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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第6話 引き金を引く1 警戒態勢で待つ(通常版)

 何とか間に合いました><; 苦労人本編と同じく、同話から詳細描写を取り入れたタイプになります><; これで何とか約1ヶ月は持たさせて下さいm(_ _)m

 大規模スタンピードを鎮圧し、数十日振りの休息を取った。今までがノンストップでの活動であたっため、本当の意味での休息である。しかし、油断はできない。


 異世界惑星の情勢は、刻一刻と悪化していると言える。内部事情的なものでは、殆ど解決したと言っていい。治療事変と大規模スタンピードがそれに当たる。


 特に治療事変は、普通に考えれば対処不能だ。ヘシュナやナセリスの治癒力がなければ、異世界惑星を治療する事など不可能だった。レディース・キャノンもそうだが、2人の立役者がいなければ無理な話である。


 そして、ほぼ直後に発生した大規模スタンピード。これは、身内達総出での対処となった。まあ、治療事変よりは幾分か楽ではあったが。


 ともあれ、これら内部事情的な事変が終わりを見せた。問題は、外部事情的な事変となる。そう、旧新大陸と王城大陸の事変だ。




「うーむ、相手の動きはありませんね。」


 俺達は、旧台座跡地に仮陣地を配置し、今後の対策を行いだす。複数のノート型パソコンを展開し、方々に散らばる盟友達からの情報を見入るデュリシラ。


 総合戦闘力では、こちらに軍配が挙がっている。だが、相手は大宇宙船が1隻に、通常の宇宙船が3隻もある。瞬発的な火力では、こちらを遥かに上回っていた。


 これをどう取るかで、今後の流れは変わってくる。取るに取らない相手と取るのか、やり手として取るのか、だ。


「マスター、3大陸の防衛は宇宙戦艦群だけで大丈夫なので?」

「大丈夫だと思う。既にそこに大戦力があると、向こうは周知しているしな。」

「防衛力は申し分ありません。逆に、魔物大陸側を無防備に見せていますので。」


 テーブル上にある異世界惑星の地図、そこに各戦力に見立てた駒を配置するゼデュリス。


 ここ数ヶ月ほど、エリシェやラフィナから戦略の手解きを受けていたみたいだ。その手際の良さは目を見張るものである。他の面々も、身内達から色々な手解きを受けている。


 顕著となるのは、スパーリングであろう。最終的には、肉弾戦による近接戦闘となるため、格闘術が強くなければ意味がない。アクリスやジェイニー、テューシャなどの魔法使いでも、今ではレスラーに近い格闘術を体得している。


 まあでも、それぞれの面々の特性を踏まえると、パワーファイターかテクニックファイターなどに分かれてくる。スピードファイターもいるが、どちらかと言うとテクニック側になると思われる。


 異世界組の面々が、今では一端のレスラーそのものだ。地球で登場したら、さぞかし盛り上がるだろうな。まあもし、それらを具現化させるなら、全ての事変を終えてからだ。



「不穏な動きを挙げるなら、王城大陸側で暗躍と思われる行動があります。恐らく、以前の様な愚物だと思われますが、詳細は不明です。」

「相手の詳細は不明でも、全体的な動きが分かるだけマシよ。ありがとな。」


 機械筐体に慣れだしているティルフィアが、ミツキTと共に世界中の情報を調査し続けている。メカドッグ嬢達や戦闘機部隊、そして巨大兵装群からの報告だ。


 むしろ、この2人は精神体の方が真価を発揮する。機械筐体での活動を開始したのは、つい最近の事になる。となれば、やはり精神体が本来の姿となるのだろう。


「再び各方面に飛び、防衛戦を展開しますか?」

「巨大な抑止力はあるが、リーダー格が襲来した時が怖い。戦力は分散させた方が良いのかも知れないが・・・。」


 ミツキTの言葉に思い悩む。現状は非常に悩み所だ。王城大陸と旧新大陸に近いのは、魔物大陸側となる。他の3大陸は、以前の配置を考えれば遠方となった。海上戦力を全て集めない限り、襲来は希だと思われる。


 後は、細々とした島が数多く点在している。こちらを前線基地にするのかは、相手の手腕次第だろう。まあ、あそこまで大戦力を得た手前だ。細々とした力など、眼中になしと捉えるべきだろうがな。



「恐らく、連中がこちらに来る可能性は高い。海岸線に防衛網を張り巡らせ、その都度迎撃する方が良いと思う。」

「そうだな・・・。」


 魔物大陸が描かれた地図を眺め、頭を捻るリュヴィウス。エヴェリムの参謀役ではあるが、実質的に戦闘に関してはリーダー格である。特に、彼の指令は理に適っているため、俺達の方も享受を受ける事が多い。


 俺達の大多数は、その殆どが実働部隊そのものだ。頭を使うエリシェやラフィナですら、本来は実働部隊側だ。リュヴィウスの様な頭脳派が居てくれるのは、本当に大助かりである。


「とりあえず、レプリカシリーズは相手側を警戒する様に配置しますね。」

「襲来が判明したら、迎撃態勢に移りましょう。それからでも遅くはないと思いますし。」

「ああ、頼むわ。」


 有限実行の如く、直ぐに行動を開始するウインドとダークH。と言うか、既に3大レプリカ兵装は準備を整えており、2人の指令で動く流れになっているようだ。



 先日の貴族連合が襲来した海岸、その沖合いにはレプリカ大和とレプリカ伊400が待機している。恒例のヒドゥン状態での監視任務となる。海上に関しては、この2大ガンシップの独壇場だろう。まあ、見せ場はここしかないのが実状なのだが・・・。


 レプリカヴァルキュリアは、台座跡地の上空で待機している。こちらは空中を移動できるとあり、幅広い運用が可能だ。しかし、各宇宙戦艦と比べたら見劣りしてしまう。特に機動力の問題では雲泥の差である。


 それでも、王城側が保有する4隻の宇宙船を踏まえれば、こちらが持つ巨大兵装は微々たる力でしかない。特に、スーパーレールガンやハイパーレールガンを除けば、致命的なダメージを与える事ができない。


 もっとも、本当に危険な状態に至った場合は、これらの禁断兵装を使っても良いだろう。あくまで、俺達は調停者の役割を徹するのみだ。そこを忘れてはならない。



 ウインドとダークHが行動を開始したのを見計らい、他の面々も行動を開始しだした。強者そのものとなる5大宇宙種族のリーダー格と、フィルラウローム達竜王組が遠方を担当した。


 魔物大陸に待機する宇宙種族組は、ヘシュナとナセリスにミュティ・シスターズである。他の宇宙種族組は、3大陸側に移動した。単体で制圧可能な戦闘力を持つため、正に適任と言うしかない。


 竜王組に関しては、その宇宙種族組を補佐する側に回って貰った。彼女達も単体で制圧可能な戦闘力を持つため、タッグやトリオを組めば申し分ない。


 まあ、俺の推測が当たるなら、王城側が侵略をしてくるのは魔物大陸のみだろう。異世界惑星で最大規模の大陸となったため、領土を得る事を考えれば妥当な読みだ。それに相手側からは、ここが一番近いのも十分な侵略要因となる。



 巨大兵装を駆使すれば、一気に攻略が可能だ。しかし、異世界惑星をプラスの力で満たすのなら、こうした地道な行動しかない。先にも挙げたが、本当に危険な状態に至ったのみ、禁断兵装を使うべきである。


 本当に調停者の役割は損としか言い様がない。まあでも、やれる事はやっていくのみだ。


    第6話・2へ続く。

 冒頭通り、何とか間に合いました@@; 詳細描写版に改編しだしたので、キャラ会話が少なくなっています><; ただ、登場キャラが多いため、誰が何の台詞を話しているかは「キャラ名版」側などでご確認をm(_ _)m


 さて、こちらでも引き金を引いた訳ですが、今後はこうした抹殺的な流れが多くなりそうです@@; 悪党でも省いていた描写ですが、苦労人で既に描いている部分もあるので、言わば警護者の原点回帰でしょうか。本来の姿に戻ったとも。


 ともあれ、完結までは見通せているので、後は筆(キーボード打ちなのでキータッチ?)を進ませていきますm(_ _)m

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