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第12話 - 3 ウィンザー邸、襲撃事件 ~潜入

「ガセじゃ、なかったようですね?」


「……余計な口を利くな」


 ジョーカーら5人は、ウィンザー邸の潜入に成功した。闇に紛れるよう全身を黒ずくめにし、顔も黒い仮面で覆われている。


 ウィンザー邸には、現住人も知らない緊急用の脱出経路がある。地下の隠し扉の一室と、西の林を地下通路で結ぶ。秘匿とされたその情報は、秘匿である故に情報が継承されなかった。


 見取り図から推測するに、ジャミル=ミューゼルは2階の何れかにいる。しかし確証はなく、警備の様子から判断するしかない。フレイがいたなら、ほぼ確実にジャミル=ミューゼルもそこにいる。


 ジョーカーからすれば、フレイとの交戦は避けたかった。先日も、フレイの姿を確認して襲撃を取り止めている。しかしあのお方は、それを許してはくれなかった。ウィンザー邸には、地下室への侵入経路がある。確かにこれ程、有利な条件の巡り合わせもそうはない。


 作戦は、大枠のみ決まっている。スペード、クラブがウィンザー伯を襲撃する。何の意味もないが、殺してしまって構わない。この2人に注意を引き付けている間に、ジョーカー、ハート、ダイヤの3人でジャミルを殺める。


 騎士団は全員、フレイを除いて邸外に配置されているのを確認している。ウィンザー邸付きの衛兵であれば、さほどの脅威はない。如何にフレイとは言え、この3人を単騎で迎え撃つのは不可能だ。


 5人は、一階に上がる梯子を上った。……幸い、上がった先に人はいない。ジョーカーがスペード、クラブに目配せをすると、二人はウィンザー伯夫妻の寝室へと走り出した。

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