表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/85

05-09

 振られても普段通りに去っていくトモを見送って。


(余りに真剣な表情だったから真剣に答えたけど、あれはいつもの冗談だった?もっと気楽に対応すればよかった?)


「ああ、もう、どうして私が悩まなければならないのよ!」


 考えすぎて、つい口から不平が漏れる。


 日常が、世界が少しずつおかしくなっていく。こうなったのもレドが薬を持ってきたからで、あれからすべてが滅茶苦茶になって。


(……ううん、違う。)


 おかしくなったのは、あの男が学園に来てからだ。あの一件がなければ、レド達にも会うこともなかったし、薬も飲むことにはならなかったはずだ。あのパンツ盗難事件もなんだかこっそりと関わっていそうだし、あいつこそ、すべての原因じゃないだろうか。


(そう。すべて、あいつが原因。)


 あいつのせいで、少しづつ日常が変態に代わっていく。全ての元凶であるあの男、ウィード。あいつを追い出せばこの悩みも少しは解決すると思うのだけど、でも、みんなは揃って追い出せないと言う。ならば。


(決めた。あいつをぶん殴って、お終いにする。)


 それがナナなりに出した結論だった。贖罪をする覚悟があるのなら、げんこつぐらいウィードは喜んで受けるだろう。その時に「ありがとうございます!」なんて言い出さなければいいのだけれど。


 そうと決まれば、と腹を括る。そして、力を入れて絞るように叫んだ。


「ウィード!絶対ぶっ飛ばしてやるからね!」


 それは、決意の叫び。ただナナに一つ誤算があったとすれば。


「呼んだか?」


 その呼びかけに答える者がいたということだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ