第6話 帝都解放4(キャラ名版)
帝国城の城門へと攻め入る妹達。そこには既に敵陣が展開していた。大多数が魔物だが、ならず者や傭兵も混じっている。その中に、宿敵たる偽勇者共と黒ローブ共、そして偽魔王カースデビルも出揃っていた。
エメリナ「お久し振りでございます、愚物共ご一行。」
偽勇者「やはり現れたか・・・何処までも邪魔をする奴等め・・・。」
カースデビル「先日受けた借り、返させて頂くとする。」
ネルビア「誰も何も貸してないのですがね。」
テューシャ「悪党共の戯言ですよ。」
最早馴染み深い罵り合いだが、相手の方もそれ相応の力を付けてきている様子だ。しかし、以前よりも気迫が落ちているのは何故なのだろうか。
黒ローブ「その前に、最後通告をするとしよう。我々は、特質的な力を手に入れるに至った。今後、我々の邪魔をするのなら、最後の審判を下す事になる。」
イザリア「デハラードの宇宙船の事か。稼動させる事はできたとしても、浮かす事はできまい。」
黒ローブ「地中にあるものは、だがな。しかし、海中にあるものは別だ。」
そう言いつつ、指し示す先に重低音が轟いてくる。そう、突然的に轟きだしたのだ。
その先を見入ると、何と宇宙船が上空を飛行していたのだ。突然そこに現れた感じである。推測するに、転送魔法により帝都上空へと呼び寄せたのだろう。所々に海藻などが付着しているのが窺えるため、相手が言う通り海中の宇宙船と判断できた。
黒ローブ「ハッハッハッ! これぞ力、これぞ覇道の極み。稼動に関しては、何やら複合的な妨害要素があったが、魔力と魔法を組み合わせれば造作も無い。」
偽勇者「貴様等も海上で、見た事が無い船を使っているが、そんなガラクタなど話にならん。」
究極の力を得たのだと、慢心状態の連中だ。宇宙船は初見だったため、それを見た妹達や異世界組の面々は愕然としている。しかし、俺達は深い溜め息を付くしかない感じだ。
偽勇者「潔く降参し、この場で自害するがいい。我々の前には、何人たりとも立ち塞がる事は不可能だからな。」
黒ローブ「抵抗をしようがしまいが、この帝都は火の海と化す。我々に同調しない者は、全て排除していく。絶望を抱きつつ死ぬがよい!」
ミスT「はぁ・・・デュヴィジェさんや、“レプリカヴァルキュリア”を呼んでくれ。」
異世界組の面々へ、絶望の色が支配しようとしたこの場。そこに、態とらしく2つ目のカードを切る事を告げた。それを伺ったデュヴィジェが、物凄くニヤケ顔でいる。
できれば使いたくないものだったが、相手の侵攻速度は予想以上に速いものだった。新大陸の沖合いに沈んでいた宇宙船を、こうして飛行させて持ち出して来たのだから。となれば、こちらもそれ相応の力を提示せねばなるまい。
俺が語った直後、帝国城の真上に現れる物体。地球上でも大活躍した、重装甲飛行戦艦ことレプリカヴァルキュリアだ。某シューティングゲームのステージ3に出る、装甲戦闘飛行船のアレンジ版だ。名前は問題があったため改名しているが・・・。
しかし、その規模はオリジナルを遥かに超えている。下部戦闘艦がレプリカ大和の5倍たる1315m、上部飛行戦艦がその戦闘艦の3倍近い3000m強だ。羽田空港の最大滑走路、ここにスッポリと収まる規模である。
王城軍が繰り出した宇宙船に絶句する異世界組の面々。しかし、レプリカヴァルキュリアの登場にも絶句していた。だが、それが宇宙船に対しての抑止力になるのは痛感してくれたのだろう。先程までの絶望的な表情が消え失せていた。
対して、偽勇者共は突然現れたレプリカヴァルキュリアに絶句している。まあ、手持ちの宇宙船に比べれば、その規模は4分の1に充たないものだが。つまり、まだまだ相手の優勢は維持されている事になる。
ミスT「お前さん達の手の内は、ほぼ全て読めている。禁断の兵器たる宇宙船を出せば、それ相応の兵装で迎え撃つと決めていた。それがこの重装甲飛行戦艦だ。」
黒ローブ「ぐ・・ぐぐっ・・・。」
ミスT「規模からすれば、お前さん達の宇宙船の方が遥かに上だがね。だが、こうやって、ご自慢の兵装を使う事はできるかな?」
そう語ると、レプリカヴァルキュリアの艦首甲板が左右に割れ、超巨大な兵装が現れる。レプリカ大和とレプリカ伊400にも搭載されている、スーパーレールガンである。2艦には後付けで搭載したため、エラい不格好ではあるが、レプリカヴァルキュリアは全く異なった。
抑止力という意味合いでの繰り出しのため、チャージをせずにスーパーレールガンを発射する。発射されたエネルギー弾は、目の前に浮かぶ宇宙船の側面を意図も簡単に貫通した。
ちなみに、このエネルギー弾の発射に関しては、事前に入念なる打ち合わせをしている。特に2つの事情を、絶対に重視しないといけなかった。
1つは、貫通させる場所に爆発物的な構造が一切無い事。もし、そこに爆発物があれば、エネルギー弾の着弾で大爆発を巻き起こす。それだけは“今は”避けたい。
もう1つは、貫通させた時に破片や残骸を直下に落とさせない事だ。直下は城下町の街並みがあるため、大惨事を巻き起こしかねない。対処法は破片すらも焼き付き溶かすか、一切の破片を発生させない速度での貫通となる
連中が宇宙船を帝都上空に繰り出す事は目に見えていた。そのため、城下町に被害が及ばない程度のダメージを与える事を重視したのだ。それが今のエネルギー弾の射撃である。
切り札とされていた宇宙船の装甲を、意図も簡単に貫かれた様相を目の当たりにする連中。それに今まで以上に顔を青褪め、震え上がっている。
ミスT「この通り、そんなガラクタなんぞ一撃で消す事など、全く以て造作も無い。それに、今し方ガラクタ呼ばわりした2艦だが、こちらも同じ兵装を持っている。」
そう語ると、海上で待機中だったレプリカ大和とレプリカ伊400からエネルギー弾が発射された。
先程と同じく、こちらも2つの事情を絶対的に重視しての射撃だが、宇宙船の装甲を簡単に貫く様は見事である。まあ、2艦の艦首上甲板が左右に割れ、そこからスーパーレールガンが出ている姿は、オリジナルの艦とは似付かわない様相ではあるが・・・。
2艦とも規模的には、宇宙船やレプリカヴァルキュリアより遥かに劣る小型艦だ。その2艦から繰り出されたエネルギー弾が、宇宙船に見事なまでの大穴を空けた事実。それを見れば、その実力が本物であると痛感させられる。今も相手側の青褪める顔は続いているのが何よりの証拠だ。
ミスT「さて、そのガラクタを自国にお引取り願うとしようか。断るなら断ってもいい。この場で完全破壊を行うまでだ。」
黒ローブ「ぐぐぐっ・・・。」
ミスT「・・・ぐぐぐっ、と言う暇があるなら、とっとと引かせなさいな。」
ミツキより同じ言葉が出たであろうそれを語った。殺気と闘気を込めて。それに嫌々的に宇宙船を撤退させる黒ローブ。3発のエネルギー弾を受けたため、まともに運用するのは現状不可能である。改めて思うが、宇宙船本体の急所を避けての射撃は見事だわ。
ミスT「さて、要らぬ物品は消え失せたので、改めて対決と参りましょうかね。」
偽勇者「お・・おのれ・・・何処までも卑怯な事を・・・。」
言うか否か、人工腕部のマデュース改が火を噴く。放たれた弾丸が、偽勇者の頬を掠った。それに青褪める相手だが、怒りの雰囲気は変わりない。
ミスT「・・・お前の存在自体が卑怯なんだがね。まともに行動さえしていれば、今頃、本当の勇者として称えられていただろうに。事の発端は、貴様が悪道に走ったのが原因だ。」
エメリナ「どちらが本当の勇ましい者なのか、この場で雌雄を決しましょうか。」
フューリス「お供しますよ。どうせ、裏でコソコソと隠し技とか持っているのでしょうし。」
テューシャ「3対1で参りましょう。逃げ場などありませんよ。」
そう言いつつ、静かに間合いを取り出す3人。相手は偽勇者のみに絞り込んでいる。元本物の勇者達と、現偽勇者とのハンディキャップマッチである。
その彼を守ろうと付き従おうとする仲間の6人だが、妹達10人に遮られた。物凄い怒りの表情を浮かべているため、この場は妹達に委せた方が良いだろう。
ミスT「他の配下は一同に任せるとなると、残りは黒ローブさんと魔王カースデビルさんだけか。」
イザネア「小父様、このエセ魔法使いはお任せを。その魔力がどれ程のものなのか、元魔女たる存在として興味があります。」
イザデラ「ならば、元大魔王たる存在として、魔王カースデビルがどれ程のものか、見定める必要がありますね。」
イザリア「はぁ・・・今回は非番ですか・・・。」
態とらしくボヤくイザリアに、ニヤケ顔で頷くイザネアとイザデラ。イザリアの実力は、実際にそれ相応の力を持っていると痛感した。しかし、イザネアとイザデラは窺っていない。ここが見極めの場とも言えるだろうか。
それぞれの相手に展開していく身内達。この時思ったのだが、普通なら相手が色々と戯言を言ったりするのが通例である。各作品でもそれらの描写が見受けられた。しかし、目の前の連中は、ただ黙ったまま応じている。これには拍子抜けしてしまった。
各作品の敵役みたいに、もう少し張り合いがある存在だと思っていたが、劣勢の劣勢に叩き落されると、どうやらこうなるのだろうな。逃げる事は連中のプライドが許さないとなり、後は対峙するしか方法がなくなったのだから。
最初に戦闘を開始しだしたのは、イザネアと黒ローブ。黒ローブの方から魔法を繰り出し、相手に多段攻撃を繰り広げだした。彼女の方も、魔法を使っての応戦を繰り広げる。魔力と魔法の探り合い的な感じでの応戦が続いた。
この黒ローブは、以前対峙した者とは異なる。それ相応の魔力と魔法を持つと思われるが、何分相手が悪過ぎた。異世界惑星で新たな境地を切り開いた魔女だ。その実力は雲泥の差とも言い切れる。
現に、途中から手に持った隕石偃月刀で、何と放たれた魔法を切り払って打ち消している。恐らく、獲物自体に魔力を透写させ、相殺撃滅をしていると思われる。闘気は闘気で相殺する事ができるのと同じ類だ。
そして、粗方切り払いを続けると、そのまま一歩踏み出して相手に斬撃を見舞う。普通なら届かない距離なのだが、その一歩前に踏み出す行為が致命の一撃となった。放たれた斬撃が黒ローブを襲い、胸を一文字に引き裂いた。そのまま地面へと倒れ込むが、そこに容赦ない一撃が放たれる。
相手が倒れたと同時にジャンプ攻撃を繰り出し、相手の胸に隕石偃月刀を突き刺したのだ。そして、相手の頭に向けて薙ぎ払う。全く容赦ないその一撃で、黒ローブは一瞬にして絶命した。そう、本当に容赦ない一撃である。
ミスT「魔力を見極めると言っていたような・・・。」
イザネア「話にならなかったので止めました。」
淡々とした語り口に、悪いながらも笑ってしまった。つまり、それだけ彼女の方が実力が上手であった証拠である。恐らく、姉2人よりも魔力は強いと思われる。
イザネア「むしろ、姉上が戦うカースデビルとやらの魔力も気になります。」
ミスT「ふむ、ならば共闘してみては?」
イザネア「危なくなったら加勢します。取り越し苦労になりそうですが。」
ミスT「そうですか・・・。」
隕石偃月刀に付着した血糊を、振り回して振り払う。そのまま、姉の方を見入るイザネア。妹達と同じ様な華奢な女性なのだが、実際にはデュネセア一族の1人だ。その実力は相当なものだったと痛感させられた。
同時刻、イザデラとカースデビルの対決が行われていた。両腕から伸びた鉤爪で猛攻を繰り広げるカースデビルに対し、身の丈以上の大斧で迎撃するイザデラ。手数の意味合いでは、完全に大斧の方が不利である。しかし、それを物ともせずに迎撃していた。
推測するに、イザデラは態と振りがデカい獲物を選んだと思われる。妹2人と同じく華奢な彼女なら、片手剣などを使った方が圧倒的に有利だろう。それを態と覆し、劣勢の状態で挑む感じである。そして、激変したのは言葉だ・・・。
イザデラ「おい、どうした? その程度か?」
カースデビル「・・・貴様も、あの女と同じくやり手のようだ・・・。」
イザデラ「ああ? 妹の事か? 奴の方が私より各段に強いがな。」
大振りの大斧の攻撃速度が上がっていく。明らかに隙がデカい一撃ばかりなのだが、それを完全に凌駕する様は実力で捻じ曲げているとしか思えない。
イザデラ「それに、お前は本物じゃない。本体から分けられた分身だな。」
カースデビル「ほぉ・・・我を見抜くとは・・・。」
イザデラ「本体の方は、他の宇宙船を稼動させるために躍起状態だろう。そもそも、魔力と魔法で稼動させた事には敬意を表する。本来ならば、宇宙種族の力がなければ、稼動すら不可能なんだがな。」
カースデビル「・・・貴様、まさか・・・宇宙種族なのか・・・。」
イザデラ「私だけではない。ここにいる全員が宇宙種族だ。」
そう言いつつ、一同を見入る彼女。それに驚愕するカースデビル。ただ恐らく、相手は思い違いをしている可能性がある。
カースデビル自体は、交戦中のイザデラと交戦経験のあるイザリアを宇宙種族と思った。しかし、イザデラが挙げた宇宙種族という概念は、異世界惑星外の生命体全てを指し示す。つまり、俺達地球組とデュネセア一族以外の宇宙種族組だ。
イザデラ「お前の生まれた時は知らんが、私達はお前なんぞ話にならない永劫の時を生きている。格が違うのだよ。」
左手から超能力を繰り出し、相手の両腕を前へ押し出す。そこに右手の大斧を一閃させた。カースデビルの両腕が綺麗に切断される。それに断末魔の如く叫ぶ彼。
カースデビル「お・・・おのれ・・・。」
イザデラ「冥土の土産に教えてやるが、私など小母の前では足元にも及ばん。本体との意思の疎通ができるのなら伝えるが、もう少し強くなってから出直すんだな。」
両腕を失い茫然自失の相手に、容赦ない一撃が放たれる。右手の大斧を相手に一閃し、愕然としている相手の首を跳ねたのだ。大斧の場合は叩き潰すなどに特化しているが、イザデラの場合はそれを刀の如く振るっている。完全に技量が成し得る業物だわ。
イザデラ「・・・あはー、お見苦しい所をお見せしまして・・・。」
ミスT「はぁ・・・。」
イザネア「お姉様らしいです。」
振り回していた大斧を地面に突き刺すと、苦笑いを浮かべながらこちらを見つめてくる。その表情は普段の彼女に戻っていた。こちらは、ただただ呆れるしかない。
イザデラ「揺さ振りを掛けてみましたよ。宇宙船の簡単な稼動方法に関して、宇宙種族の力が有効だと思わせる事。そして、宇宙種族は私達姉妹も含め、皆様方全員であるという事を。」
ミスT「理に適った言い回しだが、逆に今後、身内が拉致される可能性も否めないが?」
イザデラ「私やイザネア、それにイザリアの特殊技能になるのですが、魔力と魔法を使えば、相手の波動や気質、それらを探知できるようになります。」
イザネア「ですね。しかもそれは、生命の次元からリンクを行う事ができます。王城がある側に、カースデビルと同じ生命力を感じるようになりましたし。」
徐に指差すイザネア。その先には王城があるとの事だ。流石にこの概念は俺には理解できないため、彼女達の言い分を信じるしかない。
イザネア「と言うか、あの黒ローブ、下っ端中の下っ端ですよ。お姉様が対峙したカースデビルほど戯言を言いませんでしたし。」
イザデラ「あら、言わせない程の殺気と闘気と魔力を放てば、黙らせた状態で潰せるんじゃない?」
イザネア「うー・・・それは確かにそうですけど・・・。」
ミスT「はぁ・・・大魔王と魔女ねぇ・・・。」
キャッキャとはしゃぐ2人に呆れるしかない。何処からどう見ても、普通の女性にしか見えないのだ。その2人が大魔王と魔女の存在とは、俺には到底理解できないわ・・・。
イザデラ「フフッ、ありがとうございます。そうして、普通の生命体として見て頂けるのは、本当に有難い事ですよ。」
ミスT「永劫の時を生きているお前さん達からすれば、何だか烏滸がましい感じなんだがな。」
本当にそう思う。彼女達以外にも、身内の5大宇宙種族全員もそう思う。俺達以上に永劫の時を過ごして来ている勇者達である。全てにおいての経験が全く異なるのだから。
イザデラ「デュヴィジェ様がご尊敬される意味を、やっと理解できたと思います。貴方様の強さは、生命力の強さであると。」
ミスT「まあねぇ。肉体的な部分や、特殊技能的な部分なら、お前さん達や身内の女性陣には遠く及ばないしな。俺ができるのは、各種兵装を使っての攻守と、体術による肉弾戦ぐらいだ。一同が愛する各作品の最強たる存在には、遠く及ばないしな。」
改めて、各作品の最強という存在と概念に、心から憧れを示すしかない。俺にあるのは、今までの人生で培ってきた力のみだ。特質的な力など一切ない。殺気と闘気の心当てぐらいしかできないのが現状だ。
イザネア「いえ、小父様の力は、お姉様が仰った通り、生命力の強さと人徳だと思います。誰からも愛されるその力こそが、最強の力だと思いますよ。」
ミスT「そんな感じかねぇ・・・。」
自慢気に語るイザネアに、何だかコソバユイ感じになる。確かに、身内達がいたからこそ、今の俺自身があるのが実状だ。それは、俺自身が努力してきた力とも言い換えられる。だが、俺自身だけでは至れない道でもあった。周りあっての俺なのだから。
ミスT「まあ何だ、今は各々の使命を全うする事をしますか。」
イザネア「お任せ下さいな♪」
イザデラ「今後も頑張らねば張り合いがありませんからね。」
清々しい笑顔で語る2人。先程まで猛攻を繰り広げていた人物とは、とても思えないわ。まあでも、このギャップがあるからこそ、あの強さを叩き出せるのだろうな。身内の女性陣と全く変わらない生き様である。
とりあえず、黒ローブと偽カースデビルは始末できた。残りは偽勇者共となる。他の配下の魔物共・ならず者共・傭兵共は、既に身内の全員が撃破している。そして、つまらなそうな表情を浮かべて、妹達の方を見入っていた。この場合、彼女達自ら対決したいと思っているのだろうな。
だが、ここは異世界惑星であり、主役は妹達だ。偽勇者共との対決は、彼女達に委せるという一念を感じずにはいられない。俺も、その彼女達の意志を汲み、静かに見守り続けた。
第7話へ続く。




