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第32話 - 1 大攻勢 ~攻勢前夜

 オーシアがトリッツ城を奪還し、5カ月が過ぎた。オーシアはパンナロッサ方面の人員を削減し、エディンバラ方面に兵を集結させた。これにより、エディンバラへの攻勢は誰の目からも明らかとなった。


 エディンバラ公国、国家主席:テオドール=エディンバラ伯爵は、オーシアに使節を派遣。オーシアに侵攻した現状を維持したまま、双方に賠償が発生しない形での停戦を打診した。しかしこの申し出をオーシアが聞き入れるはずはなく、交渉はあっけなく破綻した。


 エディンバラ側は回答を自国に持ち帰り調整、再度の交渉をと申し出たが、この申し出もオーシアは拒絶した。ただ時間を稼がれては、エディンバラを利するだけ。交渉を行うにしても、一戦に勝利して優位性を強めてからという思惑もあった。


 またそれとは別に、オーシアには急ぎたい理由もあった。数カ月後に迫る小麦の収穫予想がかんばしくなく、場合によっては戦争の継続自体が難しくなる。資金と食料の備蓄がある今の内に、決着をつけたい。最低でも国境線の回復、できればエディンバラから賠償を得る形で終わらせようと言うのが、現段階での目論見となる。


 エディンバラの弱気な姿勢は、オーシア上層部にわずかではあるが慢心をもたらした。一刻も早く進撃すべきと、現場に準備を急がせた。


 一方、テオドールの計画はオーシアに気付かれる事なく、静かに進行していた。パンナロッサに潜むエディンバラ兵は12万人を越えようとしていた。

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