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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第8話 崩壊する王城1 その後の新大陸(通常版)

 ブックマーク登録、ありがとうございますm(_ _)m 励みになります><; 今週金曜日までに何とか次の話までは繋げねば・・・(>∞<)

 新大陸を愚物共から解放し、あるべき姿へと戻す事ができた。同時に、貴族連合の面々の家族達も、無事全員救出する事ができた。彼らの真の心意気を目の当たりにして、これが本来のあるべき姿なのだと痛感させられている。


 何処でどう曲がったのかは分からないが、生命体が移ろい易い存在であると言えるだろう。無論、その中で顕著なのが人間ではあるが・・・。


 ともあれ、これで新大陸は大丈夫だろう。諸々の問題は山積しているが、大きな問題は解決したと言い切れる。残りは言うまでもない、諸悪の根源たる王城だ。



 現地の様相だが、救出部隊の情報だと至って普通との事である。これには驚くしかない。新大陸の様相が殺伐としていた故に、王城側も相当な様相であると踏んでいた。だが実際の所は、至って普通だと言うのだ。


 諸悪の根源たる悪の巣窟となれば、それ相応の様相であろう。この考えが間違っていた事を思い知らされた。これは俺だけではなく、他の面々の誰もが同じ思いを抱いていたようだ。それだけ、新大陸の様相が逸脱し切っていた証拠である。


 どうして其処まで至れるのかと、ただただ愚痴るしかない。しかしあの姿勢こそが、悪心の本質なのだろうな。地球でも同様の紛争が起きてはいるが、俺が知る限りでは異世界惑星の様相の方が遥かに殺伐としている。


 王城を叩けば、全てが解決する、か。案外、向こうを完全消滅させても、解決する事がないと思えてくる。生命体に根付いている、悪心や魔の心がある限り・・・。




 新大陸を解放してから、早いもので1週間が経過した。殺伐とした様相は徐々に改善されていっている。俺達も総出で、大陸の建て直しを行っているが、直ぐに解決できそうにない。顕著なのが、一番被害を受けていた女性陣だ。


 あれから、治癒力を使える面々総出で、彼女達の外面的な治療に当たった。外面的な回復だけなら完璧に行えた。しかし、精神的な回復には至らなかった。リューヴィスの女性陣が加勢に訪れてくれたが、その彼女達ですら手に負えない現状である。


 改めて、被害に遭った女性陣を見つめつつ思う。これ程までの悪態を引き起こした野郎共には、痛烈なまでの怒りと憎しみが湧き上がって来る。これは俺だけではなく、身内達全員が同じ思いを抱いているのが分かった。


 しかし、だからと言ってどうする事もできないのも実状だ。実際にできた事は、当事者と思われる野郎共は全て抹殺し終えている。貴族連合の男性陣に関しては、先の言動からして全く問題はない。むしろ、俺達と同様に激しい怒りを抱いているぐらいだ。


 女性陣の傷が癒えるのは、まだまだ先にはなるだろう。だが、必ず乗り越えられると信じるしかない。俺達にできるのは、二度と同じ環境や境遇に至らせない事ぐらいだ。



「貴族連合の方々なら、一切合切任せても問題なさそうですね。」

「あそこまでの怒りを見ればね。」


 新大陸の再復興を行う貴族連合の面々を見つめ、感心した雰囲気で語るエリシェ。俺の方も全く同意見である。先にも挙げたが、先刻までの新大陸の様相に、彼らがあそこまでの怒りを露わにしているのを目の当たりにした。普通では考えられないぐらいの一念である。


 魔物大陸に上陸して来た際の彼らは、ほぼ私利私欲を主観としており、侵略以外は無関心だと思われた。だが、実際には家族を人質に取られており、止むを得ず行動していたに過ぎなかった。


 その後、人質救出を成し得た後の彼らからは、今までの私利私欲の一念は一切消え失せていた。むしろ、利他の一念が現れているぐらいである。それが一気に開花したのが、新大陸の現状を目の当たりにした時だ。


 人としての当たり前の言動、それを彼らを通して痛感させられた。異世界惑星の人間は、誰もが王城連中の様な救えない愚物ばかりだと思われた。実際問題、その流れが色濃かったのだから、そう思わざろう得なかった。


 だが、貴族連合の面々の様に、真の人間性を持つ者も存在した。いや、開花したと言うべきだろう。つまり、俺は相手の人間性を信じ切れていなかった証拠である。実に恥ずかしい限りだわ・・・。


「んー、その部分ですが、仕方がないと思いますよ。」

「でしょうね。現にそうした現状を目の当たりにすれば、そう思わざろう得ませんし。」

「そうですか・・・。」


 今し方思った事を、傍らで雑用中のエリシェとラフィナより告げられる。念話による心中読みそのものだ。まあでも、今の俺は心中の思いがダダ洩れ状態なので、独り言を言っている様なものだろう。その都度ツッコミを入れて来る面々も見事なものだが・・・。


 それでも、2人が挙げた通りとなる。その瞬間の個々人の感情では、全てを察する事など到底不可能な話だわ。時間を掛けて分かり合うからこそ、色々と把握できてくるのだから。これは全ての概念にも十分当てはまってくる。今の現状だからこそ言えるのではない。


「ともあれ、私達の生き様は確定的となりましたからね。」

「ですね。大企業連合のヘッドであると同時に、警護者の道に足を踏み入れたと。」

「正直な話、人間族の殺害は呆気ないものですよ。」

「呆気ない、か・・・確かにな。」


 徐に一服しながら、先刻の流れを語りだす2人。両者とも、俺達と同じく引き金を引いた人物でもある。特にその瞬間は、宇宙種族に匹敵するぐらいの呆気ない様相であった。


 俺が今まで躊躇していたのが、実に馬鹿らしい感じだ。それだけ、本当に呆気ないぐらいに引き金を引いていた。それだけ、明確に割り振れるだけの肝っ玉が据わっている証拠である。俺には到底真似ができない生き様だわ。


    第8話・2へ続く。

 本当にすみません、2300字程度で><; これで完全にストックが枯渇しました@@; 次の話数は完全に白紙の状態です><; 何とか次を描かないと・・・。最悪は暫く休止するかも知れません><;


 ただ、全体的にラストに近づいているのは事実と。異世界惑星の包囲網は、残り王城大陸のみとなりましたし。しかし、ここからが難しいのかも知れません><; 創生者の腕の見せ所ですが、なかなか上手くいかないものですね(>∞<)

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