185話 イベントが始まった?
「さてと、人は多いでけど追加情報ってなんでしょうね?年末だから無料で何かくれるとか?」
>> 去年はお年玉と言う名の爆雷でしたね
>> 獅子舞が人の頭を本気で食って行きましたね
>> ネズミ小僧がガチで溜め込んだプレーヤーを
襲撃してましたね
「嫌なこと思い出させないで・・・。巫女なのでお祓いがてら大麻を振っておきましょう、フリフリと。」
ログインするとイベント参加の意思表示ウィンドウが出て来たので、迷わず参加をタップ。毎回思うけど、大規模イベント開始日にログインしてて不参加っているのかね?途中参加はまだ分かるんだけどさ。なんにしても敷田さんが言っていた追加情報がメッセージで来ているので、読んでから理解しておこう。
「え〜とですね・・・。追加情報によりますと、イベントは2部構成。12/31の18時までは邪神の残滓を倒す。そこから以降は1/2の18時までに邪神リローデッドを倒しきる・・・。」
>> 途中参加で最終日まで高みの見物OK?
>> 残滓から何落ちるんだろ?
杭なら初日から全力?
>> 分からん
ここの運営は悪い文明と名高い
下手したら、弱体化アイテムとかかも?
>> そもそも残滓ってなんぞ?
「残滓って何でしょうね?過去の残滓ならアレイスターで倒してきましたけど・・・。」
哲学の子ダンジョン?でいいのかは分からないけど、送られた先で黒い手やらとは殴り合ってきたし、ダンスも踊ってきた。なら、あれ風な何かとか?でもフィールドで戦う以上、無音とかはのギミックは組みづらいような・・・。
>> ツキちゃんの配信見ると、過去の焼き直しとか?
>> それはありそうだけど、この世界の過去ってなんぞ?
>> 古代戦争じゃね?
聖神と邪神が戦ったとかよくテキストで出てくるし
>> と、言うかプレーヤー増えたなこの配信
前は配信者が好きな人が見てたのに・・・
>> トラブルオンライン板にアドレス投下されたし
メインコア持ちの配信はほぼないからな
「ここにいたかツキ。」
「お、ブライトも来たか。なんか邪神の残滓を倒すらしいよ?と・・・。」
『姫子さん。なんで人の尻尾モフモフしてるの?』
『えっ?暇だから?』
『あとで怒られても知らないよ?』
『ひいぃぃ・・・!!!あの人はダメ!ガチでやるから駄目!』
『姫子やめろ!即刻やめろ!妾も砕かれる!!!』
>> ブライト消えたけど、ワイプの中は百合百合しいな
>> 同性カップルに偏見はないけど
野郎同士よりも女性同士の方が華がある
>> 後から姫子にお礼参り
していいだけの事はされた
当然と言えば当然だけど、体は現実世界にあるから誰かに触られれば反応もする。暇そうな姫子さんが尻尾を掴んでモフモフしているのがくすぐったい。と、言うか姫子さんはこのまま見守るつもりだろうか?暇なのは分かるけどさ。
『あぁ、そう言えばボールスネークを温泉で買ってたんだった。はいどうぞ。』
『なにこれ?棒?』
『コレは関節をくるくる回して形を作るおもちゃ。ハート作っててね〜。』
>> 奥様が長い棒を持つ・・・
>> 白く細い指が棒を上下に・・・
「あっ!なんかエロい方向に持っていく人はBANするんでよろしく〜。神社でそう言うことするのは禁止です。」
>> よし、俺もARでバズルしちゃうぞー!
>> 健全、ヨシ!ボールスネーク、ヨシ!
「参拝者は何を騒いでいる?高々棒だろう?」
「ブライト・・・。人がここまで繁栄したのはね、少しのものにでもエロスを感じるからなんだよ・・・。」
「せやな。ただ下着置かれてもなんも感じんけど、スカートに隠された下着なら見たいやん。」
「お、秋ドンさん乙〜。イベント参加?」
「ツキさん乙〜。やれる時にやっとかんと、後から泣くさかいな。ブライトさんも乙〜。」
「うむ。稀人秋ドン久しいな。しかし、下着なぞただの布だろう?妖精なぞ下から見上げればいくらでも見れるぞ?」
>> ブライトはありがたみが分かってない!
>> 王は人の心が分からない!
>> セクシャルガードが憎い!
>> 1人ヤバイ奴がいるぞ〜
「わ、我は王ぞ!心が分かるよい王ぞ!ツキ、下着を見せろ!エロスと言うものを感じてみせる!」
「アホか!見せろと言われて見せるバカがどこにいる!」
「せやな。そこで袴をガバっと、持ち上げられてもありがたみが無いやん?ふとした瞬間、チラリと見えるのがええんやで〜。セクシャルガードで黒塗りやろうけどなぁ。」
>> この単眼できる!
>> 盟主秋ドンやからなぁ
人を回すのは得意なんやろ
「ぬ・・・、ならツキが飛び蹴りをする時は下から見上げるとする。」
「変なことしない。と、そろそろ時間ですけど・・・。ルーレット?ブライトと秋ドンさんも見える?」
「我にはない。」
「ウチにはあるで〜。なんやろ、これ。当たりとかあるんかいな?」
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ただいまより、邪神リローデッドが開始されます
配置ルーレットスタート!!!!!
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>> 配置ルーレット?
「お、おぉ〜・・・。って!コレ全部主要な街の名前!?やられた!」
「ツキ!どうした!状況が分からん。」
「これ・・・、多分都市防衛戦だ!守らないと都市と言うか文明が吹っ飛ぶ奴!!!!」
「あぁ。邪神が現れるなら当然だろう?」
「畜生!ふざけんな!!今は年末だぞ運営!!!」
>> トラブルオンライン板も叫んどる
>> この手のイベントあった?
>> あったと言うか、メインストーリーやると分かる
トラブルオンラインの世界って、何度も滅び
かけては再生してる
>> なる。つまり、悪い文明の運営が終末装置ならぬ
文明リセット装置投げてきたわけか
>> メインストーリー終わらせてないツキちゃんが
ちゃんと気付けるの偉い!
あとでナデナデしてあげよう
>> どさくさに紛れて何言ってやがる!
コメントの速度と比例するように、ルーレットは高速で回り続ける。確かに全員参加だとは知ってたさ、それなら弱いプレーヤー補助とかでもいいかなぁ〜と、思ってたさ。『狐の巫女さんに助けられた!』と、言う売名もできるし。
でもね?多分このルーレットの都市名って、そのプレーヤーが到達してポータル解放している都市がすべて載っている。だからまぁ・・・。
「やっぱりか・・・。やっぱりそこになるのか・・・。」
「ツキさんどこ?ウチ星詠の国、てんもんどうやで〜。」
「・・・、かぐやです。」
「ん?なやな?」
「天空城塞都市、かぐやです!バッリバリの最前線が濃厚なかぐやです!!」
「・・・、骨は拾うたる。」
>> 今の最高到達マップ送り、ヨシ!
>> 宇宙にツキちゃんが行くとなると、スターフォ・・・
>> それ以上はいけない!
と、言うかかなり明暗分かれてない?
>> 俺。カンストプレーヤーだけど、オーランド防衛だわ
>> 俺、日華!
>> 大地の裂目って、防衛する価値あるのか?
>> 橋守れよ?物流が死ぬからな?
「・・・、送られたら即刻移動しよう。ブライト、さっさと逃げるからね?流石に亜人とかぐやじゃ相性が悪い。」
「でも、行ったのだろう?」
「行ったよ。ただ、あそこは銃メインの方がやりやすい。亜人の射撃下手は・・・。」
「知っている。そもそも重火器を使う者がなぜ豆鉄砲を使う?軽すぎて当たるわけがない。」
「ですよね~。」
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これより参加者は当選マップへ送られます
都市転送後、領地へのアクセスは可能です
ただし、他都市への移動は
・・・、・・・、・・・、心せよ。
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「それって・・・!」
なにかを言う前に一瞬の暗転と浮遊感が挟まって、次に辺りを見たら宇宙服っぽいものを着たNPCたちが・・・。俺以外にも大勢来てるんだけど、騒ぐ前に辺りを伺っている。そうだろね、ここに送られるって事はそれだけトラブルオンラインを遊んでるんだろうし、下手なことをすればどうなるか身に染みてるんだろうね・・・。
「よく来てくれた稀人諸君。私は天空城塞都市かぐやのキャプテンを務めるサヌキ=ミヤコという。邪神の再来が予見され、我々はこれより防衛体制と入る。今回の助力、過去よりの助太刀、誠に感謝する。」
サヌキが前に出て一礼するのはいい。それはいいんだけど・・・。
「なぜNPCが全員武装してるんだ?」
「さ、流石に背景要員だよな?」
「悪い文明だぞ?やるだろ・・・。」
>> ツキちゃん、ツキちゃん
他マップのNPCは士気旺盛!
>> パン屋が伸ばし棒持ってきてやがる
>> コソッと教えるね!
上級騎士、ガチ装備だったさ・・・
>> 漁師が銛を研いでるぞ〜
『ド畜生どうも!NPC参戦する気マンマンじゃん!』
「私は稀人のクインズと言う。キャプテンサヌキ、貴方がたも参戦を?」
「当然だ。世界の危機、星の危機に立ち上がらない者はいない。この世界が終わるなら、我々も終わる。それは当然の理で!大地なき流浪の民はいずれ潰える。故に、我々は我々の世界を守るために戦う。」
「そうか・・・。」
(うむ、あっぱれな心意気だな。と、どうしたツキ?キャプテンの心意気に胸を打たれたか?)
(違う。クインズ・・・、トラブルオンラインガチ勢中のガチ勢だよ。)
(知り合いか?)
(いや、フレでもなんでもない。でも、有名人ではある。)
そう、有名人。悪徳プレーヤーでもなく、清廉潔白な人物と言うわけでもなく、トラブルオンラインをガチでやり込んでる人と言われれば誰か?そう聞かれた時にこの人の名が出る。なにせ闘技場の殿堂入り者。
流石に領地防衛戦では仲間とプレーという関係上、どこかのクランに紛れ込んで遊んだりしてるらしいけど、それでも単騎同士で戦うと言う話になるなら俺は・・・、遊ぶな。うん。べらぼうに強い有名ガチ勢だよ!
なら、とりあえず殴りかかってぶっ殺されるまでがセオリーでしょう!やられた時にアベシ!と叫んでとか言われたら、余裕で叫ぶぞ?
「我々は貴方がたに死んでほしくはない。」
「自身の手で守らず、助力者たる稀人に守られて生きながらえて何の意味がある?我々は貴方がたを迎え入れる立場だ、稀人の方々。ここは我々の星なのだ!故に戦う。」
「分かった。みんなにも聞いてほしい!彼等も戦う!」
「あ〜い。」
「ちょと領地戻って武装変えてくる。」
「誰か〜、あとで情報共有して〜。」
「え〜て、サヌキさーん。配置は?」
>> NPCの心意気に感動!
>> そう言えばトラブルオンラインのプレーヤーは
勇者とか選ばれし者じゃなくて、稀人だったな
>> クインズ!クインズじゃないか!
PvP依頼が殺到して隠遁してたクインズそゃないか!
>> いや、あの人普通にプレーしてたぞ?
さては、追っかけて巻かれたな?
>> 実はツキちゃんフレってことはない?
アールとはフレだったし
『ないない。1回くらい戦ってみたいけど、PvP面倒ならやめとこ。どうせ瞬殺アベシコースだし。と、言うか普通にプレーしてたってことは、闘技場最強が安楽死狙いで誰かに首切ってもらってたってこと?うわ〜、その光景見たいなぁ〜。』
>> 流石にフレだろ・・・
>> 野良のツキちゃんは安楽死コースだからなぁ〜
「ツキ。なにやらみられてるぞ?」
「えっ?可愛いから?」
「そのポジティブさは見習うべき点ではあるが・・・。」
「ツキさん、でいいかな?」
「ええ。そうですよクインズさん。で、しかない狐巫女になにか御用で?生憎と商人じゃないからアイテムは少ないと言うか、個人のものくらいしか・・・。」
なんかクインズさんが話しかけてきた。なんだろうか?アイテムはないことはないけど、そこまであるわけでもないし、先人切ってサヌキと話したから、リーダー的なポジションにいるとは思うんだけど・・・。
「いや、アイテムはいい。それよりも、だ。君、配信してるよね?」
「ええ。今も配信してますよ。共有はできませんけど、クインズさんコールがコメントで流れてます。」
「そうか。コールはいいとして、実は頼みたいことがあるんだ。」
「私に?」
「そう。その配信チャンネル、ちょっとNPCを助けるのに使わせてもえないかい?悪い文明の運営なら、伝令走らせろってなるだろうし、その間のラグは埋めにくい。だから、ある程度でいいから、ね?」
「それはまぁ、勝手にコメントされるのに制限はかけられませんからいいですけど・・・。多分、私もどっかで死にますよ?」
「それは仕方ないさ。でも、神楽舞のツキ。そのプレーヤーなら死にづらいだろ?配信でもトラブルオンラインの舞をちゃんと舞えたツキさんなら、ね。」




