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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第5話 休息と報酬6 次への展望(キャラ名版)

 ブックマーク登録、ありがとうございますm(_ _)m いよいよ、同話でストックの枯渇が><; あと少しで次話が完成するのですが、思いの他難しい感じでして@@; 何とかせねば・・・(-∞-)

 一同が寝静まった深夜、薪の管理や就寝中の面々の様子を見る。睡眠欲無効化効果が発揮されているため、眠気は一切襲って来ない。


 これはミツキTやティルフィアも同じで、他の面々の様子を見て回っている。2人は精神体なだけに、睡眠欲は絶対に出ない。あるとすれば、機械筐体の冷却であろうか。


 しかしまあ・・・魔物娘達の寝相の悪さには驚かされる。変な寝返りなどを打つ度に、彼女達に掛かっている毛布などの掛け直しだ。まるで母親の気分になる・・・。


ミツキT「無尽蔵に動けるのは、酷な事ですよね。」

ミスターT「本当にそう思う。」


 薪の前で座り込み、一服しながら呆然とする。そこに小声で語り掛けてくるミツキT。傍らにはティルフィアも一緒だ。


ミスターT「大分、慣れてきた感じか?」

ティルフィア「基本的なものは、お姉様に教わりましたので大丈夫です。」

ミツキT「1億歳以上の妹の姉は7歳ですよ。」

ミスターT「7歳、ねぇ・・・。」


 彼女のボケに小さく笑う。ミツキTの生身での年齢は、今も7歳止まりとなる。しかし、広大な宇宙を旅した事により、数億歳となっている。これはティルフィアも全く同じだ。


ミスターT「本来ならば、2人とも逝去後は記憶を失い、新たな生命体に生まれ変わるのだがな。」

ミツキT「従来通りならば、ですがね。今は異常者とも言えますし。」

ティルフィア「不思議なものですよ。」


 薪近くに立ちつつ、周辺の様子を警戒し続ける2人。ミツキTもティルフィアも精神体となった故に、従来の生死観を超越している事になる。言わば、死ねない生命体そのものだ。


ミスターT「異世界惑星事変が終わった後は、どうするんだ?」

ティルフィア「貴方やお姉様の傍にいます。宇宙生命体となりますが、皆様方を見守り続けます。」

ミツキT「そうなりますよね。今を生きる全ての方々が逝去しても、以後も永遠と生き続ける事になりますし。」

ミスターT「生命を使う、正に“使命”だわな。」


 そう思わざろう得ない。永遠の生命体となった時点で、調停者の役割を担わなければならない事になる。無論、何もせずに漠然と生きる事もできるが、2人の気質からして有り得ない。


 この場合は、2人とも6番目の宇宙種族と化したと言える。シックスセンス、第6感的な感じのものだろう。正に“霊感”である。


 だが、それら概念すらも当てはまらない。純粋な力は大宇宙そのものとも言えるだろう。ミツキTとティルフィアの存在は、一生命体の範疇を超越していた。



ミスターT「そもそも、魔力や魔法の概念がある自体、お前さん達の存在以上に不可解なんだが。」

ミツキT「ですよねぇ・・・。」

ティルフィア「魔力の概念は、生命力が変化したとも言えますし。」


 俺の言葉にウンウン頷く2人。今も地球組と宇宙種族組は、魔力や魔法の概念が現れない。恐らく、絶対に顕現されないと思われる。それに近い力なら、5大宇宙種族のテクノロジーで具現化はできているが。


ミツキT「そもそも、魔物族の存在が不可解ですよね。」

ティルフィア「地球での動物達が進化したとも言えますよ。」

ミスターT「それにしては、ねぇ・・・。」


 ただただ呆れるしかない。魔物族の存在も、生命体の概念を超越しているとも言える。地球の各生命体の様相を踏まえれば、絶対に有り得ないものだ。


ミスターT「それでも、彼らは列記とした独立生命体になるからな。ならば、彼らも支え抜く必要が出てくる。警護者の道は果てしないわ。」


 再度一服しつつ、今後も戦いが続く事を痛感させられる。


 自らが決意し進む警護者の道。当初は一介の存在だったが、今はもう重役中の重役である。これは身内の警護者陣が該当してくる。躯屡聖堕メンバーやトラガンの女性陣もしかり。


 地球での各事変や、異世界惑星事変を乗り越えた存在は、例外なく警護者界の重役である。それは決して、リーダーなどと言った意味合いではない。数多くの事変を乗り越えた、重要な存在というものだ。


 この知識や経験は、今後の大切な礎になる。特に地球での活動に関しては、更なる飛躍を遂げられる。流石に異世界惑星のノウハウは、あまり役立ちそうにはないが・・・。



ミスターT「・・・警護者とは、一体何なんだろうな・・・。」

ティルフィア「間違いなく、“生き様”そのものだと思います。」

ミスターT「そうなっちまうわな・・・。」


 ボソッと呟いた言葉に、明確な回答を挙げるティルフィア。俺自身も既に答えは出ているのだが、その部分に明確な確証を掴めないでいる。恐らく、永遠に掴む事はできないだろう。


ミツキT「小父様が私を看取って頂いた時は、まだ警護者ではありませんでしたよね。」

ミスターT「航空機事変で記憶を失った後、警護者として活動を開始しだしたしな。」

ティルフィア「明確な譲れない思いが発生した事により、他者を守る側に動き出した。その流れにより、私との対峙も発生しましたからね。」

ミスターT「そうだな。」


 ミツキTには大変悪いが、切っ掛けは些細な事だったのかも知れない。それが大きなうねりとなったのは言うまでもない。


 ミツキTの逝去以後、仮の警護者として活動を開始。航空機事変を経て、本格的な警護者としての行動を行いだした。そして、諸々の事変を経て、黒いモヤ事変に帰結していった。


 これらの事変がなければ、異世界惑星事変には至らなかっただろう。そもそも、黒いモヤことティルフィアが転生を経なければ、異世界惑星すら創生されなかっただろうしな。


 本当に、不思議な流れとしか言い様がない。


ティルフィア「ある意味、こうして巡り逢えた事が報酬なのかも知れません。」

ミスターT「ハハッ、報酬か。本当にそう思うわ。」

ミツキT「皆様方と和気藹々とする事が、究極の報酬なのかも知れませんね。」


 これも些細な事なのかも知れない。先の大規模スタンピードの報酬と、周りは挙げていた。その時は話の意図は読めなかったが、案外ティルフィアの言葉がそれなのだろう。


ミスターT「ならば、貰った報酬を糧に、総意を守り通す事を続けるとしようか。まだまだ、火種は燻っている状態だしな。」

ミツキT「ですね。旧新大陸側と王城大陸側、この両方を対処しないと終わりませんし。」

ティルフィア「今度の直接対決の時は、私も参加させて頂きます。まだ機械筐体には慣れていませんけど、多分大丈夫でしょう。」

ミスターT「楽しくなりそうだわ。」


 皮肉を込めてボヤくと、小さくニヤケるティルフィア。それを見て、小さく笑うミツキT。翌日からの行動は、残りの残党を駆逐する事が重要となってくる。



 何はともあれ、異世界惑星の治療と、大規模スタンピードへの対処は終わった。前者は相当な力が発生したが、大規模スタンピード程のものではない。


 むしろ、大規模スタンピードでは、ボスクラスのモンスターが出回ったのが問題だった。完全駆逐はしていないと思われるため、偶に出現してくる可能性も十分ある。その際、現地人の人物達で対処可能かが心配だが。


 それでも、各都市の面々は総合戦闘力が各段に向上しだしている。地の利を生かした戦い方を展開すれば、苦戦せずに対処は可能だろう。



 そうなると心配になるのが、残り2大陸の総合戦闘力か。特に王城大陸には、宇宙船群が待機している。規模だけでは、こちらを遥かに上回っている大戦力だ。


 こちらは、13隻の宇宙戦艦に、3隻のレプリカシリーズのみ。奥の手として、成層圏に鎮座中の超大宇宙船であろう。こちらは本当に奥の手となるので、できれば出したくはない。


 過剰戦力はパワーバランスを崩し、更なる火種を発生させかねない。これは予てからずっと悩まされていたものになる。まあ、巨大兵装を投じてしまった時から、対処不能なレベルの問題ではあるが・・・。


 課題は徐々に減ってはいるが、最後の最後で大きなものが残る。ここまで首を突っ込んだ手前だ、最後まで突っ走るしかない。


 警護者の生き様とは、諦めない事にも所以してくるのだからな。


    第6話へ続く。

 これで、現段階のストックは枯渇ですm(_ _)m 次の話からは、苦労人の影響を受けた、詳細描写を取り入れた記述となっています。ただ、苦労人の様なものではないですが><; 残りの6日間で何とか完成させねば・・・(-∞-)


 やはり、風呂敷を広げ過ぎたのが原因だったのかと><; 何ともまあ@@;

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