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狐と言えば・・・巫女!  作者: フィノ


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72話 最終日に向けて

 夕食とシャワーを終えて再度小競り合い続く戦場へログイン!ローテーションで秋ドンさんとフロムさんが抜け、サクラさんと2人でユニットへ指示をだしつつ周囲の警戒をするけど、思ったよりも小競り合いは激しくドンドコバリスタを撃ちまくる。


「対大型モンスター想定のバリスタとは言え、当たれば指揮官を一撃粉砕出来るのは気持ちいい〜。ほらそこ、棍棒持ってどんどん囃し立てて!」


「ツキさん、ビーム砲ってブッパしていい?これだけ撃ってるとこ見たことないし!」


「一応バリスタ、ビーム砲、大砲って有効射程と強打対象がいるんですよね〜。」


 離れた所でバリスタを撃つサクラさんが話しかけてくるけど、バリスタは基本的に連射出来て歩兵に強打が入る。大砲連射出来ずは弾速もそこまで速くない代わりにゴロゴロ転がり巻き込みダメージとゴーレムに強打が入る。最後のビーム砲は飛行ユニットに強打が入り単発ではなく照射出来る。


 まともに当たればどれもプレーヤーさえ一撃即死させるだけの火力があるけど、有効射程はどれも短めで本当に防衛の要として取り扱う。歩兵ユニットに指示すれば一緒に射撃してくれるけど、撃てと指示だけすると弾切れまで撃ち尽くす。


 ユニット稼働で資源を取られ、射撃で資源を取られ、戦闘すれば修理や回復でまた資源を取られ・・・、高級野菜なら燃料としても優秀だし、ユニットにバフがかかるから取り揃えたい。でも肝心の種やらはそこそこ回収が難しい。


 まっ!初心者の金策には丁度いいんだけどね〜。たまに街のNPC商店のラインナップに並んだり、行商人から安くで買えたりするから上手くやりくりすれば結構稼げる。何気にお金は色々と使うのよねぇ。アイテム買うのにも使うし、NPCに色々お願いする時にもお金を取られる。


 バリスタを撃っていたら弾切れ起こしたので給弾して再度射撃!そう言えばなんで桃は出なかったのだろうか?領地を見ても弾丸になる桃は沢山あるし・・・。いや?この領地事態今権限持ってるの秋ドンさんだから、勝手に持ち出せないとか?


 へそくり以外は秋ドンさんに資源は全部渡してしまってるし、そのへそくりも空戦やりまくって底をついている。う〜ん・・・、なんにしても今は来てるユニットやら指揮官達を蜂の巣にしてからだな。


 そんなに事をしている内に篝火さんと妖精王が復活し、秋ドンさんとフロムさんも帰ってきてフルメンバー。篝火さんが謝ったりしてたけど、負けた事なんて誰も気にしない。そもそも負けるのもゲームの内だし常勝不敗を目指すのはいいけど、それが叶うほど甘くないのもVRMMOの醍醐味無のよねぇ。


「さてと。話せる内に話しとくけど、防柵どないする?日曜やから用事がある人は言うてな。それで時間計算したるから。」


「12時間、されど12時間。時間の残ってても明日の18時には強制解除だし、逆を言えば18時丁度に解除する様に設置するとか?その場合夜戦投入で徹夜を覚悟しないとだけどねぇ。」


「流石にワシは夜戦するだけの体力が残っとらんぞ?爺を甘く見るな。」


「私もお肌に悪いから徹夜はパスかなぁ〜。それと日中用事でいない時があるかも。」


「長引きそうなん?サクラさん。」


「夕方には戻ってこれるよ!まばらインは出来るからこまめに連絡するね。」


「篝火さんとツキさんは?」


「僕は特に予定入れてないので、大丈夫だと思います。」


「う〜ん・・・、朝イチ来客って話はあるんですよねぇ・・・。」


「なんや煮え切らへんな。嫌な奴なん?」


「嫌いか好きかで言えば好きですけど、今朝も来て明日もとなると先生達にも迷惑かかるかなぁ〜と・・・。」


「ん?面会時間に来るんとちゃうん?いや・・・、踏み込みすぎた。なら防柵時間調整して13時頃に切れるんでどうやろ?昼食うてからなら心配するんはトイレやらと夕飯だけになるし。」


 話はついて防柵を使うまでの間は全力で狩りへ!秋ドンさんからユニットを使ってもいいと言うお達しもでたし、今死んでも防柵張るから痛手はない。フロムさんとサクラさんはゴーレムを何体か連れてリファインに一騎打ちを申し込みに行くといてるから、戦死覚悟で戦うつもりだろう。


 一騎打ちして5カウントの猶予時間を逃げずに居座って延々と一騎打ち連打されると、芋づる式にどんどん一騎打ちが発生して大量PTも稼げる。その代わり戦う姿が観察されるので勝率は下がるし相性を考えて勝てる人を出し、さっさと返り討ちにする事も。


 戦略戦は準備9割とも言うけど、現実と違って相手が何してくるかは見てみないと分からないのよねぇ。2人が出てしまい残るのは俺と篝火さんと秋ドンさんに妖精王。と、そう言えば・・・。


「篝火さんは高所恐怖症?あと、絶叫系ダメとかある?」


「大丈夫ですけどなんでです?」


「そらりゃあ高い所に行ってみて貰おうかと。参謀したりはしてるけど、空戦は全くしてないし触れるだけでもと思って。妖精王と2人でやってくるといいよ。」


「空戦・・・、難しいですか?何かこう・・・、フライトシミュレーター的な操作とか。」


「ないない。強いて言うならスケボーしながらトランポリン跳んでる感じとか?」


「それって別の意味で難しい様な・・・。」


「せやかて車椅子でオフロードを爆走してる様なもんやし間違ってはおらへんで。まっ!飛んで見るんが一番早いさかい行くだけ行ってきてもええで。」


「じゃあ、お言葉に甘えて・・・。」


 妖精王と共に飛び立っ篝火さんに秋ドンさんと共に敬礼。上がってすぐに落とされなければいいけど、空の方も小競り合いは増している。早い所は既に防柵使って静観を決め込んでるけど、課金して追加で柵を買うのかな?それとも明けの明星よろしく人の少ない早朝から動き出すのかも。


「さて残った盟主と元副長は明日の仕込みしよか。」


「ご注文は鏖殺ですか?」


「やれるんなら楽しいけど、やったらやり返されるで?このゲーム。」


「知ってますよ。それでも嬉々として戦場に身を投じますからねぇ。あっ!そう言えばへそくりなくなったんでお小遣い下さい。」


「本当かぁ?ちょいジャンプしてみぃ。ほら、シャキシャキ野菜の音が聞こえるでぇ〜?」


「ひぃぃ〜・・・って、インベントリ内の音はしないでしょ!ガチな話アールさんと空戦して使い切っちゃたんですよね。だからお弁当以外の補給は無しです。」


「フロムさん達の方がへそくり多めやから多分大丈夫やで。でも、大軍揃えて突撃好きなんかな?サシの勝負の方が好きそうやけど。なんにせよ最終日は驚く事したるよ。」


「それは楽しみにしておきましょう。」


 そんな話をしてしつつユニット増産に注力していると、幽霊のサクラさんが現れ程なくして幽霊のフロムさんも帰って来た。会話禁止だけどやり切ったと言う顔をしているからゴリゴリタイマンして来たのだろう。PTも結構増えてるし。


 その後は篝火さんと妖精王も幽霊になって帰還。事前に配信者なら映像いる?と言われて、いるといっておいたので映像を貰い、領地防衛戦が終わったらアイテムを渡すと言う話になっている。コメントと編集で色付けて配信に載せようかな。


 防柵使うまでは居残ろうと思っていたけど、幽霊組が落ちて秋ドンさんから俺も落ちていいと言われたので、ログアウトしてから歯磨きして就寝。しっかし華澄わは何しに来るんだろ?



________________________

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「木本さん事案です。」


「あん?」


「美少年の胸元に手を差し込む中年男性と言うのは誰が見ても事案です。」


「あ〜・・・。陰間ってやつか?昔はよくあったけど・・・、やめろよ木本〜。趣味をとやかく言わねぇ~が俺にその気はねぇぞ?」


「俺にだってあるかボケぇ!俺はボンキュッボンの女が好きだって、なんで柊が肩抱いてやがる?」


「世間一般的に私はボンキュッボンなので。見ないでください、セクハラです。既に真利に操を立てる予定があります。」


「誰が好き好んてテイマーなんかになるか!それよりも座敷をどうするか?だ。」


「首を落としてなかった事にされては?」


「サラッと俺を壊そうとするなよ柊ぃ!それよか饅頭くれ。ずっとこんな感じの味だろうって思いながら食ってたから本当の味が知りたい。」


「戸棚にありますよ。勝手に取ればいいでしょう。ただ、皿は割らないでください。」


 座敷がヨチヨチ歩く・・・。あぁ・・・、現代版百鬼夜行が行われる?受肉の件が広まれば妖怪達が黙ってない。妖怪達は人から追いやられた側で、コチラに残っているにしても静かに暮らしているし、境界を勝手渡って来るにしても身を持てる者は少ない。


 そんな中で座敷の受肉だ。勝手な境界を越えた人間を快く思わない妖怪達からすれば、逆に俺達も越えてそちらに行かせろと言う声が出る。何をすれば止められる?なにが原因でこうなった?いや、原因は分かる。雁木だ。あの狐娘が関わっている事だけは分かる。だが、何をどうしたらこうなる?


 使役するなら先ずは屈伏させる。札を使ってやるなら意思もなく好きに使えるが、妖怪と言う者は人と相容れない。だからこそ屈伏させる以外の契約方法やら協力体制の作り方がない。なら、座敷は雁木に屈伏したのか?逆だろう。大先生なんて呼ぶ座敷を屈伏させている訳がない。訳がないが狐窓からみたツキは・・・。


「あっま!コレってこんなに甘いのかよ!最高かよ!とか言う貴族が食ってた白いのも美味いって話だったけど、それよりも絶対こっちの方が美味い!」


()ってなんだ?」


「平安貴族の珍味ですね。牛乳を長時間煮詰めてチーズの様にした物です。それよりも現実逃避している木本さん、やるべき事があります。」


「おぉ!そうだな!こんな所でワチャワチャやってる暇はねぇ!今から!」


「ええ、今から。」


「ツキんとこ行くぞ!」


「座敷童子を着せ替えましょう。」


「このボケぇ!今それがやる事か!事情を座敷とツキから聞いて色々と推測をだな!」


「真利への面会は主治医の許可が必要です。真正面から座敷童子が受肉したから話を聞かせろと言えば、必ず医院長の耳にも入る。それを容認するなら私は上司の判断に従います。」


「・・・、チッ。カバーは?」


「小人症でどうでしょう?ギネスによれば最小の人間は54cm程度です。」


「そんな小さな服が何処にある?」


「行きつけのファンシーショップならドールを扱っているのであるかと。」


 柊が無言で手を差し出してくる。金をくれか経費で落とせと言う事だろうが、ドールの服っていくらだよ・・・。スマートレンズで検索すれば安くて数千円か。まぁ、それくらいなら経費としても・・・。


「経費で買うから数千円の物でいいな?」


「あの素材を数千円で美しく仕上げるのは難しいのでは?」


「趣味に走るな!どこにでもいるカジュアルな感じでいいんだよ!」


「仕方ありませんね・・・、ついてきますか?男性でもそう言う趣味な方は多数いますが。」


「いや・・・、俺は俺の上司に報告だ。」


「華澄〜、胃もたれするけどチョコは?洋菓子は?」


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座敷童は受肉して腹ペコキャラに目覚めた?!
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