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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第8話 崩壊する王城3 生命力の強さ(通常版)

 甲板に座り込み、2人して今後の様相を語り合う。そこに重低音を響かせながら、レプリカヴァルキュリアが現れる。何時見てもその巨体には圧倒される。


 だが、話題に挙がった4隻の宇宙船は、同艦の数倍や数十倍は誇る巨体だ。まともに対決をした場合は、無事では済まされないだろう。


 まあでも、こちらには奥の手としてバリアとシールドがある。如何なる攻撃も防ぎ切る最強の力の1つだ。連中がレールガン相当の兵装を出して来ようが、こちらの超装甲を貫く事はできはしない。


 それでも油断は禁物だ。俺達は無事であっても、周りは無事では済まされない。それだけ、巨大兵装の超火力は危険過ぎる。決め手は宇宙戦艦群だろうな。



 13隻の宇宙戦艦があれば、異世界惑星の主要都市群は全て守り切れる。一番危険なのは、異世界惑星自体への破壊工作だ。王城群が保持の4隻の宇宙船は、それだけの破壊力を持つ。


 流石にそこまでは至らないとは思うが、何事も最悪の事態を想定した方がいい。悪党共は、己が劣勢の劣勢に追い込まれた場合、如何なる手段を以てでも覆そうとしてくる。宇宙船群の力は、連中の野望を補って余りある存在だ。


 もしこの様相で、こちらに宇宙戦艦群がなかったら、超劣勢と言えただろう。10km以上の規模を誇る宇宙船が4隻である。一体どうやって対抗すればよいのかと思わざろう得ない。


 だが、こちらに巨大兵装群があったとしても、その規模からして劣勢とも言える。宇宙戦艦の大きさは2630mだが、それでも宇宙船群の5分の1程度の大きさだ。バリアとシールドがなかったら、連中の一撃で撃沈されるかも知れない。


 巨大兵装群を持ち込んだのは俺達ではあるが、イザベラ達が過去に持ち込んだ宇宙船群が、最大の障害になったのは皮肉な話だろう。幸いなのは、連中がその実力を完全に引き出せていない点である。



(・・・連中が宇宙船群の実力を、100%引き出す事は有り得るか?)

(絶対に有り得ません。)


 念話により、5大宇宙種族の面々に懸念材料を語った。すると、傍らにいるデュヴィジェが即座に返答してくる。即決即答そのものだ。


(デュヴィジェ様と全く同じです。絶対に有り得ませんよ。)

(今までの流れからして、扱えない明確な理由が存在しますからね。)

(善悪判断センサーが最大の要因ですし。)

(本当ですよ。それで使えたら大拍手します。)


 ヘシュナ・ルビナ・ナセリス・ミュセナの4人が追撃してきた。デュヴィジェと全く同意見であり、絶対に有り得ないと豪語している。ミュセナに至っては、実現されたら大拍手との事だ。


 彼女達の意見は確定的なものといえた。5人とも5大宇宙種族の代表格であり、宇宙種族特有のテクノロジーを把握し切っている。王城連中が宇宙船群を稼動させられたのは、魔法という概念があったからだしな。


(諸先輩方ほどの知識と経験はありませんが、まさか魔法の概念が稼動に至ったのには驚愕しました。)

(俺としては、魔法の概念自体が理路整然と解釈できないんだがな・・・。)


 本当である。イザベラ達、異世界惑星の宇宙種族一家だけが魔法の概念を有している。他の宇宙種族の面々は魔法の概念が存在しない。地球人の俺達からすれば、ファンタジーのネタとしか言い様がないしな。


 俺達が魔法擬きの業物を使えるのは、5大宇宙種族の各種ペンダント効果だ。電撃能力や治癒能力などが該当する。バリアとシールドもあるが、こちらも魔法の概念に近いだろう。


(仮に、それ相応の力を引き出せたとしても、私達の実力の足元にも及びません。)

(ですねぇ。)

(ギガンテス一族の怪力で、あの巨艦を持ち上げられそうだわ。)


 確かにその通りだろう。連中がそれなりに力を引き出せたとしても、5大宇宙種族の実力には遠く及ばない。足元にも及ばないのは言うまでもないわな。


 そんな中、俺がボヤいた一言に、周りの面々が苦笑している。ギガンテス一族の怪力なら、巨大兵装を軽々と持ち上げたり振り回す事も可能だ。下手をしたら、異世界惑星クラスの惑星すらも振り回せるだろう。


 華奢な三姉妹の体躯からして、一体何処にその力が内在しているのか不思議でならない。ちなみに、その力が込められたペンダントは、俺も保有させて貰っている。



(うーん、お兄様なら殺気と闘気だけで完全駆逐できそうですけど。)

(だのぉ~。)

(宇宙種族の力の根源は、生命力に帰結しますからね。)

(生命力か・・・。)


 今の話のネタである、ミュティ・シスターズが語りだす。3人が言うのは、俺の十八番たる殺気と闘気の心当てに関してだ。その淵源は宇宙種族にも通じる部分があり、彼らにも縁がある生命力であるとの事だ。


 これに関しては、今までの冒険の中で実証済みだ。各々の生命力の強さが、念話を通して力強く感じられている。当然それは個々人の戦闘力にも帰結している。


 生命力が逸脱して現れているのは、5大宇宙種族であるのは言うまでもない。その彼らが俺達もそれに近い生命力を有していると言っているのだ。


(何度も痛感しましたが、ミツキ様とナツミA様の生命力も逸脱していますよ。)

(愚問だろうに。言葉は悪いが、2人は間違いなく変人の領域にいる。生命力だけなら、お前さん達宇宙種族に匹敵しているしな。)

(烏滸がましい限りわぅ。)


 ヘシュナの言葉に、心から太鼓判を押させて貰った。ナツミツキ姉妹の生命力は、誰もが認めるほどの力強さだ。妹のミツキが恐縮気味だが、実際に彼女の逸脱した戦闘力は凄まじいの一言に尽きる。


 特に異世界惑星の環境が、姉妹や他の強者達を更に力強くさせている。その中で、ヲタク気質の面々ほど増強の幅が凄まじい。水を得た魚と言うべき、である。ただ、これに関しては検証が必要だろう。


 そもそも、俺自身も感じた事がある。それは、異世界惑星に来てからの戦闘力の増強だ。この異世界惑星の重力などが、地球のそれとは異なる。それ故の戦闘力の増加だろう。各作品でも、それに等しい描写が数多くある。


 実際にそれを実体験した自分としては、摩訶不思議な力が現れたと言うべきだった。突然的に現れた力は、異世界惑星に顕在する魔法力に等しいのかも知れない。


 ともあれ、理路整然と解釈できない物事が発生する。それは地球でも異世界惑星でも全く変わらない。生命力に関しても、理路整然と解釈できない物事の1つと言えるだろうな。


    第8話・4へ続く。

 今回も何とか間に合いました@@; 毎回約3000字と少ないながらも、このペースならギリギリ何とかなる事も分かりました@@; これなら何とかなるかも? まあ油断は禁物ですが・・・(-∞-)


 と言うか、ラスボスを誰にするかで物凄く悩んでいるのですが><; 前にも挙げた通り、自分のカキカキ・スタイルは9割以上が閃きで、残り1割が色々な設定群となってきます。敵側が曖昧なのは、道中の障壁に過ぎない程度の存在でも。何ともまあ・・・(>∞<)


 ともあれ、何とかラストまでは持ち込みたい所です><; 今後も頑張らねば(=∞=)

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