第8話 崩壊する王城6 王城大陸への上陸(通常版)
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しかし、(時間的にこちらが後書きよりも後にカキカキしましたが@@;)後書きでも挙げましたが、最後になればなるほど停滞気味に至るのは何とも言い難いですね><;
それでも、探索者も警護者もあと少しで完結するので、最後まで突き進みますよ@@b 今後も頑張らねばねU≧∞≦U
「地球の技術力は凄いですよね。」
「本当にそう思います。デュネセア一族の私でも感嘆としますよ。」
「これらの兵装はイレギュラーだしな。」
異世界惑星の住人のセレテアとイザベラが、俺達が持つ重火器や携帯兵装の存在に感嘆している。他の異世界組の面々も同様のようで、過去にレプリカヴァルキュリアで重火器を扱った面々が一際力強く頷いていた。
異世界惑星では、魔力や魔法による兵装が主軸となっている。魔法武器とも言うべきか。当然そこに住まう面々は、それを遺憾なく扱う事ができる。
逆に地球組と宇宙種族組は、魔力や魔法の概念が一切存在しない。魔法武器自体は扱えるのだが、最高の状態で扱う事は不可能である。ペンダント効果の電撃力や治癒力を駆使すれば、それ相応の力は繰り出す事は可能だ。
それでも、異世界組の面々には遠く及ばない。この部分だけは、どうしようもない壁が立ちはだかっている。
「小父様、その魔法力の部分ですが、魔力や魔法は限界があります。」
「ああ、確かにそうだったな。」
「ですが、宇宙種族や皆様方の生命力には限界がありません。つまり・・・。」
俺の内情を察知したデュヴィジェが演じだす。右手を目の前に繰り出すと、そこに凄まじいまでの電撃力を集めだした。その様相を窺った異世界組の面々は驚愕しだしている。
逆に地球組と宇宙種族組は、この手の力は日常茶飯事的に繰り出せるに至っている。彼女が出現させた電撃力は、ありふれた力の1つだ。常用の見えない力であれば念話力となる。
5大宇宙種族と出逢い、そして共に過ごした4年間により、すっかり彼らのテクノロジーが当たり前になってしまっている。故にデュヴィジェが放った電撃力に、在り来たりな順応力を見せてしまったと言えた。
ある意味、この順応力こそ地球組と宇宙種族組の最大のチート性能なのかも知れない。
デュヴィジェの電撃力に触発されたのか、近場にいたミツキが同じ様に電撃力を繰り出している。すると、何と2人してその力を競いだすではないか。仕舞いには、その電撃力をお互いにぶつけ合いだしている。某宇宙戦争の力のぶつけ合いそのものだ。
この対峙を目の当たりにして、思い知らされた事がある。それは、生命力の強さ次第では、種族間の特性など意味をなさない。
デュヴィジェの力は、今となっては5大宇宙種族の中で最強となった。その彼女に地球人のミツキが互角の力の電撃力を繰り出している。つまり、ミツキの生命力がデュヴィジェに匹敵する力を持っている事になる。
これに関しては、俺達の誰もが同様の力を持っている。実際にそれを裏付けるのは、普段から何気なく使っている念話力だ。各ペンダント効果により具現化できる力と伺っていたのだが、実際には生命力の強さに由来する事が判明したのだ。
セレテア達が普通に念話力を使えたのは、異世界惑星の魔力と魔法の概念もあるのだが、実際の所は彼女達ダークエルフ族の生命力に帰結する。他にもエルフ族や魔物族達も同じ力を持っている。そもそも、俺達生命体自体がその力を持っていると言えるだろう。
この手の部分は、俺達に常に内在する力の1つでも。当たり前のように存在している要素と言えてくる。理路整然と解釈できない物事ではあるが、確かに実在しているのだから。
一同と雑談をしつつ、下準備をしながら待つ事、数時間後。艦内放送により、レプリカ大和が接岸を終えたとの事だ。雑談により、あっと言う間に過ぎ去った感じである。
王城大陸に接岸する際、相手側から何らかの抵抗があるのを覚悟していた。しかし、実際には何の迎撃も起こっていない。野生の魔物の横槍もあるとも踏んでいたが、それすらも発生しなかった。
接岸したレプリカ大和の甲板から、地上へとタラップを展開する。前回の離脱時は小型船舶を用いたが、今回は直接乗り込む事になった。レプリカ大和自体に直接攻撃があるだろうが、その時は各砲座から反撃をすれば良いだろう。
タラップの設置が終わると、準備ができた面々から上陸を開始する。異世界惑星の面々が先陣を切っている感じだ。重火器を持っていない故に、下準備は簡単に済んでいる。逆に俺達地球組と宇宙種族組は出遅れている。
先に上陸した面々には、周辺の警戒を行って貰っている。同時に簡易拠点の設置も依頼している。暫くはレプリカ大和を中心に動く事になるが、その後は王城大陸の周辺地形を探索する旅路に出る事になる。
これには賛否両論があった。今更ながらの探索であるためだ。しかし実際には、異世界惑星の大治療が終わった後の地形変化が全く把握し切れていない。特に王城大陸と化したここは、エリミナ達戦闘機部隊の偵察と同機からの撮影でしか把握ができていないからだ。
情報不足は最悪の事態を招く恐れも十分ある。ここは実際にこの目で確認するしかない。それに探索事に関しては、ミツキ達が一番乗り気だった。彼女達の強い要望もあり、王城大陸の探索を行う事になった次第である。
俺は殿を担当する事になり、同じく殿を担当した面々と共に上陸する。既に上陸を終えた面々は、再上陸した場所に簡易拠点を展開し終わっていた。
流石に最後の戦いという事もあり、どの面々も緊張した面持ちだ。だが、地球組と宇宙種族組の面々は恐ろしいぐらいの気迫に満ち溢れている。やはり、地球での各事変を乗り越えて来ただけはあるわ・・・。
「はぁ・・・見事と言うか何と言うか・・・。」
「毎度ながらの感じですよ。」
まるで遠足の様な面々を見ると呆れるしかない。だが、それでも最後の戦いと覚悟しているようだ。そんな面々を見つめ、小さく笑っているミツキT。達観していると言うべきだろう。また、デュヴィジェとヘシュナも同様のようで、一同を暖かい目線で見つめている。
「今だから述べられますが、4年前のここへの到来時も、ラストバトルはこの様な感じでしたよ。」
「例の記憶を消したという事変か。」
「今となっては、本当に過去の話になりますけどね。」
異世界惑星に関して、今だから話せる内容を語るデュヴィジェ。当時の様相は全く以て窺う事ができない。それ程までに完璧に記憶操作をされているようだ。
ただ前にも挙げたが、もし4年前に異世界惑星の記憶が残っていたら、間違いなく大問題となっただろう。4年間の警護者の戦いで、変な知識が根付いてしまっていたに違いない。
それに、当時の俺達はデュヴィジェに記憶の抹消を頼んでいたようだ。当時の俺達が望んでいたのだから、自分自身を批難する事などできはしない。
「ぬぅーん! 今回は絶対に記憶に残す戦いをするわぅよ!」
「勿論ですよ。と言うか、現状の地球組と宇宙種族組の総人数が、大変な事になっていますし。全員分の記憶操作は、かなり厳しいでしょうからね。」
「不可能ではないのですが、私としては残して欲しいものです。」
異世界惑星の色に染まったのか、ヘシュナもヲタク気質が色濃く出だしている。他の面々もヲタク気質が出だしており、記憶の残しを大いに期待しているようだ。かく言う俺も、今回は記憶を残して欲しい所である。
「まあ、理路整然と解釈できない物事だ。地球で語ったとしても、変人扱いされるのがオチだしな。」
「ですねぇ。まあでも、そこは私達だけの特権としましょう。」
「各種ネタが展開できるからねぇ。」
「アキバに行けば、ヲタクの方々に大絶賛されそうだわ。」
俺の心からのボヤきを聞いた地球組と宇宙種族組のニヤケ顔が収まらない。各種作品でも挙がっている、異世界仕様を実際に経験しているのだから。これ程の特権は他にないだろう。しかも、サラとセラ達が記録媒体に残しているため、実際に証拠として挙げる事も可能だ。
と言うか、全てが終わればお別れというのも何処か空しい感じである。いっその事、お互いの惑星同士で交流を持つのも良いかも知れない。まあ、多分このプランは通り難そうだが。
何にせよ、今は王城群を潰す事を最優先としよう。全てが片付いた暁には、今のプランを考えてみるのも良いだろう。
第8話・7へ続く。
ギリギリ間に合いましたが、完全に枯渇しました><; 1週間以内に次の話を構築せねば・・・(-∞-)
しかし、自分の拙い描写だと、ラスト近くになるとテンヤワンヤと言うか殺風景と言うか、何か物足りなくなってしまうのは何故でしょうかね@@; 一応ラストまで進んでいるのは風来坊のみで、警護者はラスト寸前で停滞状態、探索者は現状ラストで足踏状態ですし@@; この調子だと、苦労人も頓挫しそうな感じが否めません><;
まあでも、広げてしまった風呂敷は、最後はしっかり閉じ切りたいものです。後は創生者たる自分次第、頑張らねば・・・(>∞<)




