第5話 休息と報酬1 スタンピードを終えて(キャラ名版)
覆面の探索者のアップ(初日)から、今日で1年を迎えました><b 早いもですね(>∞<) 今後とも、よろしくお願い致しますm(_ _)m
大規模スタンピードへの対応に明け暮れる。超絶的な規模での襲来は1日で終わったが、それ以降の疎らな襲撃は止む気配がない。
驚くべき事は、その疎らな襲撃の魔物達が、各ダンジョンのボスクラスだった事だ。仕舞いには、それ以上の魔物すら出てきている。通常では対処不能に陥るだろう。
しかしそこは、俺達が持つ最強の力が活躍できる。特に自重していた重火器群の投入や、沈黙を貫いていた巨大兵装群の超火力による攻撃だ。どんな強大な魔物達であれ、これらの火砲には耐えられなかった。
特に宇宙種族組の面々の力が顕著になる。今までは、異世界組の面々を立たせる立ち回りをしていた。だが、相手の規模を窺えば、自然と全力で挑むしかなくなってくる。となれば、後は大破壊そのものだ。
ミュティ・シスターズの超怪力が一撃必殺を放ち、ルビナの超能力に電撃力による超広範囲の猛攻。これだけでも、実に容赦ない攻撃である。
ヘシュナやナセリスが十八番たる、治癒力が強大な武器になる時もあった。襲来する魔物がアンデットの場合がそれだ。こちらも一撃必殺の力を帯びている。
そしてデュヴィジェのオールレンジによる攻撃は、改めて彼女が全宇宙種族中最強クラスであると痛感させられる。存在では他の宇宙種族組の妹分になるが、実力に関しては他の追随を絶対に許さない程である。
極め付けは、ミツキTとティルフィアの2人だろう。精神体へと覚醒した両者は、恐らく俺達の中で最強だ。文字通りの最強であり、デュヴィジェですら敵わない。
そんな彼女達の猛攻が、4大陸で猛威を振るう。巨大兵装の援護射撃も相まって、魔物達は殆ど為す術無く倒されていった。何と言うかまあ、反則そのものだわ・・・。
セレテア(粗方は片付きましたが、まだまだ油断は禁物でしょうか。)
ミスターT(そうだな、ダンジョンとは異なる仕様になるしな。)
休憩中の合間、念話による会話をし合う。殆どノンストップで動いていたため、結構な疲労が蓄積されていた。流石のバリアとシールドでも、疲労度の無効化は絶対にできない。
ちなみに各ダンジョンの攻略だが、最下層のボスを倒すか、ダンジョンコアを破壊する事により達成させる。後者は非常に希で、殆どがボスを倒す事で終わる形だ。
しかし、スタンピードとなると話は異なる。魔物の大暴走と言う異名がある通り、そこにはボスを倒したりコアを破壊する事で終わるものではない。これに関しては、一体どういった原理かは全く以て不明らしい。
ミスターT(フィルラウロームさんや、スタンピードの原理は分かるか?)
フィルラウローム(いえ、残念ながら分かりません・・・。)
ラティミナ(魔物の大暴走とある通り、各ダンジョンより大量発生するのは理解できます。ですが、それがどういった状態で発生するとかは、全く以て不明でして・・・。)
やはりこの見解に至ってしまう。フィルラウロームとラティミナは、異世界惑星で長寿の竜族だ。その彼女達の博識ですら分からないとなると、俺達には理解不能となる。
ヘシュナ(はぁ・・・この異世界惑星の“じゃじゃ馬”度には参りますよね・・・。)
ナセリス(アハハッ、確かに・・・。)
ミスターT(じゃじゃ馬、か。惑星自体が、数多くの生命体を育む存在だしな。母親的な存在だと言える訳か。)
ミュセナ(母親は色々と大変なんですよ。)
何ともまあ・・・。ただ、野郎の俺でも、その部分は十分理解できる。異世界惑星に住まう生命体を思えば、自然と躍起になるのは言うまでもない。まあそれが、大規模スタンピードに派生したとなると、聊か理不尽と言うしかないのだが・・・。
ミスターT(とりあえず、引き続き休憩と迎撃を繰り返してくれ。)
エリシェ(問題ありませんよ。巨大兵装群の支援攻撃で、大分楽ができていますし。)
ラフィナ(むしろ、皆様方からすれば、暴れさせろと奮起されているのですけどね。)
彼女がそう言うと、方々から雄叫びが挙がりだす。巨大兵装群で行動しているメンバーのものだ。特に躯屡聖堕メンバーが顕著で、その殆どがヲタク気質なのだから何とも言えない。
ゼデュリス(完全に鎮圧できたら、少し休憩をしましょうか。ネーヴァレアから出発してから、休憩らしい休憩を取っていませんし。)
ミツキ(おおぅ! 茶菓子パーティーなら大歓迎わぅ♪)
ナツミA(ハメを外し過ぎないかヒヤヒヤものだけどねぇ。)
シルフィア(何とも。)
相変わらずの様相だわ・・・。それでも、ミツキ達にとっては、こうしたやり取りが活力になるのだから何とも言えない。
今も続く、ボスモンスターの襲来。ダンジョンに巣食うボスよりも強い魔物の襲来は、考え様によっては超絶的な脅威度である。だが、そんな相手を一蹴してしまう身内達も恐ろしい。まあ、その大多数は巨大兵装からの援護射撃による一撃必殺ではあるが・・・。
この様相からして、王城側と旧新大陸側はどうなっているのやら。俺達だからこそ対処ができているが、並以下の連中だと相当苦戦しているだろう。まあでも、相手は宇宙船群を所有しているので、問題ないとは思う。
流石にこちらへのトバッチリはないとは思うが、悪人は如何なる手段を投じようとしてくるのが定石だしな。油断せずに構えておいた方が良さそうである。
大規模スタンピードが発生してから、約1週間が経過。さしもの魔物大暴走でも、無限大に湧き上がる事は有り得ない。徐々に数が減っていき、今や襲来する魔物達はいなかった。
そこで、魔物達は生命体に属するため、巨大兵装群の生体センサーで全土をサーチする。大規模スタンピード発生直後は、凄まじい様相だったが、今は野生の魔物が疎らにいるぐらいだった。
この様子からして、実質的に完全撃滅したと言い切っていい。長丁場だった戦いは、漸く終わりを見せた。
ちなみに、出現した魔物達がボスクラスだったとあり、倒した事で得られた報酬が尋常ではないレベルだったという。特に魔石などの物質が大量に得られたり、獲物に使える素材なども手に入ったらしい。
これに関してだが、俺には全く理解できなかった。他の地球組や宇宙種族組も全く同じだ。異世界組の面々しか理解できないものだろう。
それでも分かった事は、巨万の富を得たという事である。各ダンジョンを制圧する以上の巨万の富だ。まあ確かにそうかも知れない。現れた魔物達がボスクラスだったのだからな。
ミスターT「素材の剥ぎ取りとかは、お前さん達に委せるしかないわ。」
リュヴィウス「ハハッ、ここは全てお任せを。」
大規模スタンピードが鎮圧し、後片付けに奔走する俺達。襲来した魔物達の遺体から、各種素材などを回収するのは、異世界組の面々に全て委せる事にした。ただ、指令があれば、俺達も解体に助力はできる。
エヴェリム「うーむ、普通では手に入らない素材ばかりですよ。」
カレアリヌ「ボスモンスターばかりでしたからね。」
リュヴィウス「各ダンジョンに1体ないし、数体しかいない特殊個体だからな。得られる物自体、かなりの希少性を帯びしている。」
ミスターT「俺にはチンプンカンプンだわ・・・。」
本当である・・・。この点は、異世界惑星に住まう彼らの方が得意分野になる。現実世界に生きる俺には、とても理解できるものではない。
サラ「これ、王城側と旧新大陸側は、完全駆逐しているのですかね?」
ミスターT「宇宙船群に機械兵群がいるしな。更には不死族系魔物も創生できている。撃退される事はないとは思う。」
セラ「機械の塔事変を踏まえると、連中の総合戦闘力は各段に上がっていますからね。」
不測の事態に備えて、各々の獲物を調整する双子。実働部隊派の俺達は、このぐらいしかできないのが実状だ。まあそれこそが真骨頂ではあるが。
ウインド「マスター、生体センサーによる探索の結果が出ました。」
ダークH「大方、私達が予測した通りの様相ですよ。」
地上に停泊中のレプリカヴァルキュリアから、ウインドとダークHが戻ってくる。4大陸に待機中の巨大兵装からの情報だ。それを受け取り、内容に目を通す。
受け取った資料からも見て、約1週間の激闘により、大規模スタンピードは完全に鎮圧ができたと思っていい。各大陸に分布される、魔物の生命波動の数が減っていた。
流石の野生の魔物達も、大規模スタンピードで襲来したボスクラスには怯んだようである。ホトボリが冷めるまで隠れていた感じだろう。ボスクラスの魔物が襲来したのだから、当然と言えば当然だろうか。
やはり、魔物族自体には、地球の動物群と同じく弱肉強食の理が根付いている。生命体の根幹とも言える本能そのものだ。それ故に、大規模スタンピードを起こしたのだろうな。
そもそも、魔物族の定義は、地球での動物群が突然変異した形とも言える。いや、別の意味での進化形態と言うべきだろう。例えば、獣人族などはライオン達が知能を持ったとも言えると思う。
各作品では、種族別に色々な考えが根付いている。エルフ族とダークエルフ族が、お互いに忌み嫌う存在だったりなどだ。実際に異世界惑星では、ダークエルフ族自体がエルフ族より高貴な存在として位置付けられていた。
まあ、こればかりは現実世界に生きる俺達には、到底理解できない概念である。素直に凄いとしか言い様がない。
第5話・2へ続く。
前記通り、探索者は今日で1周年を迎えました><; 何時も拝見下さり、ありがとうございますm(_ _)m 今後も頑張らねばU≧∞≦U ただ・・・残り4回で枯渇するという、絶望的な状況に追い込まれていますが@@; 何とも><;
本編(劇中)の方は、大規模スタンピード後の小休止と。これだけのモンスを撃破すれば、その素材なども大規模になるのでしょうね@@; 素材次第ではウハウハになりそうな気が(>∞<)




