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第35話 - 6 戦果と代償 ~あんな死に方だけは

 トールが槍に貫かれ、敵重装歩兵らに覆いかぶさるように落下。複数のエディンバラ兵が、剣と槍を突き立てんと構える。メアリーの記憶は、ここで途絶えている。


 戦場を共にしたオーシア兵らは、その後のメアリーをこう語った。


「人生の中で、もっとも恐ろしく美しいものを見た」

「全身、火達磨ひだるまでのたうち回る。あんな死に方だけはしたくない」

「エディンバラ兵の死体を見たら、鉄の鎧が溶けて歪んでいた。全身を鉄板で焼かれて死ぬのは、さぞ辛かっただろうな」

「メアリーを避けて道を空けるのは、仕方ないと思うよ。いくら戦死は覚悟の上でも、目の前で仲間のあんな姿を見させられたらな」

「俺は、あの泣きながら笑っている顔を見てしまった。俺にはもう二度と、穏やかな夜は訪れないだろう」


 周囲に敵がいなくなり立ち尽くすメアリーを、濁流のようにオーシア兵たちが追い越して行った。

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