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覆面の探索者 ~己が生き様を貫く者~  作者: バガボンド
第2部 真の敵の淵源
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第8話 探索者の理3(キャラ名版)

ミツキ(デンド・・・むぐっ?!)

ナツミA(やめなアンタ、言いたい事は分かるから。)

ミツキ(んがー! ここをリアル世界と思うのが正しい選択わぅ! ゲーム世界じゃないわぅよ!)

シルフィア(フフッ、その通りよね。より一層、私達の生き様が問われてくるし。)

ミスターT(劇中の主人公と、その同じ概念を抱く面々の有様が、今ほど痛烈なまでに感じる時はないわな。)


 ミツキが挙げた元ネタを知る面々は、俺の言葉にウンウン頷いている。今は、自分に出来る事をし続けるのみである。それができるのが、自分自身という事になるしな。


ミツキ(ぬぅーん、矛盾の矛盾わぅね!)

ミスターT(つまり、矛盾していない訳か。)

ミツキ(ハッ?! Tちゃんが周りの女性陣にエロ目を使うのは、矛盾していないわぅか?!)

ミスターT(そりゃあ、これ程までに可愛くも美しい女性達はいないしな。)


 茶化しの一撃が放たれながらも、それに至って真面目に応えてしまった。実際にそう思う場面が何度も到来している。この覆面と仮面がなければ、野郎の性に負けてしまっているわな。


カネッド(・・・ダメだわ、私・・・間違いなくマスターを惚れちゃったみたい・・・。)

テューシャ(な・・・何を今更といった感じなんですけどね・・・。)

エメリナ(わ・・・私達の誰もがそうだと思いますけど・・・。)

ミスターT(フッ、ありがとな。)


 真面目言葉には真面目言葉を、か。カネッドを筆頭に、俺への好意を挙げてくる。念話会話中なので、その心情がより一層痛感できた。それに、深々と頭を下げた。


シューム(はぁ・・・そのピュアな一念、懐かしい気分になるわね・・・。)

ナツミYU(ですね・・・。)

ミスターT(お前さん達も通ってきた、純粋無垢の生き様になるからの。)


 妹達の純粋無垢の一念を感じ取り、感慨深い雰囲気のシュームとナツミYU。他にも、既に既婚している女性陣は、その一念を深く感じ取っているのが伝わって来る。


ミスターT(だからこそ、“お前達”の笑顔を守るために、俺は今後も戦い続ける。あのカス共にデカい面なんざ、絶対にさせてたまるか。)

ミツキ(うむぬ♪ そのための、“覆面の風来坊”わぅからね!)

シルフィア(覆面の警護者、覆面の探索者、とも。)

ナツミA(異名が多いのも不便よね。いっその事・・・。)

ミツキ(・・・覆面のプレイボーイで即決わぅね!)

ナツミA(そうそう、それね。)

シューム&シルフィア(ぶっ・・・アッハッハッ!)


 最後の最後で見事なボケとツッコミが繰り広げられる。それにシュームとシルフィアが大爆笑しだした。釣られて周りの女性陣も爆笑しだしている。


 リューヴィスの女性陣の時でもそうだったが、彼女達総意の笑顔を守るために戦う。地球ではトラガンの女性陣に該当している。言うは簡単・行うは難しだが、それでも貫き続ける事にこそ意義がある。


 ならば、今後がどんな苦難な道に至ろうが、己が定めた生き様を貪欲なまでに貫き通す。和気藹々とする彼女達の一念を胸に感じつつ、心からそう誓った。




 セレテメス共和国の周辺探索に乗り出した俺達。身内の大多数が探索側に回ったため、俺は元城下町での雑用に明け暮れた。専ら、街中の美化を行っている感じだ。


 本来なら、率先して探索側に乗り出して行くのが通例だろう。しかし、そこは異世界惑星の探索者達に委ねたい。主役は彼らなのだからな。と言うか、今は街から離れられないのが実状となる。


 幾ら上空に待機中のレプリカヴァルキュリアがあっても、直接街中に侵入された場合の対処は現地人にしかできない。ミツキとナツミAもそれを察知して、幼子達や仲間の魔物達の面倒を見る側に回ったのだ。実際には探索側に回りたいのが本音だろう。


 それに、連中は直接こちらに飛んで来る力がある。ある程度は察知できるとしても、突然現れた場合は意表を突かれてくる。直感と洞察力が最強クラスの姉妹なら、不測の事態への対策は万全だ。それを汲んで、俺も残る側に回ったのだから。


ミスターT「そう言えば、ここの住人は仲間の魔物達に怯えていないな。」

ナツミA「伺う所、この大陸だと傭兵として魔物がいるそうですよ。王城側では成し得なかった、魔物との意思の疎通ができるのだとか。」

ミツキ「ゼデュリスさんが言うには、魔力を上手く使えばできるらしいです。魔力や魔法が使えない私達には、わけわかめな状態ですが。」

ミスターT「なるほどな。」


 これはもう、セレテメスに住まう方々の長所とも言えてくる。魔物との意思の疎通だが、向こうの大陸では成し得なかったものだ。イザリア達がそれに長けているのを踏まえると、魔力と魔法の概念が関係しているのが想像できる。


ミツキ「某RPGの魔物使いと同じ感じですよね。向こうは憎しみではなく、愛の心で接する事で仲間にできる。こちらは相手の悪心を魔力などで打ち消し、善心へと変化させると。」

ナツミA「地球では考えられないものだけど、この異世界惑星なら十分有り得るわね。」

ミスターT「リアルなのにゲームの様相か・・・。」


 何とも言えない感じだわ。しかし、実際にそれらは存在している。それが唯一の真実だしな。下手に思考を巡らすよりも、漠然と動いた方が気が楽だわ。


ミスターT「・・・宇宙種族の力で、魔物や魔力や魔法の概念を作り出す事は可能か?」

ミツキ「それ、私も何度も考えました。実際にデュヴィジェさんにも尋ねましたが、仮に実現が可能であっても、規模の問題と善悪判断センサーが出るとあって、敵側には使えない事になると断言してましたよ。」

ナツミA「確かにそうよね。敵側の魔物は、悪心をベースとした生命体にする必要が出てくるし。人工生命体の可能性もあるけど、そこまで生命体を改変できる力があるのか疑問よね。」


 幼子達と仲間の魔物達をトラガンチームの面々に任せ、近場の広場で休息を取る。持参の茶菓子を手渡してくるミツキに、小さく頭を下げて受け取り頬張る。その姿を見たナツミAが小さく笑っている。


ミスターT「イザリアさんが、魔力の概念が殺気と闘気に近い感じだと言っていた。ルビナさん達が放てる電撃や回復治癒のそれは、魔法の概念に近いとも。」

ナツミA「各種ペンダント効果を駆使しても、攻撃魔法系として放てるのは、殺気と闘気と電撃のみなんですよね。回復魔法系はTさんがご自慢の、回復治癒力が該当しますし。」


 そう言いつつ、右手に電撃の球体を繰り出す彼女。ルビナが十八番の力は、各ペンダントを駆使すれば容易に作り出せる。


ミツキ「某映画の負の力の電撃もあると思いますけど。」

ナツミA「アレは生命力を負の力として放っている感じだからね。むしろ、殺気と闘気の心当てに近い感じだし。」

ミスターT「電撃力が電撃魔法系に該当できるとしても、炎や水や風とかが出せないからな。」


 ナツミAと同じく、右手に電撃の球体を繰り出してみた。各ペンダントがあれば、宇宙種族の力は容易く繰り出せはする。しかし、それだけとなる。


ミスターT「・・・もしも、この惑星自体にその能力を施してあるとしたら?」

ミツキ「それ・・・有り得ますかね・・・。こうして、小規模なら簡単に繰り出せますが、惑星全体にその概念を現すのは・・・。」

ナツミA「仮にあったとしても、電撃力と回復治癒力ぐらいしか出せないよね・・・。いや、それは私達地球人の考えであって、もっと別の視点から考えれば、各種魔法の属性を具現化する事はできるのかも。」

ミスターT「不可能を可能にするのが、5大宇宙種族のテクノロジーだからな。デュヴィジェさん達デュネセア一族、彼らの発展させる力があれば、具現化は容易かも知れない。」


 最早こうなると、創生者のレベルとなってくる。ゲームの概念なら、ゲームマスターや開発側の人物だ。ゲームの世界なら、各種力などを具現化は容易だろう。しかし、ここはリアルな世界なのだから。


ナツミA「・・・そのお考えが、ある意味視野を狭めているのかも知れません。」

ミスターT「リアルはリアル、ゲームはゲーム、という割り振りか。」

ナツミA「そうです。現に、リアルもリアルの地球でも、5大宇宙種族の存在はあります。魔法的概念な各種力が発揮できますし。」

ミツキ「となると、この異世界は人工的に調整された惑星という事になる訳と?」

ナツミA「そう考えるのが一番妥当な所よね。惑星規模で各ペンダント効果が発揮できる力、例えば某アニメ作品の飛行石みたいな感じで、島自体に影響を及ぼすように設定する。」

ミツキ「裁きの雷を飛ばしたくなりますよ。」


 真顔でボケを絡めるミツキが新鮮だわ。それだけ、この概念は十分確立が可能となってくる。こうなると、問題は誰がそれを実行したのかという部分だ。


ミスターT「イザリアさん達が到来した時は、3大要素は具現化されていなかったと言っていた。となると、彼女達の力を誰かが利用したと考えるべきか。」

ナツミA「お3方の気質からすれば、悪心もなければ悪党の概念もありません。一番理に適った考えを挙げるなら、別の宇宙種族が絡んでいるとしか。」

ミスターT「・・・時間と空間を超越する力、黒いモヤ・・・。」


 徐に一服しながら、とある事が脳裏を過ぎってゾッとした。その様な不確定要素が確立する事があるのかと、強い疑いの一念が湧き上がってくる。


 黒いモヤ事変で消滅させた黒いモヤ。それ自体は、広大な宇宙空間で生まれた生命体だと言われている。何処でどう生まれたのかまでは分からないが、星雲などが生まれる過程を踏まえれば十分可能性はある。


 その黒いモヤが消滅し、再度生まれ変わった先が異世界惑星だとしたら・・・。そう考えると全ての辻褄が合わさってくる。黒いモヤ自体の力は、どういったものかは全く以て不明だ。しかし、宇宙空間で生まれたとするなら、それは“宇宙種族”と捉えられる。各種力を持っていても全くおかしくはない。


ミツキ「・・・あの黒いモヤが生命体に転生し、この異世界惑星で悪事を働いている、と。」

ミスターT「・・・そう考えると、全ての辻褄が合ってくるんだがな・・・。」

ナツミA「・・・宇宙種族に化けるとしたら、各種力を使えるようになりますし。」


 非常に重い雰囲気の姉妹。ここまで彼女達の重い雰囲気を初めて見る。だが、それは俺も同じ思いではあるが。それだけ、挙がった考えが末恐ろしいものだという事だ。


ミスターT「・・・これはもう、6つ目の宇宙種族、と捉える方が無難だな。」

ミツキ「だとしても、それは存在しないイレギュラーとなるので、悪の宇宙種族となりますがね。」

ナツミA「黒いモヤ自体が悪の集合体と言えるからね。もし、Tさんが挙げた事が事実だったなら、悪心を持ちながら各種力を使える宇宙種族となる。」

ミスターT「相手が本腰入れて来たら、バリアやシールドにレールガンも使ってくるわな。」


 俺の煙草セットを奪い、一服しだす姉妹。深く吸い込み、息を吐く姿からして、今の現状が相当堪えている証拠だ。かく言う俺も、再度一服しだしてしまう。


ナツミA「これ、迂闊に動けなくなりましたね・・・。」

ミツキ「下手に動いたら、惑星自体を消滅しかねないと・・・。」

ミスターT「恐らく、王城の見えない場所で鎮座しているんだろうな。悪党の本質は、善側に一切察知されない場所で暗躍するし。」

ナツミA「あのスミエさんとシルフィアさんでさえ、その雰囲気を見抜けませんでしたからね。」

ミスターT「もし事実なら、相当厄介な事になりそうだわ。」


 先を見越した考えを巡らすのは、良い方にも悪い方にも転がりかねない、か。良い方なら、全ての物事を良い方に進められる。悪い方なら、今の様な最悪の状態になってくる。


 しかし、本当にそれが事実なら、真の巨悪を暴きだせたとなる。更には、異世界惑星の各種概念の存在も十分挙げられる。この際、その過程がどういったものかは省くとして、喫緊の問題は相手がどう出るかだ。


 まあ、悪党の概念は、圧倒的有利な立ち位置で踏ん反り返り、色々と暗躍するのが通例だ。今は静かに事の顛末を見つめているのだろうな。本気になって動いてくるなら、既にこの惑星自体消滅している。


ミスターT「・・・1つ言っておく。その仮定とした巨悪が、この惑星を異世界の如く改変して、私利私欲で動かしているなら・・・容赦なくソイツを殺す。」

ナツミA「そこは強く同意します。その存在は、この惑星の生命体を弄んでいる事になりますしね。阻止するだけでは済まされません。完全に消し去るべきですよ。」

ミツキ「警護者の概念を超越してくる判断ですよね。この異世界惑星に生命の次元で介入し、そこに巣食う真の巨悪を殺す。」


 本当にそう思う。あの黒いモヤ事変と同じ様に、相手は宇宙規模での悪事を働いているとも言える。ただ、今はまだ確定的ではないため、あくまでも仮定としてのものになるが。


ミツキ「それ、十中八九当たりだと思いますよ。仮定にしては、ありとあらゆる要因がそこに帰結できてしまいますし。」

ミスターT「はぁ・・・自分の深く考える性格が嫌になってくるわ・・・。」

ナツミA「アハハッ、まあそう仰らずに。全てを見越した考えは、最悪の事態を阻止する有効打になりますからね。決して間違ってはいませんよ。」

ミツキ「むしろ、Tさんを敵に回したら、超怖ろしい事になりそうですけどね。」

ミスターT「その役も嫌過ぎる・・・。俺は喫茶店でノホホンと運営している方がいい・・・。」


 俺の痛烈なボヤきに、顔を引きつらせつつ笑う2人。だが、胸中に抱く一念は、こちらと同じ重苦しいものを感じずにはいられない。


 不測の事態には、万全な状態で待ち構える、か・・・。その不測の事態が、もはや一警護者の常識の範疇を超越するものになりそうなのだから、本当に嫌な流れである・・・。


 だがもし、それが本当だったとしたら、これ程一安心するものはない。その存在は、間違いなくラスボスとなるが、相手が明確になれば、色々と行動をし易くなる。


 その後も雑談をしつつ、色々と思考を巡らせる。今後、どの様な流れに至るのかを、予測しておかねばならない。先程の一件が本当に事実だとしたら、相当大変な事になる。ありとあらゆる手段を投じられるようにしておかねば・・・。


    第8話・4へ続く。

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