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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第10話 対巨大兵装5 宿敵との再会(キャラ名版)

 ある程度休息を取ってから、再度動き出そうとした。すると、待ってたかのように現れる連中がいた。


 その面々は王城側から現れる。かつて、2度ほど対峙した偽魔王カースデビルだ。他には水の都イルフィースで暗躍していた、あの将軍である。他にも制服軍団やら、過去に対峙した連中が数多い。


 と言うか、何を今更と言った感じの面々からか、現れた連中に対して総意は非常に冷めた表情を浮かべて見つめている。仕舞いには溜め息を付いていた。


将軍「久しいな。」

カースデビル「過去に受けた屈辱を返しにきた。」


 過去の他者を見下す姿勢は崩れていないが、慌ただしかった雰囲気がなくなっている両者。これから推測するに、それなりに修行を積んだのだと思われる。


 それを肌で感じ取った身内達は、落胆していた雰囲気が一気に変わっていった。つまり、相手の再来は再戦を望んでいるのだと直感できたからだろう。


 となると、気掛かりな部分が出てくる。あの偽勇者共や男爵に伯爵は、あれから何もせずにいたという事だ。将軍やカースデビルの方は、再戦を意識して力を付ける事を行ったのにもかかわらず、である。


ミスターT「おいでませ、愚物ご一行。と言うか、ここに来てから時間が経つが、それまで雲隠れしていた訳か。」

将軍「ふん、真打ちの存在とは最後まで隠すものよ。」

カースデビル「こやつほどの意識はないが、過去以上に力を付ける事に奔走したまでだ。」

ミスターT「ふむ・・・一応、合格点な感じだわ。」


 徐に一服しつつ、相手の意識の持ち様に感心した。将軍の方はそれなりに実力を付けたと思われるが、それなりに戦力が整うまで再起を窺っていたに違いない。


 カースデビルの方は明らかに異なる。2度目の時は未完成な感じでの登場だったが、今回は以前よりもかなり強い魔力を有しているようだ。流石は魔王の名は伊達ではない感じである。


ミツキ「将軍っ! 将軍っ! 将軍っ! 将軍っ! うぇーいっ!」


 そんな中、突然それは放たれた。ミツキによる某ゲームの必殺技の効果音である。それを伺った内容を知る身内達は、一斉に大爆笑してしまう。俺の方も釣られて笑ってしまった。


 何故それを繰り出したかは不明だが、確かにネタとしては実に合っている。だが、相手の将軍としては、それが茶化しである事を感じ取ったようだ。見る見るうちに落ち着いた表情が怒りの色に染まっていく。


将軍「ぐぐ・・・我を愚弄するつもりか!」

ミツキ「愚弄じゃないわぅ! これは列記としたスーパースキルわぅ!」

ナツミA「スーパースキルねぇ・・・。」


 怒り心頭の将軍に対し、侵害だと逆ギレするミツキ。挙げた内容が理に適った内容だと豪語しだしている。その内容を知る身内達は、正にその通りだとウンウン頷いていた。と言うか、大多数の面々が賛同している。


 実際に劇中では“筆舌し尽くし難い”様相を醸し出す業物だ。その技を知る面々は、決して過小評価ではないものだと表情で語っている。その様相が激昂状態の将軍に、一応は伝わっているようである。つまり、その茶化し的な内容の技が、ドエラい一撃を放つ事を感じ取ったようだ。


ミツキ「とまあ・・・冗談はさておき、私達は初見ですが、それなりに実力者との事ですけど?」


 今まで茶化しの様相だったミツキが、直後凄まじい殺気と闘気を放出しだした。その様相に将軍は顔を青褪めて震え上がりだす。更にはカースデビルの方も怯みだしていた。


 両者共に“それなりに”修行を積んだそうだが、“本格的に”修行をしていないミツキの気迫に完全に負けている。まあ彼女の場合は瞬発的に力量を発揮する存在なので、それなりにやれるとは思う。


 そう言うと蹴られそうだが、彼女とナツミAの潜在能力は計り知れないものだ。間違いなく態と弱く見せている部分もある。能ある鷹は爪を隠す、か。正にその通りだわ。


ミュティヌ「姉ちゃん姉ちゃん、そいつはまともに戦う事をしない愚物っすよ。」


 今度は顔はにこやかながらも、怒りの雰囲気を出しているミュティヌが進み出る。過去に将軍と直接対決した1人だ。あの時は俺も加勢していたので、今でも鮮明に覚えている。


 実際に将軍はシェネアの家族を監禁していた前科がある。更には現状が劣勢になったら、自身の罪を棚に上げ、こちらを取り込もうと画策してきた。その様相に激昂したのが、今し方進み出たミュティヌである。


将軍「貴様はあの時の女だな! あの時はよくも我に無様な姿を晒させてくれたな!」

ミュティヌ「ぬぅあー! 私を女と語るとは!」

ミツキ「小娘と言わなかったわぅ。」


 はぁ・・・この美丈夫は・・・。ミュティヌは外見からして少女の様な様相だ。周りからは妹の様な存在で見られていたため、将軍が挙げた女性としての表現に感動している。


 そう言えば、この将軍は姑息で卑怯ではあるが武人ではある。実際に部下と共に最前線に出ていたとも言っていた。まあその姿を見てはいないが、ミュティヌをそれなりに表現している部分から偽りではなさそうである。とは言うものの、悪党である事は間違いない。



ミスターT「とまあ、余興はそのぐらいにしておこうか。」


 アーダコーダと騒ぐミツキとミュティヌ。その2人の背後に立ちながら、ソッと両肩に手を添える。その言動にニヤッと微笑みながら見つめてくる両者。何と言うか、この2人のパワーにはとても敵わないわな。


 そんな俺達を見つめ、ノホホンとする身内達。そして、その様相に気に食わなさそうにする将軍とカースデビル達である。まあその一念は分からなくはないが、そこを考えられない部分からして、俺達とは決して噛み合う事はないだろう。


ミスターT「さて、再戦で現れたようだが、こちらとしては望む所だ。今度は逃がす事はしない。」

カースデビル「それは我々も同じ事だ。」

イザリア「そうだな、こちらとしても申し分ない。」

シェネア「ええ、その通りですね。」


 余興を終えて対峙する俺達の元に、過去に関わりのある2人が進み出る。元魔王のイザリアにエルフ族のシェネアだ。前者は本物の魔王と偽者の魔王であり、後者は彼女の家族を監禁した流れがある。何と言うか、再戦と言うより復讐戦と言うべきか。


 とは言うものの、2人とも過去の遺恨は思っていないようだ。だが、決着を着けるという部分では、対峙を所望している事が窺える。


 そんな中、物凄い気迫で歩み寄る人物達がいた。魔物大陸出身のリュヴィウスとエヴェリムである。その2人が睨み付けるのは、偽魔王のカースデビル。どうやら、相手の存在そのものが許せないと言った雰囲気だ。


カースデビル「・・・何だ貴様等は?」

リュヴィウス「愚物が、よくぞまあ吠えるわな。」

エヴェリム「魔物族出身の我らとしては、貴様の存在は許し難いものでな。」

カースデビル「何だと・・・。」


 傍らの将軍すらも驚く様相のカースデビル。リュヴィウスとエヴェリムの言動に、完全に頭に来た様子だ。と言うか、この2人がここまで激昂している自体が驚きである。


 確かに両者とも魔物族であり、魔物大陸の出身者となる。その2人とカースデビルとの接点はなさそうには思えた。となると、これは魔物族という共通点が気に食わないと言った感じになるのだろう。


 行き過ぎた感情に思えるのだが、根底の属性からして理に適ったものだとも思える。事実、カースデビルは間違いなく極悪に属する。その存在を許せないと挙げるなら、リュヴィウスとエヴェリムは極善に近い存在となるのだから。


 まあ烏滸がましい感じではあるが、魔物族自体は弱肉強食の理が根付いているのだから、こちらも理に適ったものなのかも知れない。


 不意に出現しだした一触即発の状態に、俺達はどうしようかと悩んでしまう。シェネアとイザリアが対峙しようとしていた将軍とカースデビルだが、リュヴィウスとエヴェリムの様相からして引く感じには思えない。



 そんな中、それは突然現れた。王城大陸より北側の領域から、ここからでも聞こえる程の重低音を響かせながらの宇宙船群の到来だ。先頭に3隻の通常宇宙船に、その後方には大型宇宙船である。


 更に驚愕したのは、その4隻の宇宙船の真上だ。何とあの機械の塔が真横に浮かんでいるではないか。これには色々と見慣れてきた俺達も、流石に驚愕するしかない。あの巨大な物体を空中に飛ばせる自体驚きである。


 今まで雲隠れしていたのは、恐らくこれを実現させるためのものなのだろう。異世界惑星の属性たる魔力や魔法の力量には、ただただ心から脱帽せざろう得なかった。


    第10話・6へ続く。

 1ヶ月振りです。何時も閲覧、ありがとうございますm(_ _)m 劇中の流れ、前半がネタで始まり、後半はイレギュラー要素の登場と。と言うか、この数週間は無気力状態が続いていたので、文面として成り立っているかどうか怪しい所です><; 変でしたら申し訳ないですm(_ _)m


 これからの流れは、間違いなく巨大兵装群との対決になりますが、それをどう表現するかで悩んでいます@@; 明らかにイレギュラー戦力なのは間違いないので、同等の戦力をぶつけないとおかしくなるでしょうし><; まあでも、残り僅かの話数なので、何とかモノにしていきたい所です(>∞<)


 拙い作品ですが、ご拝見下されれば幸いですm(_ _)m

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