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第23話 - 2 獅子奮迅 ~想定外の一撃

 なっ……!? エマは言葉を失った。トールが大鎚おおづちを振り上げて跳躍した時は、自身の決定を後悔しかけた。戦いぶりを見ても、そんな人並外れた剛力ではない。しかし、結果はどうだ? 剛力がどうというレベルではない。振り下ろされた大鎚おおづちも、目で追えなかった。何かの異能持ちか?


 !? 左後方、死角からエディンバラ兵の槍がエマの脇腹を突いた。殺気に反応し、エマは槍の柄を払う。流れるように、右手の大鎚おおづちがエディンバラ兵の頭部を砕いた。下方から下顎を砕いたその動きは、到底、大槌おおづちの操作とは思えない。このエマもまた、傑物である。


「何をしている!? 割って入れ!」


 トールの一撃に、小部隊の後陣ごじんは止まってしまっていた。彼らの思いもまた、犠牲になったエディンバラ兵、指揮官エマと同様だった。トールの一撃は、難なく受け止められてしまうだろう。――攻撃後に無防備になったトールを庇いながら、改めて自分達が突撃をかける!


 だが起こった現象は、想定の範囲になかった。それが次の行動への、タイムラグを生んでしまった。後陣ごじんはエマの指示に我を取り戻し、トールの空けた穴に突入していく。動揺し、周囲のエディンバラ兵の抵抗は弱い。


 エディンバラ軍は、巨石の前に防衛線を敷き直すのに失敗。城門前は、乱戦模様に入った。

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