないとまずい。
前がやられてもウチを盾にすればいいじゃないかって?違うんだよなぁ〜。決戦地が拡大すればする程まとまりはなくなり背後から攻撃されるリスクも増えるし、烏合の衆となれば各個撃破で潰される。
確かにカンストプレーヤーもいれば巧みに立ち回り被害を減らすプレーヤーもいるけど、最終目標が上位入賞やら強いプレーヤーとの一騎打ちと言うなら無闇矢鱈と戦線拡大するよりも限定的に大戦構図を作った方がより楽しく遊べる。
そんでもってなんで俺が飛んでいるかと言えば、こっちに飛行ユニット多数引き連れた人が来てるからだよ!えぇ!もうね、こんな状況でも飛行ユニットを多数出して編成出来るだけの資源と、それを指揮できるプレーヤーがいるって時点で大規模領地の資源力が伺える。でもまぁ、こんな状況で出すユニットって爆撃機と随伴機なんだよねぇ。
護衛としてアールさんを配置し爆撃機を落とされないまま、ウチの領地から後方まで爆撃出来ればそれだけで大量PTをゲット出来るし、他の領地からも飛行ユニットが飛んで来たとしても、地上で乱戦してたから指揮官も少なければユニット単体で食い止めるにしても結局はPTを献上してしまう。だからこそウチ等はユニットの半数を残して領地の機能を盾にして、持久戦しつつタイミングを図っていた。
『妖精王、見えてる〜?』
『見えている。しかし我のいる高度にも爆撃機が飛んできてるぞ?』
『篝火さんの読みと秋ドンさんの采配が決まったね。領地に残していたか飛行ユニットをほぼミサイル装備に変えるってさ。』
飯食ってる間に秋ドンさん達は18時を目処として残った飛行ユニットの半数をミサイル装備に換装しつつ、残った飛行ユニットをバルカン砲装備と爆撃機装備のまま待機させた。露払い?確かにミサイル装備も見えるけどそれを落とすのが俺の今の仕事で且つ、LIVE配信しながら煽って掻き乱予定。
「はい!みなさんが静になるまでに私は狐娘に進化しました。」
89>> 5分とかじゃない!?
90>> 進化速度が早い!
91>> 待て待て、進化したって言いつつ元から狐娘だぞ?
92>> なに!計ったなツキ!
93>> 無言だったし配信事故ったかと思った
と、言うかなにしてんの?
「今何してるか?時は大戦末期、我々群雄はしのぎを削り命を削り資源を吐き出し、ユニットの屍の山を築きつつPTゲットに勤しんでいた!そこに現れたのが大規模陣営バルサミコス帝国!相手の動きに最残線でいち早く気付いた私達は爆撃回避の為!他のプレーヤーのお遊びの場を守る為!制空権奪取に向かうのだった!まる!」
>>94 長い!3行でよろ
「コレから空戦エースとガチバトルやって爆撃阻止するよ!ほら!出でこいアールさん!餌として単騎のツキが現れた!指揮権誰かに譲って空戦一騎打ちやろうや!」
「はっはっはっ!狙いは爆撃機だろ?食い付くと思うかい?私達は1位を目指してのだよ。そんなリスク背負うだけ・・・。」
『今!妖精王今!何発かミサイル撃って!』
『ダメージソースとしては弱いぞ?』
『いいのいいの。威嚇として牽制出来ればそれでいい。あと、何機かこっちにバルカン砲装備ユニット回して。』
アールさんが話し終わる前に加速してバルカン砲乱射し急降下からの直角上昇で編隊に飛び込む!多勢に無勢、相手は指揮官数人出してるしユニットも多い。ただね、密集状態でミサイルは被害が広がるし、一部はバルカン砲だろうけど編隊である以上指揮官は一歩下がる。
なにせ有視界戦闘で索敵レーダーなんてこの状況時意味をなさないしねぇ。妖精王が放ったミサイルは一部に損害を与えるも爆撃機を落とすに至らない。至らないけど上から攻撃されて編隊内部に俺が入り込んだ時点である程度撹乱戦は成功!
後はアールさんが食い付いてくれないかなぁ〜。このまま乱戦してたら消耗して帰還する前に落とされる。そうなると状況としては不味い。他指揮官が残るものよろしくないけど、アールさんが残るよりはマシかな?妖精王からバルカン砲装備ユニットの指揮権を2機もらう。うん、盾用の2機だけど乱戦してるとその指揮さえ難しいんだよなぁ・・・。
「太陽隠れか、それを私が読んでないと思うかい?」
「思わないから一騎打ち!なにがあっても一騎打ち!なんなら・・・、コレLIVE配信してるんだよ!!バルサミコス帝国の陸戦へっぽこアールさんが、よもやよもや空戦で逃げ出すと?ユニットどいて!アールさん撃てない!」
159>> 煽りまくってるけど相手強いの?
160>> バルスのアールなら空戦上手くて有名
161>> 崩壊しそうな略し方乙
このLIVE配信俯瞰に出来ない?
めっちゃ酔うんだけど・・・
162>> トラブルオンラインで空戦やるとこんなもんよ?
俯瞰視点でやると3Dシューティング
FPSでやるとリアル空戦シミュレーター
163>> アールとか言う人食いつかないかなぁ〜
164>> アール・・・、あぁ!アールって足悪い人だろ!?
165>> なにそれ?
166>> VRMMOとかで乗り物系を監修したりしてる人
特に医療提携型MMOで障害者でも活躍出来る!
ってコンセプトで携わったりとか
「ぬっ!少数とは言え本当にLIVE配信して視聴者がいるじゃないか!」
「はっはっはっ!巷で実は男の娘疑惑のある狐巫女は大衆も味方に付けるのでアール!他の指揮官邪魔すんな!あっ!やめて尻尾かすった!」
「囲め!囲め!」
「フォックス・ワン!フォックス・ワン!」
「いや、ホーミングでもなければウチ等バルカン砲だから・・・。そもそもこのゲームだとフォックス・フォー。」
「いや、でも狐は1人だろ?1人にフォーはちょっと・・・。」
「ほら、集中力切れてるよ!随伴機ファイア!」
「ちっ!散開!飛行ユニットは一部上がってミサイル装備を落とせ、残りはそのまま爆撃機に随伴して護衛!」
『妖精王、上どう?』
『一部の爆撃機は止めたが数が多い!流石にミサイルが切れるぞ!』
『露払いはバルカン砲でやって!秋ドンさん誰か上げれる?』
『サクラさんが上がるで。狙い通り地上の方はジワジワとウチ等の領地から距離置こうとしとる。』
『爆撃機いるって分かってるのに居座りたくはないですからね。それで?』
『フロムさんと篝火さんが出撃待機中やな。LIVE配信見とるけど煽るねぇ〜。ええ仕事や。』
「ほらほら!空戦邪魔されたくないだろぅ?この後骨のあるプレーヤー来るかも分からないだろぅ?」
「いいだろうツキさん、盟主からも許可が降りた。バルサミコス帝国、帝国民諸君!手出し無用!」
228>> おっ!アールが釣れた!
229>> ちょっと拡散してくる
230>> トラブルオンライン板にもアドレス送るぞ!
231>> でもコレでツキちゃんがへっぽこだったら笑う
232>> 空戦入門とかやってくれるんじゃね?
「ガチバトルに入門とかなし!挑め!果敢に!尽せ!一途に !貫け!誠を!仲間とともにある戦場で自分がなにが出来るか考えましょうね〜。」
領地前で一騎打ち連呼した訳ではないからフィールドは変わらないし、一騎打ちしていても横槍が入る事もある。あるのだけど、それは他のプレーヤーからすればただの狩りなので仕方ない。まぁ、今上がってきてる飛行ユニットも爆撃機阻止に動いてるし、決着つくまではギリギリ行けるかな?
「今回は逃げないのでアールか?」
「LIVE配信中に逃げたら炎上不回避ですからねぇ。どっちか堕ちるまではやりますよ。」
アールさんもバルカン砲装備、俺もバルカン砲装備。貰った随伴機は上がってくるサクラさんに合流させて味方なしのタイマン!飛行ユニットでの戦闘ってほぼ戦闘機での戦いと変わらない。変わるとすればプレーヤーが剥き出しの所とか?
なんにしても無闇矢鱈と撃っわけにもいかない。弾数制限があると言う事はそのまま弾切れならお開きになってしまう。背後を取ったらキルゾーン、残念な事にホーミングミサイルの撃ち合いではないから危険であっても一撃キルとはならない。
アールの掛け声で空間は広がり互いに探りながら宙を舞う。時折発射されるバルカン砲は急制動で空を切り、しかしかする弾がダメージを蓄積していく。燃料バフの差が結構あるな。トップスピードでは完全に負けてる。
それを誤魔化す様にあえてブレーキングしてちょこまか動いたり、バレルロールでスライドしつつ減速するけど合わせる様に背後から離れない!いかんな、このままだと確実に落とされる。コチラのユニット性能と動きを読まれ尽くせばキルゾーンを作られてしまう!
458>> ツキちゃん粘る!
459>> アールって人うめぇ
よくこれだけ背後取れるな
460>> バルカン砲で追い込んでミサイルで落とす
が使えないからな
純粋に位置取りと経験がモノを言う
461>> シューティングならと思ったけど
必殺技やらミサイル100発やらあるゲーム
とは根本が違うな〜
462>> 高機動プロペラ機戦闘みたいなもんだしな
『ツキさん援護いる!?』
『サクラさんは後がないし、横槍入るとアールさんが確実に落としに来る!サクラさんは妖精王と早く合流して爆撃機落として!』
『早く頼むぞ!バルカン砲装備ユニットは指揮官にかなり落とされている!』
「はっはっはっ!あらかた焦れて援護を呼んだかツキさん!」
そうあって欲しい。一騎打ちに応じた手前コチラがやるのはツキさんを落とすか、横槍が入ったと言ってお茶を濁しさっさとツキさんの領地諸共PTに変えてしまうのがいい。それが今の戦場で1位を取るのに即している。
しかし援護機らしいものは素通りして上がり、眼の前にはモフモフの尻尾を振るツキさんが・・・。ユニットとして私が操るものは最高の燃料を用意し飛行継続性時間も長ければ加速もいい。しかしそれに気づいた途端、直接飛行は避け微妙に角度を付けながら飛行したり、急減速で下から潜り込んて背後を取ろうとする。やればやる程G表現やらで酔うと言うのによく動くモノだ。
「まさか!一騎打ち叫んだ本人が横槍入れるわけ無いでしょう!もしかして・・・、そうであって欲しかった?」
「それこそまさかでアール。友軍からの戦果報告もある、そちらこそミサイルを撃てずに焦れてるのではないか?」
「またまたぁ、領地から放たれるビーム砲見てどのレンジなら被害が少ないか計りあぐねてるんでしょう?直近実装だったし。」
「それこそまさかでアール!」




