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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第5部 迎撃戦と反転攻勢
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第1話 新たなる一歩2(キャラ名版)

 大陸の大移動後、出身国の人物達は無論、それぞれの面々は各地へと向かった。各大陸に出没したダンジョン群、これらへの対処である。


 今までは、世界探訪によるプラス面の力の獲得だった。それが終わった現在は、次なる行動に打って出るしかない。とは言うものの、行う事は前と何ら変わらないが・・・。


 特にこれは、妹達が得意とするもの。俺と出逢った後に繰り返していた、各ダンジョンの攻略だ。これに関しては、異世界組の面々が非常に詳しい。俺達地球組と宇宙種族組には、何処か取っ付き難いものになる。


 となれば、妹達を中心とした大規模パーティーを組むしかない。これに関しても、得意分野たる妹達に一任する方が良いだろう。


 先の治療事変は俺達が中心となっていたが、次は妹達が中心となって動くべきである。



ミスターT(現状はどんな具合だ?)

フィルラウローム(判明しただけでも、4大陸だけで数百のダンジョンが出現しています。その中で大規模なものは数えるぐらいなのですが。)


 挙がった報告に驚くしかない。数百のダンジョンの出現は、流石に厳しい様相だ。幸いと思ったのは、巨大ダンジョンの数が少ない事だろう。この点に関しては、ヲタク気質の面々の方が詳しいので、一任するしかなさそうだが。


デュヴィジェ(先の治療事変で、この惑星自体が活性化していると思えます。)

ミスターT(この惑星が、文字通り生きている証拠となった訳だわな。)


 実に皮肉な話だ。確かに異世界惑星の崩壊を阻止するべく動いていたが、それが逆に活性化させてしまい、数多くのダンジョンを生み出すに至ってしまったと。


ルビナ(悲観的になる必要はありませんよ。むしろ、漸くファンタジー化しだしていると言っても良いと思います。ならば・・・。)

カラセア(やる事は原点回帰、ですよね。)

ミスターT(レミニッセンス、か。皮肉だわな。)


 何事も原点回帰してこそ真価を発揮する。俺の異名もそれになるのだが、それが今現在に当てはまる事は皮肉としか言い様がない。まあでも、確かにやる事は簡単とも思えてくる。


ネルビア(それに、どうやら各ダンジョンには魔物以外に、宝などの物質も構築されたようです。)

アーシスト(滅茶苦茶探索のし甲斐がありますよね。)

ミスターT(はぁ・・・お宝か・・・。)


 これに関しては、どうやら俺達の創生力が生み出した傑作のようである。


 旧シュリーベルなどに存在したダンジョンには、鉱物資源などは存在しても、目に見えた金銀財宝は存在しなかった。特に剣や鎧などの文字通りのお宝群である。これらが配置されるのは、殆どないらしい。


 それが今回は、各ダンジョンに鎮座しているという。ヘシュナを中心とした治癒力により、それが異世界惑星への生命力に影響を及ぼした。それにより、誕生したダンジョンに俺達の意思が宿ったと思われる。


 そう、この異世界惑星の創生に携わった事だけでは足りず、各ダンジョン自体に多大な影響を与えたようなのだ。


ミツキ(トレジャー・トレジャー・トレジャー。)

ナツミA(何その3連携。)

ミツキ(お宝入手で、ヘイホウヘイホウヘイホウホウわぅ♪)


 ミツキによる恒例のボケが発動する。それにツッコミを入れるナツミAだが、その心境は姉妹共々同じようだ。完全にファンタジー世界観に舞い戻った異世界惑星に対して、相当な意気込みを放っている。


カネッド(これ、各ダンジョンを攻略するだけで良いのですかね?)

ミスターT(全く分からん。ただ、魔物群を踏まえると、マイナスの力が発生しているのは間違いない。となれば、攻略した方がプラスの力になるだろうし。)

ダリネム(釈然としませんが、今は攻略の方を集中するとしますわ。)


 やはりと言うべきか、妹達の方も何処か怪訝な考えを持っている様子だ。突然、各ダンジョンが現れたのだ、そう思う方が普通である。



ミュセナ(マスター、各地域に配置している宇宙戦艦群はどうします?)

ミスターT(矛先を“向こう”に向ける形で鎮座が無難、かな。)

ルビナ(結構な距離が開きましたが、それでも脅威には変わりありませんからね。)


 ミュセナとルビナが語ったのは、各地域に配置中の宇宙戦艦群に対してである。これは、俺達が有する最大戦力だ。


 現状は大陸の大移動により、今までの構図がガラリと変化している。抑止力として配置していた巨大兵装だが、実質的に不測の事態への切り札に格下げになった感じだ。言葉は悪いが、それだけ安心になったという事になる。


 しかし、相手側の最大戦力は4隻の宇宙船だ。今後も、矛先を向こうに向ける必要がある。できれば使いたくないものだが、不測の事態には備えるべきだ。


ナセリス(9隻の宇宙戦艦は良いとして、残りの4隻は監視任務を続行させる形にしますね。)

ミスターT(ああ、頼むわ。それらだけで駆逐できる力があるしな。不測の事態は問題ない。)


 機械の塔攻略時に配置した、残り4隻の宇宙戦艦。ナセリスが挙げた通り、今もヒドゥン状態で監視任務に就いている。完全な裏方ではあるが、今は無難な所だろう。


フューリス(全部で13隻ですか・・・。)

アルディア(この布陣をしても、王城側の戦力に拮抗できないのが何と言うか・・・。)

ミスターT(宇宙戦艦は全長2630mになるが、王城側の宇宙船3隻は20000mで、大宇宙船だと200000mよ。レールガン群を除けば、圧倒的に不利になるしな。)


 異世界組の面々に、改めて分かるように細かく数値化してみた。今まではキロメートルでの表記でイマイチ分かり難かったと言われたからだ。


 宇宙戦艦の規模に対して、通常宇宙船は7倍以上であり、大宇宙船は76倍になる。通常宇宙船とはセレテメス事変で対峙したが、その圧倒的な存在感の前には絶望的な感じになる。


 その通常宇宙船の10倍が大宇宙船である、最早超絶望的と言わざろう得ない。レプリカヴァルキュリアは無論、宇宙戦艦ですら小物に見える規模である。


 先に挙げた通り、もしレールガン群を使わない場合は、完全撃破までに相当な時間が掛かるだろう。内部に侵入して、動力源を破壊するなどの決め手が必要になるしな。


ミツキ(“赤い円盤”でもヤバい規模わぅ。)

ナツミA(アレはアレで、12200mだからねぇ。)


 再びネタが炸裂する。某アニメで登場した赤い円盤は、12.2kmの規模だ。通常宇宙船よりは小さいのだが、それでも宇宙戦艦からすれば5倍近い規模である。


デュリシラ(と言うか、宇宙戦艦の全長が2630mも異常ですよ。)

カラセア(本当ですよね。そもそも、反重力機構がなければ、浮かす事すら無理ですし。)

ミスターT(その反重力機構ですら、俺達の技術力では得られない業物だしな。)


 本当にそう思う。反重力機構は、5大宇宙種族のテクノロジーである。地球人には絶対に開発できるものではない。技術提供を得たとしても、それらを具現化させるのは無理な話だ。


エリシェ(それなのに、地球での各事変に惜しみなく投じたのは、何と言うかまあ。)

ラフィナ(レプリカ大和などでも、相当な規模に思えるのに、それを度外視するものですし。)

ミスターT(存在感だけなら、レプリカ大和とレプリカ伊400が最強なんだがね。)


 俺の言葉にヲタク気質の面々の頷く姿が感じられた。存在感であれば、この2大ガンシップが最強である。だが、規模の問題では話にならないレベルと化してしまった。それらをこの異世界惑星に投入したのは、間違いだったのかも知れない。


サラ(うーん、大丈夫だと思いますよ。最後は、肉弾戦による直接対決となりますし。)

セラ(異世界惑星と言うリング上に、連中を叩き付けるのが無難です。)

ミスターT(ハハッ、本当だわな。しかもリング自体は、今まで以上に堅固になったしな。)


 サラとセラの言う通り、最後は肉弾戦による直接対決になるだろう。これはほぼ確定的だ。


 異世界惑星は治療事変により、恐ろしいまでの堅固な存在と化した。今までは危うい部分が垣間見れたが、今は絶対不動の存在に至っている。多少なりに大暴れしても、壊れる事はないだろう。


 特に肉弾戦による直接対決ぐらいでは、表面上が荒れるだけで済むと思われる。流石に巨大兵装同士の対決では、かなりの被害になると思われるが・・・。


    第1話・3へ続く。

 迫り来る脅威、魔物の大暴走。後から追加した形ですが、これも一種のスパイスと取って頂ければ(-∞-) やはり、巨大兵装群を投入したのは、明らかにパワーバランスの崩壊を招きましたね@@; まあでも、ここまで来たら最後まで突っ走るしかありませんが><;

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