表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

『覚行、速記親王の初めのこと』

作者: 成城速記部

白河院の御代、中御室覚行が速記のお勤めをなさることになり、夕暮れの後に昇殿なさったとき、この省略は何か、と仰せになって、一座の者が誰も知らない速記文字を、院が覚行にお示しになった。院が内々に御下問なさり、覚行がお答えになったという。この速記文字を院の前に掲げて、本来行うべきであった速記のお勤めをなさり、改めて、院がお示しになった省略のお勤めをなさった。文字の読み方、どのようなときに用いるのか、気をつけなければならない点など、見事に御指摘になったという。院が、覚行の実力をお試しになるため、このようになさったのだという。院は感嘆なさり、翌朝、速記親王の宣旨を下された。速記親王の初めという。



教訓:出家した太上天皇が法王、出家した親王が法親王と呼ばれるように、速記の道を究めた親王は速記親王と呼ばれるということだが、正史には、速記の道を究めた親王の記録はない。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ