表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
521/683

第3話 開拓と調停者1(キャラ名版)

 魔物大陸での各ダンジョン攻略。何れ起きるであろう、大規模スタンピードを回避するべく行動をし続ける。数百は存在するダンジョンの攻略だ、とにかく骨が折れた。


 更には、魔物大陸を我が物としようとする愚物まで到来した。何処ぞの貴族共である。本当にどうしようもない様相だわ・・・。


 それに、偵察部隊からの情報では、“王城本土”での不穏な動きも見て取れる。連中は俺達が見ていないと考えているのだろうが、実際には限りなく精密な探索が行えていた。これも各宇宙種族のテクノロジーである。


 そもそも本来ならば、向こうの様相は密偵などが潜り込まない限り、絶対に分からない。こちらはあくまで、最悪の事態を想定して動いているに過ぎない。どれもが当てずっぽうの戦略群である。


 それらが的中してしまうのは、それだけこちらの考える事が向こうと全く同じだと言う事だろうな。実に馬鹿げたものだわ・・・。



 こちらは、今ある住まう大陸の更なる発展に尽力し続けた。大規模スタンピードの阻止を図りつつ、未開の土地の開発である。これは自治領の範囲内のため、全く問題ない。


 流石に地球での重機を投入する事はできなかったが、ここはメカドッグ嬢達に頑張って貰う事になる。彼女達は筐体を換装するだけで、恐ろしいまでの超効率を叩き出す作業ロボットに化けるからだ。


 これにも身内達から賛否両論が挙がったが、当の本人達は全く問題ないと豪語している。それぞれが意思を持つ機械生命体と覚醒したため、彼女達の意見で実現できる事となった。


 確かに彼女達を作業ロボットと見る事に対しては、俺も反対派に近い。それでも、彼女達は超汎用性に富む最強のロボットそのもの。その彼女達が自らの意思で、良しと判断を下したのだから、それを汲まねば失礼極まりない。それこそが彼女達の存在意義でもある。


 全ては、異世界惑星に住まう方々のため、この一点である。今後も奮起せねばな。




リュヴィウス「ふむ・・・これで撃退回数が5回目、か。」

ミスターT「嫌過ぎる様相だわな。」


 2人して、去って行く愚物共を睨み付ける。先程も貴族共が襲来し、魔物大陸を占領しようとしてきた。当然ながら、完全撃退をさせて貰ったが。


 更に今は、他の3大陸にも占領者が現れているとの事だ。特にネーヴァレア大陸が顕著で、王城大陸に近い故のものだろう。セレテメス大陸にイルフィース大陸も対象だが、かなりの距離があるため数は少ないらしい。


イザベラ「今後も、海岸線に防衛網を張り巡らせますね。」

ミスターT「ああ、頼むわ。お前さんの力があれば、リュヴィウスさん達を厳守できるしな。」


 デュヴィジェと同じデュネセア一族だが、異世界惑星仕様と言うか、本来の実力を発揮する事ができないイザベラ。それでも、バリアとシールドの力や、ヘシュナ直伝の治癒力の力は発揮させられるようになった。


 これに関しては、娘のイザリア・イザデラ・イザネアも同じである。流石は元魔王組と言うべきだろう。魔力や魔法に関しては、この母娘達の方が遥かに力強い。


 それにしても、懲りずに5回目の襲来とは・・・。そこまでして、他国への侵略を行う姿勢には呆れ返るわ・・・。


 まあ、地球でも同じ様な輩がいるのは確かである。最後の大事変が終わっても、人間自体の本質は一切変わらなかった。故に俺達が必要になる訳だが・・・。


 ともあれ、今はできる事をし続けるしかない。それが実質的な最短ルートでもある。



 ちなみに、魔物大陸の元台座周辺では、今は大規模な開発作業が行われている。エヴェリム達と筆頭とした開発陣が、新たな都市を作るのだと意気込んでいた。


 更に、同大陸に徘徊していた野生の魔物達も合流しだしている。これに関しては、セレイス達魔物娘四天王が活躍してくれている。


 あの超巨大な溶岩ドームがあった元台座周辺は、今や大草原となっていた。所々に森林も発生しており、それらを開拓せずに自然と共生する都市を目指しているとの事だ。


 ちなみに、この流れの参考となったのは、森の都たるイルフィースである。




ゼデュリス(うーむ・・・。)


 魔物大陸の新都市の開発に携わっていると、念話を通してゼデュリスのボヤきが聞こえた。雰囲気からして、感嘆としている様子である。


ミスターT(どした?)

ゼデュリス(いえ、竜の里の方々との提携が、ここまで功を奏している事に驚きまして。)

フィルラウローム(提携とは仰りますが、実際は共生になりますけどね。)


 サラッと言い切る竜王フィルラウローム。竜族と人間達との共生は、確かに驚くべき事だ。本来ならば有り得ない事でもある。


 セレテメス共和国の現状は、他の多種多様な種族も住まう都市となっている。そこに全種族の中で最強であり、崇高な生命体となる竜族が加わったのだ。従来ならば有り得ないだろう。


 これはセレテメスだけの話ではなく、ネーヴァレア闘士都市やイルフィース王国もしかり。多種多様な種族が集い合う事で、今まで以上の賑わいを見せだしている。


 魔物大陸は魔物種族が独壇場とも言えるため、人間は俺やサラやセラ、ウインドにダークHぐらいしかいない。まあ、俺達は地球組になるため、実際に異世界惑星の住人ではないが。


シェネア(素晴らしい事ですよ。以前は色々な偏見やらが蔓延っていましたが、今は全くそれが感じられませんし。)

ウェイヌ(これ、闘士都市の方々に伺った所、どうやら先の治療事変後に変わったみたいですよ。)

ミスターT(・・・中心以上、善心寄りの生命体の境涯を変革させた、と言う訳か。)


 もしそれが事実なら、驚愕的な内容である。ヘシュナが発端とした治療事変が、異世界惑星に住まう生命体を根本的に大変革させた、と言う事になる。驚くべき事だわ・・・。


セレテア(でも、変わらない存在が居るのも確かですよね。)

ミスターT(ああ、本当に嫌気が差してくるわ・・・。)

アルディア(ハハッ、まあそう仰らずに。)

レセリム(ヘシュナ様の慈愛の一閃を受けても、変革すらできない愚物ですからね。)


 本当にそう思う。中心以下の悪心を持つ連中には、全く以て効果がなかったと推測できる。むしろ、悪心を増幅させたとも言えるだろう。顕著なのが、各大陸への侵略行為だ。



ヘシュナ(うーむ・・・地球では考えられなかったものなのですけどね・・・。)

ナセリス(いえ、もしかしたら・・・。)

デュヴィジェ(小母様の治癒力を地球全体に放てば、ここと同じく大変革する可能性もある、と。)


 なるほど、確かに一理ある。しかし、地球自体には魔力や魔法の概念がない。はたして、ここと同じ事をした場合、一体どんな事になるのか想像すらできない。


ミスターT(・・・今後、もし地球でイザコザが蔓延りだしたら、ヘシュナさん達の力をお借りするしかないな。)

ヘシュナ(まあ、そうならないように願う限りですけどね。)

ナセリス(そこまで愚かな地球人だとは思いたくありませんし。)

ミスターT(本当にそう思うわ。)


 本当に悩ましい限りである。今の地球の様相を窺えば、各地域での小競り合いは続いている。宇宙種族の面々から見れば、実に滑稽としか言い様がないだろう。


 その行き着く先に起きたのが、各事変である。5大宇宙種族は、地球人に相当な嫌悪感を抱いていてもおかしくない。その中に俺も含まれるのだから、本当に申し訳ない限りだわ。


ルビナ(マスター、“その中”には皆様方は一切含まれていませんよ。)

ミュティナ(そうですよ。一部の愚者共のみが該当します。むしろ、皆様方は率先垂範して火消しに奔走されていますし。)

ミスターT(警護者・・・いや、調停者としての当然の行いだわな。)


 一服しつつ、この上ない愚痴を漏らした。普通の警護者であれば、ここまで突っ込んだ行動には至らない。それが今では、調停者の大役を担うに至っている。仕舞いには裁定者である。


ミュセナ(他の細々した事に関しては、一切気にしないで下さい。我々の方でも、色々と監視を行い続けますので。)

ヘシュナ(そうですね。先の事変を踏まえれば、地球人への監視は必要不可欠ですし。)

ミスターT(・・・俺が言うのも何だが、もしお前さん達に超絶的な害をもたらす存在になったら、問答無用で潰してくれ。)


 切実にそう思う。身内達が居てくれる故に、今の様相を維持できている。しかし、人とは実に移ろい易い存在だ。何時何処で曲がるか分からない。となれば、彼らに俺達の調停者や裁定者になって貰うしかない。


    第3話・2へ続く。

 第58話以降から、徐々に詳しい描写の投入が多くなると思われます。この時辺りから意識的にしだしていたので><; 今現在創生中の苦労人側は、最初からその流れを汲んでいますが・・・。何れ、探索者と警護者に風来坊も、こうした詳しい描写を追加した、大改修版を構築したいです><; 時間があれば・・・(-∞-)


 ちなみに、通常版とキャラ名版の2種類の配置は、今後も変わらないと思います@@; 自分の中では、キャラ名版側で構築して、通常版側では名前を除外した形で配置させて頂いていますので><; 悩ましい@@;

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ