表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/85

04-03

「あっ、いたいた。ナナ、ごはん一緒に食べない?」


 屋上で黄昏ているナナにミユが声をかけると、ナナは振り向いた。


「ここにいるってよくわかったわね。」

「クラスの人に聞いたのよ。」

「そっか。」


 あれからずっと考えていた。


 彼が吸血鬼であることを証明するためには、他に証言者が必要。例えば。警備員のゾゾであったり、保健のビーチェ先生であったり。彼女たちなら、彼の正体を知っている。でも、一番手っ取り早いのは。


「ミユ!ウィードを追い出すのに協力して!」

「……協力?」


 ミユは首を傾げる。


「そう。ミユならあいつが吸血鬼だって知ってるでしょ?」

「まあ、ね。」

「お願い!証言するでいいの!」

「証言?」


 ナナは一部始終を話した。情けなく負けたところはさりげなくカットして。


「……つまり、クラスのみんなに彼が吸血鬼だとわたしがいえばいいのね。」

「そう!さすがミユ!呑み込みが早い!」


 ナナは興奮気味に前のめりになる。しかしミユは首を横に振った。


「それはできないかな。」

「どうして!」

「人が嫌がることはできない。当然でしょ。」

「あいつはモンスターでしょ。人じゃないから平気よ。」

「う~ん。」


 ミユは自分の前髪を指の腹で撫でた。あれは困ってる仕草だ。もう一押し、という所だろう。


「お・ね・が・い!」

「そうね。証言してもいいかもしれない。」

「ホント!?じゃ今すぐ!」


 待ちきれないナナがミユの手を引っ張った。


「ちょっと待って。その前に。条件があるの。」

「条件?」

「そう。知ってもらいたいことがあるの。証言は、その後でいい?」

「もちろん!いいですとも!」


 ナナはよく考えず二つ返事をした。頭の中は既に計画のことで頭がいっぱいだったから。


 (これで、まず一歩、追い出し計画が進んだわ!)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ