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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第9話 愚物との決戦3 回帰できる幸せ(キャラ名版)

エメリナ(これ、私達だけでは絶対に対処不能でしたよね。)

ゼデュリス(本当にそう思います。特にバリアとシールドの力がなければ、相当な被害が出ていたと思いますし。)

セレテア(私達からしての“異世界惑星の力”様々ですよ。)


 自前の獲物群で機械兵を破壊していく異世界組の面々。彼女達が挙げる通り、今では通例となるバリアとシールドがなければ、相当な被害が出ていただろう。


 無論、それに甘んじる事はしていない。可能な限りの回避や防御を行っている。保険的な感じの業物である。まあシューム達の様に、直前回避とかは流石に行っていないが・・・。


ミスターT(お前さん達も相当な力を得ているからの。)

リュヴィウス(それでも、まだまだ修行が足らないと痛感するのがな。)

ミツキ(強者のボヤきわぅ♪)

ナツミA(ボヤきねぇ・・・。)


 巨大な大剣を振り回し、相手を一撃の下に破壊するリュヴィウス。隙がデカい行動だが、その隙を体術で追撃もしていた。獲物の振り回しだけではない見事な戦術だ。


 ちなみに、リュヴィウス達は獲物で攻撃を行い、体術で防御を行っている。これは地球組や異世界組とは全く真逆の戦術だ。俺達は獲物で防御を行い、体術で攻撃をしているしな。


 それでも、当初の彼らは体術を用いない戦術が多かった。それが今では体術ありきの行動を繰り広げている。俺達に感化された証拠と言えるだろうな。



 その後も続々と全ての面々が集結し、城下町にて大暴れを繰り広げだしている。相手が無人兵装とあって、問答無用で攻撃ができるのが嬉しいようだ。やはり彼らの方も、無益な殺生はしたくないのが実状だわな。


 だが、何時でも本気を出せる用意はしいるようだ。かく言う俺も然り。今は相手の総合兵力を枯渇させる事を続けるしかない。


 今の現状で俺の戦略を展開するなら、4隻の宇宙船を繰り出すのだが。まあでも、連中の思惑とすれば、虎の子の力は最後まで温存する形だろうな。目に見えた展開である。


 幸いなのが、他の大陸への横槍がない点だろう。4隻の宇宙船を駆使するなら、各大陸への圧力を行うのが無難だ。そうすれば、俺達の総合戦力は分散を余儀なくされる。


 まあでも、裏方では13隻の宇宙戦艦が待機している。規模自体では4隻の宇宙船には遠く及ばないが、その一撃は相手の総合戦闘力を遥かに凌駕している。単騎で完全制圧が可能な戦闘力には、心から安心するしかないわな。


 つまる所、後方の憂いは一切気にしなくても良いという事だ。これ程安心する存在はない。




ミスターT(粗方、枯渇はさせたが・・・。)


 探索組も合流し、崩壊した城下町で機械兵群との激闘を繰り広げた。それから数時間後、ほぼ完全撃滅をし終える。今は一区切り中だが、休めるうちは休んだ方が無難だろう。


 その中で気になるのは、人の気配が全くしない事だ。現れた相手は機械兵群のみで、生命体の類は全く現れていない。これだけ暴れれば、何らかの相手が出て来ると踏んでいたのだが。


ミツキ(ぬぅーん、この調子だとまた出て来そうわぅ。)

ナツミA(地球での各事変でも同じ様な感じだったからねぇ。)


 その場に座り、茶菓子を漁りつつボヤくミツキ。傍らで獲物の調整をするナツミAも、過去の各事変から推測してのボヤきを語る。実際に終盤になればなるほど、相手の生命体の比率が激変していき、最後はほぼ機械兵士ばかりだったからだ。


 しかし、当時の機械兵士と異世界惑星の機械兵との戦力比は雲泥の差と言える。地球人の愚物共は、手に入った力をそれなりにカスタマイズはしていた。それ故の戦力差だった。


 これが異世界惑星の愚物共だと、漠然と機械兵を使うだけに留まっている。その代わり、魔力や魔法が後押ししている形だ。ここが地球との戦力差の拮抗を成し得ている感じである。


ミスターT(・・・あの連中は、どうして住まう方々の事を考えんのかね・・・。)

エリシェ(絶対に無理ですよ。実際に悪党共は、己の私利私欲しか考えません。)

ラフィナ(今までの歴史を見れば、最早通例的ですからね。)


 心からのボヤきに、エリシェとラフィナが見事なまでに一蹴してくれた。大企業連合の総帥と副総帥を担っている以上、世上の私利私欲には誰よりも向き合ってきている。更には警護者に至った事から、裏の姿も目の当たりにしている。


 これは宇宙種族連合の面々も同様の考えのようだ。ヘシュナ達が総帥や副総帥を担当しているが、エリシェとラフィナと同じく世上の闇を目の当たりにしている。


 まあ宇宙種族は広大な大宇宙を旅してきているため、数多くの闇の部分を見てきている。更には宇宙自体の残酷な面を見てきている事から、生き残るためへの執着心は誰よりも強い。


 皮肉な事に、異世界惑星はファンタジー世界観が非常に根強いため、宇宙種族の概念は十分過ぎる程に通用する。野生的と言うか、弱肉強食と言えるだろうな。



ミスターT(・・・更に腹を括るか。)

ミツキ(Tさんには本当に気苦労を掛けさせてしまいますよね。)

ミスターT(ハハッ、何を今更と言った感じだわ。それに、お前さんにも同じ事が言えるしな。)

ミツキ(フフリ♪)


 語った言葉の本質を知り、こちらを労ってくれるミツキ。つまり、“引き金を引き続ける”と言う事だ。これは彼女にも当てはまり、言わば一蓮托生であろう。


 前にも挙げたが、できれば彼女には警護者の本質には至って欲しくない。その本質とは、相手を殺害するという点だ。これは彼女だけではなく、ナツミAや四天王にも該当する。


 しかし実際には、先の旧新大陸事変で既に引き金を引いてしまっている。一般人だった彼らに人殺しをさせてしまったのだ。本当に申し訳ない思いで一杯だ。


ナツミA(それは言わない台詞ですよ。もし本当に嫌だったら、私達は引き金を引いていません。)

ウエスト(そうだな。それに相手は極悪連中だ。引き金を引かねば、他の方々が虐げられる。)

サイバー(本当ですよ。それに兵器製造に携わっている以上、殆ど同じ様なものですし。)

ナッツ(俺の通例的な事を言えば、全て守り通せば済む事ですからね。)

エンルイ(こちらも皆さん方に全て任せ切りにはしませんよ。)


 俺の思いを読んでくれたのか、ナツミAと四天王が思いを語ってくれた。その5人の言葉を伺い、ミツキもウンウン頷いている。また、彼らの言葉を聞いた他の面々も、念話を通して同意の一念を放ってくれていた。


 警護者の理は、一般人には受け入れ難い概念だ。下手をしたら避けられる事もある。だが、誰かがそれを担わなければならない。その大役が俺達であっただけの話だ。何処かいい加減な考えに思えるが、このぐらいのいい加減さが無難だ。そうでなければ、心が潰されてしまう。


 ミツキが生き様、楽観主義も必要でもあろう。その彼女が警護者の生き様に回帰するのは、実に理に適っているとも言える。それか、実に皮肉であると言うべきか。


 何にせよ、そのぐらいの覚悟を持たねば、他者を殺害する事などできはしない。またこの概念を失えば、ただ単に殺人者そのものに成り下がる。


ミスターT(・・・本当にすまない。)

ミツキ(むっふー♪ 大丈夫わぅよ。わた達もしっかり暴れてやるわぅ。)

ナツミA(そうね、ポチの気概なら申し分ないわね。)


 こちらの不安を他所に、大丈夫だと豪語するミツキ。そして同調するナツミA。更に四天王も力強く頷いてくれている。本当に彼ら在っての俺自身であると痛感させられる思いだ。


 ミツキが生き様、持ちつ持たれつ投げ飛ばす。この異世界惑星で十二分に真価を発揮する。何度も思い知らされてきたが、今もこうして回帰できるのは幸せの極みだろうな。


    第9話・4へ続く。

 原点に立ち返られる幸せは、ファンタジーでもリアルでも全く変わりありません。それを当たり前だと思い込むと、ドエラい目に遭いますからね。特に今の世上ほど、それが如実に現れている時はありません。肝に銘じておかねば・・・。


 とりあえず、何とか今週分は完成できました><; 内容が似偏っていますが、本当にご了承下さい><; 問題は今後をどうするか、ですがね・・・(-∞-) 何とかせんきゃ><;

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