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作中「ステータスオープン!」とか言ってステータス出すだけに飽き足らず、そのステータスを数値表記する作者さんは何を考えているんだろうか?

作者: 年中もさく

異世界ものではほぼ必ず出てくるお約束ですね。ステータス。

それ自体にはもう別段思うとこはありません。

ただ、そのステータスを各種能力値として数値で表記する作者さんたちは何を考えてそうしてるんだろうなぁ?と、素朴な疑問です。

……おそらく「何も考えていない」んでしょうが、


おそらくでしょうが、ステータスを出してくるのはゲームの影響でしょう。

作者も読者もゲーム(特にRPG)のプレイ経験はあるでしょうし、イメージしやすいのは間違いないことでしょう。


ただゲームと小説は違うと思うんですよ。


元々RPGは「役割を演ずるゲーム」というように、ごっこ遊びの延長だったと思います。

よく幼児たちが興ずるように、ごっこ遊びは想像力の赴くままに自由な発想で好き勝手言い合うお遊びです。

ただ、無秩序に好き勝手言い合ううちに言い争いになり、そのままケンカへ発展することも幼児たちの間ではよくあることではないでしょうか?

そうならないように、ゲームとして成り立つようにキャラクターを数値化してランダマイザーと合わせてゲーム性を高めたものがRPGの中でもテーブルトークRPGといわれるものだと思います。(実際はボードゲームとの関係もあるでしょうけど、ここでは割愛)


その後、人間たちが集まって会話をすることで進行していたRPGはコンピューターの進歩によりコンピューターゲームとして大きなジャンルを築くことになりました。


コンピューター!

それは正に数値の世界です。

実際に人と人とが会話して進めていたテーブルトークRPGよりもさらに選択肢は狭められたことでしょう。

なぜならコンピューターゲームである以上、プログラムされたこと以外の選択肢はないからです。

つまり、制作者側の想像力の範疇でしか行動できないのです。


思うに、ごっこ遊び→テーブルトークRPG→コンピューターRPGと変化するに従ってプレイヤーの想像力は制限されてきたのだと思います。

そして、想像力ではなく数値で表現するようになった分だけ、緻密な計算で設計されるようになったと思います。


計算機であるコンピューターで動くゲームのためにどれだけ計算や検算がされるのでしょう?どれだけデバッグに労力かけているのでしょう?

コンピューター上のプログラムではないですが、それと同様の作業はテーブルトークRPGを作る際にも労力かけているはずです。


つまり、ゲームで表記されているステータスの数値というのは緻密な計算の上はじき出された数値だということです。


では本題に戻って、小説で「ステータスオープン!」といって表記される数値はそのような緻密な計算の上導き出された数値なのでしょう?


そもそもその数値に何の意味があるのでしょうか?

年齢や身長体重スリーサイズのように明確な基準がある数値ならまだわかります。

そのHPやMPの数値はどういう基準なんでしょう?

その知力やSTRはどういう基準でその数値になっているのでしょうか?


これがゲームならその数値はいくら成長しようが、制作者の計算式の範囲です。

ただ小説は想像力の赴くままにいくらでもキャラクターを成長させることができます。

作者は想像力の赴くままに自由にキャラや舞台などを設定して、自由に物語を作ることができます。それと同時に「経験値をいくら貯めたからレベルアップして、ステータスがいくら増えた」などという緻密な計算をしている作者さんがどれほどいるのでしょうか?


実際私が今まで読んだ作品でも序盤では「ステータスオープン!」と数値を出していても、しばらく経てばその数値がストーリーに全く関係のないもの、空気と化していることが多いようです。



あるロシアの作家は「誰も発砲することを考えもしないのであれば、弾を装填したライフルを舞台上に置いてはいけない」みたいなこと述べたそうです。


作中でキャラクターのステータスを数値で表記している作者のみなさん、その数値はあなたのそのストーリーにおいて必要不可欠な絶対外せない代物ですか?


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― 新着の感想 ―
ロシア作家さんの言葉、勉強になるなぁ…… 趣味として楽しく小説書いて、ライブ感で楽しく数字出すのも悪くないとは思いますが、クオリティの高い沢山のひとに楽しんでもらう作品にしようと思ったらその辺までよ…
[一言] 単純に、読んでる側が数字やスキルなど目に見える形で見るの楽しいんですよね。 そう言う人が一定数いる以上、その需要に応えて、又はそう言う思考の方が小説を書いた結果なくても成立するであろうともス…
[一言] むしろ書いてくれって言われて書いた作品も何度か観たぞ
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