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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第8話 崩壊する王城5 警護者とは損な役割(キャラ名版)

ゼデュリス(皮肉な言い方なのですが、その時まで待つのはどうでしょうか?)

ミスターT(本当に皮肉な言い方だわな。)


 ゼデュリスの皮肉なボヤきに、皮肉な同意ができてしまった。今現在の王城群なら、こちらが下手に手を出すのは得策ではない。超劣勢に至った時に介入するのが無難だろう。


 そもそも、王城群は後の事を把握していた筈である。それらを覚悟の上で行動を開始したのだろうからな。でなければ、こちらは旧カルーティアスからの撤退などしなかった。新大陸の事変すらも起きなかったのだから。


ミスターT(・・・因果応報の理、か・・・。)

エリシェ(でしょうね。ともあれ、撤退した場所に再上陸し、そこで前線基地を展開するのが無難だと思います。)

ラフィナ(地上部隊の介入準備ですよ。)


 俺のボヤきに肯定してくるエリシェ。同時に再上陸後の展開を語る彼女とラフィナ。現状は後手の行動をするしかない。先にも挙げた通り、下手に手を出せば厄介な事になるだろう。


 嫌味過ぎる感じだが、実際にそれで痛い目を見てきたのも事実。それに、何度も挙げている通り、因果応報の理は突き付けるべきだ。それを覚悟できないのであれば、最初から愚行など行うべきではない。


デュヴィジェ(その通りだと思いますけど。)

ミスターT(はぁ・・・。)

エリシェ(溜め息なら、こちらが付きたい所ですよ。)

ラフィナ(本当ですよね。)


 こちらの内情を読んだデュヴィジェに溜め息を付くと、エリシェとラフィナから即座にヤジが飛んで来る。呆れるしかない感じだが、彼女達の思いは痛感している。実際に今の現状が複雑過ぎるからだ。


 地球でも、ここまで複雑な様相に至った事はない。異世界惑星に到来するまでに経験した、各事変ですら複雑的なものではなかった。ただ、南極事変などは、一歩間違えば大変な事になっていた可能性もある。


 今はその懸念材料が、正に異世界惑星で起こっている。顕著だったのが治療事変だろう。死に逝く惑星を治療してしまうなど、正気の沙汰とは思えない。それを実現してしまったのも見事としか言い様がなかったが。


 まあでも、最悪の事態に至らなくて本当に良かったと思う。5大宇宙種族の面々がいたからこそ成し得た結果だ。地球組や異世界組の面々だけでは、絶対に不可能だったしな。


 ともあれ、今後は後始末的な流れとなる。王城軍団を潰してこそ、真の安穏への道が開けるというものだ。より一層気を引き締めねばならない。



 エリミナ達からの情報を元に、予てから計画していた再上陸作戦を実行する事にした。既に準備は整っているため、後は現地に上陸するのみとなる。


 ただ、大軍勢で上陸するのは挑発しかねないため、ここはレプリカ大和とレプリカ伊400のみで先行する事にするようだ。つまり、人員だけ先に投入する事になる。


 各大陸の防衛は、宇宙戦艦群が完全に行ってくれる。バリアとシールドの範囲を拡大し、如何なる障害を蹴散らすと豪語していた。各砲門を駆使すれば、近付く相手を確実に撃破する事ができるだろう。不可能な相手は、レプリカ大和クラスの巨大兵装ぐらいか。


 まあそんな相手は、王城側の宇宙船群ぐらいしかない。巨大モンスターのギガンテスなどでも、高々10mぐらいの巨体だ。宇宙戦艦の各砲門で一撃必殺である。よって、各都市に2隻の宇宙戦艦があれば、攻守共に磐石だといえる。


 となれば、今は王城側に主力メンバー全員を送っても問題はない。むしろ今は、諸悪の根源たる王城側を何とかするのが先決だ。いよいよ最終決戦、である。



 転送装置により、全ての主力メンバーをレプリカ大和の甲板に集合させる。直接海岸へと送り付ければ良いと思ったが、ここは一斉上陸を行った方が良いと思われる。それに、一同で乗り込む方がモチベーションは上がるだろう。


 不謹慎的な考えではあるが、相手が極悪とあれば話は別だ。向こうがありとあらゆる力を使うのなら、こちらも同じ様な力を用いるべきである。無論、それはプラスの力の範囲内となるが。そこだけは肝に銘じなければならない。


 ともあれ、レプリカ大和での再上陸は決定となった。今は続々と甲板上に集まる面々を、一服しつつ見守った。この作業自体は、デュヴィジェやヘシュナ達の独壇場でもある。ここは専門家に任せるしかない。俺が手を出す事もないしな。




 旧新大陸での下準備を終えて、一路王城大陸へと移動を開始。レプリカ大和の甲板に主力陣が出揃う様相は、まるで地球でのコミケみたいな感じである・・・。


 しかし、どの面々も最終決戦である事を自覚しているようだ。同時に、今までの戦い以上の様相になる事も覚悟しているようである。バリアとシールドの恩恵があるにせよ、戦い自体は熾烈を極める事が推測できた。


 その理由は、今だに燻っている愚物共だ。特に偽勇者共や悪党貴族共が該当する。男爵と伯爵は、先の魔物大陸で抹殺したため該当しない。それでも、残りの連中は多く残っている。


 今となっては、相手を抹殺する事には躊躇する事はなくなった。躊躇すれば、後の世に災厄を残す事になる。それだけは絶対に避けねばならない。つまり、容赦なく引き金を引く、だ。


 本当に、警護者とは損な役割としか言い様がない。だが、その役割で救われる存在があるのなら、私念を捨てて突き動くしかない。全ては総意の為、である。



ウエスト「マスター、重火器群の調整は済んだよ。」

ミスターT「ありがとさん。」


 レプリカ大和の甲板上で、俺達が持つ重火器群を再調整してくれているナツミツキ四天王。ミュティ・シスターズも加勢し、完全分解からの再組み立てを行ってくれていた。


 地球では7人掛かりで重火器の製造や調整を行っている。完全に重火器の鍛冶職人である。本来なら専門家が行う所だが、警察庁長官のウインドやダークHからのお墨付きも貰っている現状だ。つまり、警護者界では黙認しているという事になる。


 また、携帯兵装の作成も行っており、携帯方天戟などは7人が作った逸品だ。本当に凄いとしか言い様がない。


ナツミA「異世界惑星での重火器の調整、と。」

ミスターT「有難い限りよ。重火器や携帯兵装は、流石にオルドラ氏でも調整できないしな。」

ミツキ「異世界惑星のプロフェッショナルでも難しいわぅ。」


 自前の重火器群や携帯兵装を調整して貰ったナツミAとミツキ。ここ最近はメンテナンスを行う機会がなかったため、最高の状態で使う事ができていなかった。かく言う俺も同じで、マデュースシールドなどは結構ガタが来だしている。


 これは俺達だけではなく、重火器や携帯兵装を使う全ての面々が同様だった。それだけ、異世界惑星の相手は一筋縄ではいかない相手である証拠だ。まあ単純にメンテナンスが行えなかっただけの話でもあるが。


    第8話・6へ続く。

 ギリギリ間に合いましたぬ><; 進むべき道(執筆内容)は定まっているのですが、そこまで至るのに悪戦苦闘の連続です><; 最後まで突き進まねば・・・(=∞=)


 しかし、異世界惑星や異世界事変(ファンタジー要素と言うべきか)に、近代兵装を用いるのは邪道中の邪道でしょうね@@; 特に巨大兵装が顕著で、舞台となる場所の戦術や戦略を悉く破壊してしまいますし@@; それでも、その圧倒的戦闘力に魅入られるのは何とも言い難いですが><;


 今後の展開をどうするか、非常に思い悩んでいる次第です(>∞<)

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