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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第4話 大規模スタンピード4(キャラ名版)

ミスT(エリミナさん達は上空から警戒に当たってくれ。非常事態には空爆も頼む。)

エリミナ(お任せを!)

ビアリナ(漸く真価を発揮できそうです。)


 4大陸の上空を警戒飛行する戦闘機部隊。合計7機いるため、分散しての対応となった。ただ、少々厳しい布陣となってしまっている。


 今は魔物大陸以外の3大陸の抗争を早期対処させるために、2機体制で挑んで貰っている。すると、どうしても1大陸だけ1機しか残らないのだ。そこで、ビアリナ機のみ魔物大陸に派遣して貰った。今も直上で警戒飛行をしてくれている。


 他の3大陸は2機体制なので、一応は問題ない。それに海上には宇宙戦艦が待機しているため、補給の際は着艦する事も可能だ。後方の憂いはそれなりに断てている。


イザベラ(これ・・・魔物大陸だけ物凄い劣勢だと思うのですが・・・。)

ミスT(それだが、他の3大陸を早期決着させるための罠よ。ヲタク気質の面々が推測するには、各ダンジョン自体は根底で繋がっているらしい。3大陸側を枯渇させれば、恐らく魔物大陸に全て出てくると思う。つまり・・・。)

イザベラ(ここが決戦の地、ですか・・・。)

ミスT(そうなる訳だ。)


 大胆な作戦としか思えない。一歩間違えば、魔物大陸は夥しい魔物軍団で溢れ返るだろう。下手をしたら蹂躙される恐れもある。だが、あえてそれを行うのは、他の3大陸の方が人口密集度が高いからだ。


ミツキT(いざとなったら、レプリカヴァルキュリアと宇宙戦艦の集中砲火を喰らわせますよ。)

ティルフィア(奥の手は数多くありますからね。今はゆっくりと段階を踏んで攻略しましょう。)

ミスT(ああ、頼りにしてるわ。)


 本当に助かるとしか言い様がない。正に超チート的な力である。それでも、その様な反則的な力であっても、助かる生命があるなら遥かにマシだ。


 先にも挙げたが、本来ならば4大陸での大規模スタンピードとなれば、何処も対処不能に陥ると思われる。正に蹂躙そのものだ。それを阻止できる力を持っているのだから、本当に不思議なものである。


 それでも、今はありとあらゆる力を使い、立ち塞がる壁を攻略していくしかない。それが今の俺達の使命だからな。



 ちなみに、ヲタク気質の面々から伺ったのだが、ダンジョン自体の定義は2つあるとの事。


 1つは、ダンジョンの主というボスが存在して、それが各魔物を生み出しているという。または、ダンジョンの核というのがあり、それがボスや各魔物を生み出しているとの事だ。こちらの方が設定としては多いというが、当然出現するモンスターはかなり多いだろう。


 もう2つは、ダンジョンに魔物が発生しないものだという。これは非常に希らしく、単に洞窟という存在でしかないらしい。そこに各魔物が住み着き、ダンジョンと化すらしい。実際に魔物が出ない洞窟がそれらしいが、見た事がないので何とも言い難い。


 現状の異世界惑星で出現したダンジョンに関しては、前者の元から存在していた流れが該当すると思われる。治療事変で創生されたとなるなら、今はまだ日も時間も浅い。直ぐに魔物達が住み着くとは思えない。


 となれば、大規模スタンピードは起きるべくして起きた、と言う事になる。ただ、実際に異世界惑星の治療は必須だったため、ともなれば魔物大暴走は避けられなかったと言う事だ。


 異世界惑星を病魔から救う行動が、大規模スタンピードの発端となる、か。実に皮肉な話としか言い様がないわ。




 開拓地で防衛網を張り巡らせていると、念話を通して身内達から連絡が入る。各ダンジョンから大量の魔物達が出現しだしたのだ。先に挙げたのは、その生命波動を感じたに過ぎない。


 幸いにも、予てから起こると踏んでいたため、目立った混乱は起きていない。起こるとするなら、その規模に度肝を抜かれたとの事である。確かにそうだろうな。


 そもそも、大規模スタンピードこと魔物大暴走など、地球では絶対に有り得ないものだ。あったとしても、イナゴなどの大量発生による災害だが、それでも昆虫程度の様相だ。それがライオン以上の魔獣の群れだ、想像を絶するとはこの事である。


 防衛線としては、各都市の外部を最終防衛ラインと位置付けての防衛戦を展開している。身内達や仲間魔物達、そして各都市に駐留している冒険者達が迎撃に当たってくれていた。


 魔物大陸の開拓地に関しては、俺を含めて少数精鋭で挑む事になる。魔物都市はエヴェリム達が率先して防衛に当たってくれているため、今の所は問題はない。



ミスT(近況報告を頼む。)


 迫り来る魔物を蹴散らしつつ、念話を通して総意に語る。これも本来ならば、近況報告を伺う術すらないのだが、そこは5大宇宙種族がテクノロジーたる念話力である。


ゼデュリス(セレテメスですが、4箇所の門を1つに絞り、そこを最終防衛としています。皆様方が迎撃に当たってくれています。)

アルディア(こちらは以前、宇宙船事変などの戦いで、粗方流れを掴んでいますので。その応用を利かせている感じです。)


 今も交戦しながら、念話経由で応じてくれるゼデュリスとアルディア。確かに2人の言う通りだろう。


 セレテメス共和国では、過去に同じ様な魔物の襲来があった。その際の戦術は、ゼデュリスが挙げた侵入路を限定させての迎撃である。


 ただそれは後期時であり、前期時は4つの門で対応をしていた。しかし今ほど戦力が足りていない時だったため、レプリカ大和やレプリカ伊400、更にレプリカヴァルキュリアの援護射撃に頼ってもいる。


 今回は2隻の宇宙戦艦が駐留しているが、どうやら周辺の警戒に当たっているのみらしい。まあ2隻とも海上に鎮座しているため、艦砲射撃しか援護ができないのが実状だが。



ウェイヌ(ネーヴァレアは、四方八方から攻められていますが、問題なく撃退してますよ。無謀と思えたのが、宇宙戦艦にまで乗り込もうとしていた魔物ですが・・・。)


 念話を通しても、戦っているという状態が痛感できる。それでも集中力散漫にならず、問題なく戦えているのには驚きだが。


 ちなみに、ウェイヌが語った宇宙戦艦群への乗り込みだが、こればかりは看過できずと同艦の防衛力で完全撃退をしているという。当然ながら、どれも即死させているらしい。


 各砲座の火力を踏まえれば、俺達が持つ重火器以上の超火力である。オーバーキルも良い所だろう。それでも、それら超火力は侵入を試みようとする魔物達にしか向けられず、街の方には介入していないとも。


カラセア(本来ならば、宇宙戦艦群の各砲座による援護射撃が望ましいのですが、私達自身が倒していかなければなりませんし。)

ミスT(ああ、そこは重々承知している。)

ウェイヌ(大丈夫ですよ! 私達の修行の成果を見せ付けてやります!)


 彼女の言葉の後、ネーヴァレアで奮戦している面々が雄叫びを挙げだした。大多数が身内達や魔物娘達だ。冒険者達には念話が通じない面々もいるため、同調して雄叫びを挙げている感じである。



シェネア(えー、イルフィースの方ですが、ほぼ問題なく撃退できています。大森林が天然の防衛網となっているようで、相手の進軍速度はかなり遅いですし。)

セレテア(それに森林戦は、ダークエルフ軍団の真骨頂ですからね。奇襲や陰討ちは望む所です。)


 先の2都市の交戦様相とは異なり、イルフィース側は静かに迎撃戦を行っているようだ。特に2人が挙げた通り、同大陸は天然の大森林が超絶的な防衛網の役を担っている。


 これに関してなのだが、過去にダークエルフの里を天然の闘技場に作り変えた事がある。その応用が随所に生きているとの事だ。


 それに、エルフ族やダークエルフ族は森林でこそ真価を発揮する種族だ。イルフィース大陸自体が彼らに適した場所であるため、迎撃する場所としては申し分ない。


 また、こちらにも宇宙戦艦が2隻駐留しているため、不測の事態に関しては問題はない。ただ艦砲射撃を行うと、大森林に大ダメージを与えかねないため、本気の攻撃ができないのが欠点か。こればかりは仕方がない・・・。



エヴェリム(魔物都市は問題なく迎撃できています。むしろこちらは、直上に待機中の宇宙戦艦の援護射撃を頂いていますが。)

カレアリヌ(リュヴィウス様が切り込み隊長として、今も暴れて下さっています。ですが、総人数は少ないですので、援護射撃は大助かりですよ。)


 2人の念話には、引っ切り無しに砲撃の音が聞こえてくる。魔物都市の上空に鎮座している宇宙戦艦によるものだ。彼女達が挙げた通り、魔物都市の戦力は非常に心許無い。


 と言うか、その要因は2つある。1つは俺達が居る開拓地への防衛に、戦力を割り振らないといけなかった事。もう1つが大きく、魔物大陸自体が他の3大陸より巨大なため、防衛網が大きくなってしまっている事だ。


 特に2つ目が大きく、移動ですら大苦戦を強いられている。幾ら転送装置や転送魔法を用いようとも、それでも厳しいのが実状だ。それ故に、巨大兵装を投入した形である。


ミスT(開拓地に関してだが・・・。)

ミツキ(おういえい! 片っ端から撃滅しちゃってるぜぃ!)


 ・・・これである。今も迫り来る魔物達を迎撃しているミツキ達。その殆どがじゃじゃ馬娘達なため、こちらは火消しに奔走している形である・・・。


サラ(おらおらー! まだまだヌルいんじゃー!)

セラ(シバき倒すぞわれー!)

ミュティヌ(喰らいやがれがー!)


 ・・・この美丈夫達は・・・。武器で相手の凶器面を防ぎ、体術で応戦する姿に呆れるしかない。何時も通りの戦い方ではあるが、それを人間ではなく魔物に行っているのだから。


 他の3大陸の面々の戦い方は、多分武器や盾などを使った戦術だろう。常套手段とも言える手法だが、それが本来なら当たり前である。


 それが身内達は、獲物を防御面に回し、体術を攻撃面に回している。地球でも取り入れていた戦術ではあるが、人知を超えた魔物達に行っている時点で異常と言うべきだろう。


 まあでも、全て実力で覆す事ができるのが実状だ。身内達の戦い方を踏まえれば、それだけ実力が据わっていると言い切っていい。



 しかし、これだけの規模となると、王城大陸と旧新大陸も凄まじい様相になっていると推測できる。まあ、今は向こうは気にしなくていいだろう。


 あくまで大切なのは4大陸側だ、向こう側ではない。それに、向こうは一気に駆逐できるだけの大兵力が備わっている。本気を出せば直ぐに終わるだろうしな。


 何と言うかまあ、これが“実状”である。


    第4話・5へ続く。

 大規模スタンピードの開始と。それでも、圧倒的戦闘力で駆逐する様は、そこにチート性能がある流れですが(-∞-) そう言えば、この話数辺りから詳細描写が増えている感じですね@@; それでも、苦労人は更に気を付けてカキカキしていますが><;


 現状をお話しすると、探索者は次話以降(第61話)が完成していません><; このままでは、残り6回の更新で打ち止めになる恐れが@@; 最低でも3話は確保しておかないと・・・。まだまだ課題は山積みです><;

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