表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/167

第17話 - 3 トールに迫る暗殺者 ~寮への潜入

 その深夜、セイはトールの暮らす学生寮近くに潜伏していた。トールの部屋は、帰寮後に付いた灯りで確認している。就寝で灯りが消えて2時間、眠りが深くなった頃を見計らって行動に入る。黒い服と仮面、短い2本の曲刀は、ウィンザー邸を襲撃した時と同じものだ。


 何故、トールを殺さなければならない? という疑問が沸く度、瞬時の思考停止に陥り、「トールを殺す」という決断が置かれる。またセイの理性は、この行為を大望の前の犠牲と位置付けていた。不本意ではあるが、仕方がない。あのウィンザー邸に張り込んだ時の夫婦と同じだ。


 寮には、警備らしい警備は見当たらなかった。玄関の鍵を静かに破り、寮内に侵入する。トールの部屋の前に着くまで、幸いにも誰とも出くわさなかった。余計に人を殺めずに済んだと、セイはホッとする。


 ……扉越しに様子を伺うと、微かに寝息らしい音が聞こえて来た。

♪ この作品を読んで、「面白い!」、「続きが気になる!」、と感じてくださった方は、下の「☆☆☆☆☆」から、応援をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ