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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第8話 崩壊する王城8 探索と迎撃と(通常版)

 ブックマーク登録、ありがとうございますm(_ _)m 今後も頑張らねば><; 今後の展開は一応挙がっていますが、そこまでどうやって進めるかが問題でも><;


 昔(とは言うものの数年前)なら閃きが炸裂していたのですが、今は閃き率が激減している状態なのが痛い所です><; 閃きさえすれば、物凄い勢いで執筆が可能なのですが・・・悩ましい限りです(>∞<)

(でも、マスターは相手の事を最後まで信じようとされています。それが不可能になったのが、先の男爵と伯爵でしょうから。)

(お前さんにも心中読みされるとはの・・・。)

(と言うか、心中の思いがダダ洩れですし。)

(毎度ながらの感じですよね。)


 エメリナの心中読みに難癖を付けてはみたが、その彼女に同調するネルビアやカラセアだ。他の面々も同調する姿を見せている。念話を通して、俺の心中を読み切っている感じである。


 だが、そこに込められた一念は痛烈に伝わって来た。エメリナが挙げた通り、俺は最後の最後まで相手の改心を期待していた。それでも、男爵と伯爵には一切届かなかった。そして、最後の一手たる引き金を引いた。それだけの事である。


 相手が明確に敵だと判断できれば、そこに要らぬ感情を抱く事自体無意味過ぎる。ならば、冷徹無慈悲なまでの鉄槌を下す以外にない。今の俺は、本来の警護者に戻りつつあると言えるのだが、結局の所は人殺しに過ぎない。



(小父様、それを言われると心苦しい感じですが。)

(そうねぇ。何を今更と言った感じだし。)

(殺人快楽主義者ではないのは明白なので、全く以て問題ないと思いますよ。)

(・・・すまんな。)


 俺の心中のボヤきに対し、デュヴィジェを筆頭にシルフィアとエリシェが擁護してくれた。特にエリシェが語った通り、俺は殺人快楽主義者では断じてない。殺害はご法度なのは明白極まりないのだから。


 それでも、警護者に身を置いている手前、その楔から逃れる事は不可能である。同時に、その様な殺人者であっても救える存在が多々あるのだ。守るために引き金を引く、そこには殺人に快楽を見出す事など絶対に有り得ない。


(ぬぅーん、再び迷いが出始めてますね。私でさえ、先の試合では複数の人間を殺めました。今も間違ってはいないと確信していますし。)

(そうね。警護者に身を置いたのなら、遅かれ早かれ引き金を引く事になる。それを覚悟の上で今に至りますから。)

(お嬢方の言う通りよ。俺達には守れるだけの力は備わっている。後は覚悟だけだしな。)

(マスターが嫌悪していた殺害の一念は、己の進む道を踏み外さないための楔ですよ。故に明確に行動ができますから。)

(全てを守り通すのは、なかなか難しいものですからね。何かしらの犠牲、この場合は自分自身になりますが、何かを失わせない限りは至れません。)

(笑顔を勝ち取るための戦い。そのために、引き金を引く事が必要だった。これ以外に明確な理由などありません。)

(・・・ありがとうございます・・・。)


 ナツミツキを筆頭に、ナツミツキ四天王が豪語する。先の魔物大陸の海岸事変や旧新大陸事変では、6人とも相手を何人も殺害している。俺と同じく、最後の最後まで踏み留まり、無血革命で進んでいたにも関わらず、だ。


 しかし俺とは異なり、既に完全に吹っ切れている状態である。羨ましいの一言だ。彼らほど警護者の存在が合う人物はいない。エリシェとラフィナやトラガンの女性陣も6人と同じ感じである。


 それに、異世界惑星の面々、特に冒険者や戦士などに属する面々は、人間を殺害している。それこそ、何を今更と言った感じである。魔物などは殺害するのに、人間は殺害しないのかというものだ。過去に挙げた、一種の差別的考えだ。


 6人の発言に心から感謝した。今の俺に必要なのは、彼らみたいに明白に割り切れる一念そのものだ。何度も言うが、既に行動をしている手前、何を今更と言った感じではある。




 王城大陸の調査も兼ねて、周辺の探索に乗り出して数時間。追加でメカドッグ嬢達も投入しての探索を開始した。更には、ヒドゥン状態の4隻の宇宙戦艦からの完全偵察も行った。


 過剰なまでの戦力投入だが、最後の戦いの場所なため、過剰過ぎる行動を取っても良い。むしろ、足元が覚束ない状態でのラストバトルは非常に危険だ。可能な限り安全な状態に持ち込みたい所である。


 そんな中、予測した展開が発生した。王城から出撃しだした軍勢がいたのだ。こちらの生体センサー群では反応しなかったため、相手は恒例的な機械兵だと推測される。


 王城大陸から離脱してから数ヶ月が経過したが、その間に色々と戦闘準備を行っていたと思われる。当時から機械兵の運用が示唆されていたので、既に構想自体はあったのだろう。


 まあそれらは連中の技術力ではない。イザリア達が過去に持ち込んだ、宇宙種族由来の禁断の兵器でもある。連中には過ぎた力であり、最大限その実力を発揮させる事はできはしない。



(こちらは連中を確認できたが、周辺探索側はどんな感じだ?)

(北西側は至って穏便的な感じです。殺風景もいい所ですよ。)


 探索の4チームへと念話を入れると、直ぐに応対してくれたナツミA側。彼女をリーダーに据え置き、“じゃじゃ馬娘”達が名を連ねている。彼女達の抑え込みには、ナツミAぐらいの肝っ玉が据わる人物でなければ到底無理だろうな。


 ちなみに、そのじゃじゃ馬娘達の筆頭はミツキである。他にサラやセラは無論、ミュティ・シスターズもいる。総合戦闘力では間違いなく最強の軍団だ。また彼女達は北西側を探索して貰っている。


(北東側だが、こちらも目立った様子は見当たらない。そちらに目を向けているのだと思われる。)

(まあ、特に問題はなさそうだの。)


 北東側の探索は、リュヴィウスを筆頭に“非常に微々たる”男性陣が担当している。他にはナツミツキ四天王が名を連ねるが、それだけが男性陣だけだ。その他の大多数の面々は女性陣であり、“非常に微々たる”と挙げた所以はそこにある。


 まあ女性陣のチームだと挙げれば済むのだが、リーダー筆頭が男性5人なので先の呼び名にしている感じである。割合的には、男性1割・女性9割となるが・・・。


(南西側ですが、王城絡みではないと思いますが、野生の魔物と思われる面々と遭遇しています。まあ、軽く蹴散らしましたけど。)

(ネーヴァレアに襲来してきた相手よりも、多少は骨がある存在ですけどね。)


 ボヤきとも取れる発言をするゼデュリスとエメリナ。南西側は異世界組のレディース軍団に一任した。補佐にルビナとヘシュナとナセリスを派遣している。3人がいれば全く以て問題はない。むしろ過剰戦力かも知れないが・・・。


 ネーヴァレア大陸での各種抗争を経験しているので、この様な探索も朝飯前だと思われる。まあ万般に渡って活躍できる女性陣だ。こちらの心配事は杞憂な感じだろうな。


(えー、南東側は“なんとう”もありません、はい。)

(母上・・・。)

(母上ぇー!)

(ええ・・・。)


 何ともまあ・・・。南東側だが、あちらはイザベラ達に一任している。宇宙種族組と魔物娘達の混成軍団、その実力は相当なものだ。まあ今のイザベラのボケに周りは呆気に取られている感じか・・・。遠方のミツキが追撃しているのが何とも言えない・・・。


 総人数では南東側が圧倒的であり、不測の事態では大いに大活躍すると思われる。魔物娘達の実力も高まっているしな。こちらも問題はないだろう。


    第8話・9へ続く。

 今回もギリギリ間に合いましたが、何だかマンネリ化している様相で><; それでも着実に最後に進んでいるのは確かかと。この後どうするかと思い悩んでいますが、まあ“何とかなるさ”で進んで参ります(>∞<)


 2021年の最後の更新となる同話。明日からは2022年となりますね。拙い作品群ではありますが、来年もよろしくお願い致しますm(_ _)m

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