203話 ふざけたミニゲーム!
かぐやが地上に降りるからと言って、暇しているわけにも行かず報酬欲しさに残滓と戦う。と、言うかね。サヌキがNPC兵を最低限外に残してから、
かぐやに戻したのはいいとして、その間も残滓は元気に攻めてくるんだよ!ド畜生!
NPCのデバフ+プレーヤーの杭=戦線維持火力だったのに、片方が下火になったから押し上げていた戦線もどんどん侵食されてくるし、そうなればプレーヤーも後退を余儀なくされる。どうせ明日から地上戦だし放置でもいいだろうって?その結果として、そこそこ安全な輸送から墜落中に飛び降りろと言う風に変わっても文句言えないんだよ!
そもそもね、VRMMOだけど下地はRTR。リアル・タイム・リスポンスゲーム。だから、プレーヤーがいようといまいと世界は勝手に進むし、プレーヤー側ができるのは進み方をどうにかいい方向に向けるくらいしかない。
だってそうだろ?相手は悪い文明の運営でトラブルをバンバン仕込んでくるし・・・。だから、その日は0時近くまで残滓狩りをして欠片を集めたりして就寝。
岩戸さんからブライトを通してアマテラスが見てると言う情報を貰ったし、大先生のトラブルオンライン内NPCボディが領地に残っているので、それも確認したけどNPCは座敷に座ったまま動かない。その代わり、ブライトと話したけどアマテラスっぽさは感じない。う〜ん、省エネモードとかになれば何かゲロる?流石にないか〜。
「なにを見ている?」
「いや、外で桃を食わせたら分かることもあるのかと。」
「桃を貰えると?」
「そりゃぁ、功績を考えればあげても全然いいんどけどねぇ。・・・、ところで桃食べて現実世界にいる時って、こっちにいるブライトはどうなるの?」
「知らん。稀人のように魂を抜いた省エネ状態だと考える。」
「ふ〜ん・・・。」
でも喋るんだよなぁ〜。流石に最低限NPCとしてのシステムはゲーム内に残ってるとか?そうなると省エネモードは剥き出しのAI状態とも受け取れる。
「それより戦況は?」
「かぐやが地上に降りるよ。そこからが本当の地獄の始まりかもね。キャプテン=アルケーが地上が保たないとか言ってたし。」
「そうか・・・。かつて宇宙にあったアレイスターも地に落ち、宇宙にあるオオミカの守りはかぐやのみとなって久しい。」
「そう言えば惑星オオミカだっけ、あの星。」
「古の名は忘れられ今はそうなっている。」
そもそもかぐやに来るまでSFがないもんだから『この世界』としかプレーヤーも言わないし、NPCもわざわざ『オオミカ星へようこそ!』なんて言わない。だから、大半の人は星の名前なんか忘れてるし、今ブライトに言われるまで忘れてたし。って、アレイスターが落ちた?
「アレイスターって、宇宙にあったの?」
「かつてはな。キャプテンと名のつくものはその宇宙にあったころの長だ。」
「って、ことはアレイスターのあのマップは昔のかぐや的な街の中?殺意高い街だなぁ・・・。」
いや、ある意味本部中枢機能に突貫かけた侵入者だから迎撃されても文句言えないんだけどさ・・・。と、言うかモンスターの鎧が近未来チックだったのも、かぐや水準の技術を持ってたモノが封印されてると言うなら分かるし、モンスター名が過去の残滓なのも邪神繋がりだとすれば、古代戦争系のシナリオが隠されてるんだろうか?なんの話も聞かないけどさ。
そんな話をしてゲームからログアウトして就寝し、朝の支度を済ませてマッタリと1人朝飯を食べつつ時刻は12/31の8時30分。とりあえず、ログインして様子を見るか・・・。
「おはようございます。寝正月予備軍はいませんか?私は合法的に寝正月が許されます。」
>> この巫女年末サボる気だぞ!
>> いや、本人は病人・・・、病人なのか?
>> とある筋からの情報では、医院長の娘だから病室で
フリーダム配信してるとか、してないとか・・・
>> それ誰かが言った設定考察じゃね?
>> 俺が聞いたのは本当に巫女だと聞いたぞ?
>> 桃農家を推します。ブライトに桃を
>> えっ!大根農家だから
大根芝居しかできないって聞いたが?
「大根と言った参拝者さん・・・、今から正月飾り出すように。」
>> 正月飾りだせばいいの?
・・・、今餅を重ねたった!多分鏡餅!
>> 行動が速い!
>> コレが調教された参拝者・・・
>> イベントで毎日狐巫女のツキちゃん見てるんだぜ
面構えが違う
「はい、一夜飾りが成立しました。詳しくはwebで。」
>> ガチで縁起悪い方法教えやがったぞ、この巫女!
>> あっぶな!俺も煎餅重ねてみかん置くところだった
>> それは餅になるのか?
>> 焼き過ぎた餅=煎餅の認識ネ!
>> まって!鏡餅やった俺は!
助けて巫女さん!
「毎日参拝してるんなら、正月飾りどころか毎日神様に挨拶してるじゃないですか。やぁ~ですね、もう!」
>> お、おう!そうだな!
>> 確かに俺たちは通りすがりの参拝者だしな
・・・、御百度参りとかコレでいいのか?
>> 願掛け・・・。多分、安価並みに変化球に叶えてくれるぞ
「ん?今日は会えたか。」
「あら、クインズさん。おはようございます、ご出勤ですか?」
「ご出勤・・・、今から寝に落ちていいか?」
「徹夜ならどうぞ。と、言うか寝ろって警告来てるなら寝てください。」
「いや、元々ショートスリパーでそんなに寝れないんだよ。で、ホイこれ。」
「えっ!?なんですかこれ!」
クインズさんから送りてきたのは大量の杭の欠片。えっ、なに?これから更に酷使して使い潰すから先払いで報酬受け取れとか?
「百鬼夜行への正当な報酬だ。悪い文明が要救助NPC仕込んでて、それに速攻気付いて街に連れ帰っただろ?それでドロップ取り損ねた分な。大雑把に拾ったから少ないは受け付けない。」
「いや。少なくはないですけど、いいんですか?」
「チャンネル借りっぱなしで長期イベント走ってもらってるんだ。なにより、配信者として集客力もあって、かなりプレーヤー側としては助かってる。だから、受け取っといてくれ。」
「まぁ、そう言われると断れないか。」
クインズさんが首を竦めながら尤もらしい事を言うけど、逆を言えば最後まで走れってことだよなぁ〜。特に正月と言う時期を考えるとリアルでの用事が建て込む時期だし・・・。そんな中で病室から配信してると公言してれば、人込みは避けると予測はできる。
つまり、単発的な離脱はあるものの『初詣行ってきます』や『今から飲むよ〜』と言う流れからの寝落ち行方不明の確率が極端に少ない。だから、報酬渡して受け取ったら後は本人の責任感と罪悪感で縛る。年齢まで公言してるから、それが十二分に通用する歳だし。
そんな欠片とともにフレ申請が飛んできたので、申請を許可してフレンドへ。へっへっへ・・・、闘技場最強。いつかお手合わせ願いたい。と、言うか瞬殺されること前提で色々試したい。
「それにしても、このまま暗転で地上マップに飛ぶんですかね?」
「さぁ?ランダム配置だからそれが濃厚だとは思うが・・・。」
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運営より
かぐやに配置されたプレーヤーは10分後に
地上マップへ配置されます。
その間プレーできないお詫びとして、かぐや防衛
ミニゲームを実施します。参加される方は
Yes/No
を、タップして下さい。
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「ミニゲーム・・・、Yesっと。なにやらされるんだろ?」
「10分間の防衛戦だろうな・・・。」
そんなことを話していると、サヌキから声が上がり防衛参加者がどんどんどこかへ飛ばされて行くけど・・・、これマジか!マジでこれマジミニゲームでいいのか!?
>> 報酬チャリオット?
>> おい!このシルエットウォーカーマシンだろ!
>> は?先行実装ゲットチャンス?
>> 年末だからって運営がデレた?
>> バカ言え!シューティングゲームやれって言ってんだぞ!
>> ツキちゃん詳細はよ!
「10分間生き残れ。かぐやに取り付こうとする残滓を撃ち落とせ・・・、壊れなかったらチャリオットプレゼントです・・・。トイレ済ませた?みんな、トイレとか水分手元に置いた?これ、絶対ミニゲームじゃ済まないミニゲームだから!」
ガッツリ主観画面。コックピットから外を見るような画面で、視線でカーソルを合わせ握り込めばビームを連射。体を動かす感覚で機体が動くようだ。ありがたいのは弾数制ではなくエネルギー消費回復性。その代わりボム的なものはない。とてもオーソドックスなシューティングゲームと言えばシューティングゲーム。まだ敵がでてきてないことをいいことに、ビームをバンバン連射して消費具合を確認!
撃ち切ったらオーバーヒート!?って、それはレールガンと一緒か。回復時間が5カウントとそこそこ長いような気もする。そんな事を思いながらグリグリ動いていると真後ろを向いたのか、かぐやとオオミカが見える。うん、やっぱりかぐやはコロニーっぽいと言うかデス・スターっぽい。そんなかぐやがいた場所がこれまた月っぽい。
『キャプテン=サヌキだ・・・。第一波接近!』
>> !?
>> !?
>> !?
>> これ、なに?
>> モザイク?
>> いや、古のドット絵とか言うものじゃないか?
>> ・・・、えっ?当たり判定って、どうなるの?
「回避!回避!!回避!!!プレーヤーの当たり判定が点なんていう優しさは絶対ないから回避!!!」




