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婚約破棄ですって(笑)


✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜


 お読みいただきありがとうございました。


ブクマや評価など頂けますと大変励みになります。


 よろしくお願いいたします。m(_ _)m


✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜



 私はビアズリー伯爵家の一人娘、アイリスと申します。


 春と言えば花咲き乱れる華やかな季節でもありますが、別れの季節でもありますよね。


「アイリス・ビアズリー伯爵令嬢っ! 私、セオドア・ウォーカー子爵令息は、お前との婚約を破棄するっ!」


「……」


 卒業式が行われる春は、婚約破棄のシーズンでもあります。


 式典の壇上で声高らかに婚約破棄を宣言したバカっぽい彼、セオドア・ウォーカー子爵令息は確かに私の婚約者です。


 自分で子爵令息と名乗ってしまう辺りで、お分かり頂けるのではないでしょうか。


 頭も悪いですし、他人様への気遣いもイマイチで……あぁ、後ろで婚約破棄待ちをしている男性たちがイライラしていますわ。


 当たり前よね。


 夜会の時間も迫っていますし。


 さっさと婚約破棄をして、新しいお相手とダンスをしなければいけませんもの。


 だから、こういった事は手早く済ませていきませんと……ああ、手際が悪いです。


「私は真実の愛を見つけたっ! いつも上から目線のお前とは、やっていけないっ!」


「ふふっ、アイリスさま。そう言う事なので。ごめんなさいね」


 無駄に見た目が良い金髪碧眼のセオドア・ウォーカー子爵令息の横で、ピンク色の髪にエメラルドグリーンの瞳を持つ男爵令嬢が勝ち誇ったように笑みを浮かべています。


 でも別段……感じる所はございませんわ。


 婚約者を取られたと、悔しがる所なのでしょうけれど。


 正直、全く悔しくはございませんわ。


 だって。


 惰性だったんだもん。


 妥協だったんだもん。


 貴族の婚約なんて、そんなもの。


 好いた惚れたで決まるわけでもございませんし。


 私とセオドアとは、完璧に政略的な婚約でした。


 あぁ、もうセオドア呼びなどしてはいけませんね。


 ウォーカー子爵令息とお呼びしなければ。


 我が家には爵位、ウォーカー子爵家には商会、という財産があり、ウィンウィンの婚約だったはずです。


 それを一方的にウォーカー子爵令息が破棄した、という事になりますわよね。


 と、言う事は。


 婚約破棄に伴う違約金が発生します。


 我が家は貧乏ですの。


 当座はそれで乗り越えねばなりませんわ。


 慰謝料、吹っ掛けてやろうかしら?


✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜ ✽.。.:*·゜


 お読みいただきありがとうございました。


ブクマや評価など頂けますと大変励みになります。


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