表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
677/683

第12話 罪滅ぼしの戦い11 旅路の振り返り10(キャラ名版)

ミスターT「・・・6つ目の宇宙種族を定めるかね。」

デュヴィジェ「それ良いですね。私達の種族とは別の、言葉はアレですが言わば寄せ集めの種族と言う感じで。」

ミツキT「私はそちらに属する感じですよね。元は地球出身の人間ですが、今は精神体に化けたと言えますので。」

ティルフィア「私も同じく。」


 新たな宇宙種族の誕生であろう。とは言うものの、それは現状は該当する種族がないため、1つのグループと言う感じになる。それでも、5大宇宙種族の面々を超越した存在が出揃う感じにもなる。


 先に挙がったが、ミツキTは元は地球出身の人間。それが今では死去を経て精神体に至り、独立した永遠不滅の存在に至っている。これはティルフィアも同じである。両者とも言わば転生を経て今に至るのだから。


ティルネア「私も今はそちらに属する感じになりますね。」

ミスターT「お前さんは元はデュネセア一族だったしな。今は精神体となり、フリーな感じになっているが。」

ミツキ「フリーエージェントをするしかないわぅ!」


 追加的に挙がったのがティルネアだ。彼女は元はデュネセア一族だったが、肉体を捨てて精神体に至った存在である。ミツキTやティルフィアと全く同じだ。まあこれ自体が俺達からしたら論外にも程があるものになるが・・・。


 そんな彼女達をフリー、自由な存在と挙げたら、ミツキによりボケがカマされる。フリーエージェントとは何ともだわ。それを伺った俺達は苦笑するしかなかった。


 ただ、確かに自由な存在は言い得ていると思える。6つ目の宇宙種族の概念は、完全に自由な種族の集合体という意味合いになるだろう。今現在所属している3人が正にそれである。となると、今後はこの種族ことグループの面々が多くなっていくかも知れない。


 大凡の予測はできるが、もしも異世界惑星の住人が地球へと移住したいとなった場合は、間違いなく6つ目の宇宙種族になるだろう。その予感は十分感じられるのだが、実際に行動に移してくる猛者がいるかどうかは分からない。まあ可能性としては有り得る話である。


デュヴィジェ「仮にですが、私達が死去した際はそちらに至るかも知れませんね。」

ミスターT「精神体に昇格すれば、だがな。」

ヘシュナ「うーん、間違いなくそうなると思います。ほら、私の能力が魂自体を固定化させている感じに思えますので。」

ミスターT「固定化、か。」


 デュヴィジェが挙げた例えの内容に驚くしかない。確かに彼女の様な強者なら、死去後に精神体に昇格するのは目に見えている感じだ。


 本来の生命体なら、死去後は記憶をリセットされ、次の生命体に生まれ変わる。しかし、それが当てはまらない存在もいる。ミツキTやティルフィア、そしてティルネアである。実例があるのだから、そうなる可能性は十分にある。


 そして、確信的な事がある。それはヘシュナの力量たる治癒力の存在だ。肉体自体の強化は無論だが、今の力量ならその根底たる魂にすら影響を与えると思われる。まあ実際に確認するのは不可能に近いが、何れその答えが必ず出るだろう。


 そう、俺達は彼女の超絶的な治癒力を何度も浴びている。特に先の惑星治癒事変が顕著で、途轍もない力量が自身の肉体や魂へ降り注ぐ形になった。突然変異的な感じでもあろうな。


 ただ、これはマイナス面のものではない。限りなくプラス面のものになる。そもそも、この治癒力の属性自体がプラス面の極地とも言えるのだから。間違った方に進む事はまずない。まあヤンチャ過ぎる展開になったりするのが怖い感じではあるが・・・。


 こうなると、カルダオス一族の治癒力の概念は、生命体を別次元の存在に進化させる特効薬とも言えてくる。それがプラスになるのかマイナスになるのかは、該当者が経験していく事になるだろうな。


 何にせよ、俺達はその要素が十分備わっている。肉体が朽ちた後も精神体として戦い続ける存在になりそうだわ・・・。



デュヴィジェ「他に考えられるとするなら、従来の寿命を超越した長寿命の存在に化ける、と。」

ミスターT「ヘシュナさんの治癒力の影響だわな。」


 もう1つ懸念していた点がデュヴィジェより挙がった。それは、従来の生命体の寿命を超越する長寿命になると言う事だ。該当するのは先と同じ治癒力の力量になる。


 生命体の寿命とは大体が肉体の劣化だ。生命体故に老化だけは絶対に避けては通れない。しかし、その劣化こと老化を可能な限り引き伸ばす事ができるのなら、間違いなく長寿命の存在に化けるだろう。これも先の惑星治療事変に携わった俺達全てが当てはまってくる。


 特にここは異世界惑星。魔力や魔法という理路整然と解釈できない概念が罷り通る世界だ。となれば、長寿命化に至るのは想像に難しくはない。


 それに、この長寿化に近しい部分は俺や身内達が実際に経験している。30代の若さで老化が止まり、以後は若さを保ったまま生き続けている事だ。スミエが一番の体現者である。一種の不老状態そのものだわ。


ギース「良いと思いますぞ。その分、我らは今までの罪滅ぼしができるというもの。同時にお主達が貫いている調停者の存在にも至れるというもの。」

カール「ですね。長く生きられるのであれば、その分だけ周囲の暴走を押し留める事が可能です。烏滸がましい感じではありますが、誰かが担わなければならないものですので。」

ジーク「私はお2方ほど長寿命には至れないと思いますが、可能な限り調停者の役割を担い続ける決意です。それが今までの悪行への罪滅ぼしになりますから。」


 そう言いつつ、3者同時にそれぞれの方向に向けて深々と頭を下げていく。その先には彼らが行った悪行の被害者達がいる。既に彼らは善心へと帰している故に、周囲は気にするなと挙げ続けている。だが、加害者たる彼らの心境はそれでは収まらないのだろう。


 過度の考えは厳禁に近いが、それでも行った罪はそう簡単には消えない。しかし、徐々に打ち消していく事は可能である。無論、その行った悪行が長ければ長いほど、罪滅ぼしの道はより一層長くなる。


 こうなると精神論とかの次元になるが、彼らがそう決意しているのなら貫かせる以外に道はないだろう。逆を言えば、それで新たに救われる存在が出てくるのだから。その時こそ本当の意味での罪滅ぼしになる。同時に、ある意味でギースやカールこそが真の調停者になるのかも知れない。


    第12話・12へ続く。

 近い将来、不死は無理ですが不老は実現可能になるかも知れませんね。ただ、生命体自体が長寿とは程遠い存在なので、何れ必ず死去を迎える事になると思いますが・・・。何にせよ、今は生老病死の理からは逃れる術はないでしょうね。いや、永遠に逃れる術はないのかも。


 しかし、この宇宙種族の属性はぶっ飛んでいるとしか言い様がありません@@; まあだからこそ、ファンタジー世界観として成り立つのですがね(-∞-) もう少しその概念を突き詰めた方が良さそうです><; 何ともまあ(>∞<)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ