第1話 未知の世界1(通常版のみ、キャラ名版はキャラが不在のため無し)
通常版のみです。キャラ名版はキャラが不在のため無しですm(_ _)m
・・・とんでもない事になった・・・。
警護者の依頼を完遂させ、喫茶店本店へと戻った直後、突然目の前が真っ白に変化した。目も開けられないぐらいの光だっため、目蓋を閉じて止むのを待つ。
収まった後に目を開けると、緑の平原に立っていた。そう、大平原と言うべき場所だ。今の日本では限られた地域にしかない。そして、建物らしき物が一切なかった・・・。
・・・そう言えば最近、デュヴィジェが異世界ファンタジー作品を勧めて来ていたのだが、まさかそれがこれなのか・・・。いや、まだ実際には現物を見ていない。偶然で至ったとしか考えられない。
ちなみに、俺の名前はミスターTで通している。本名は伏せているため、コードネーム的な感じになる。潜入捜査帰りだったため、頭から鼻先まで覆う覆面以外に、黒い仮面も着けている。場違い的な出で立ちだが、警護者界では名の知れた存在になっていた。
それにしても・・・この様相は・・・。そよ風が実に清々しいが、それを打ち消すかの様な現状には混乱し捲くりだ。まあ、一応の装備群があるのが幸いか。
背中のベストには、人工腕部の装置を背負い起動中。その上に一張羅のコートを羽織り、背中のスリットより右手義手に近い人工腕部が出現している。そこにはマデュース改こと、M2重機関銃改が握られており、更にその砲身には巨大な大盾が装着されている。
四天王やギガンテス一族はミュティラ・ミュティナ・ミュティヌの三姉妹による力作で、20mm機関砲以外にレールガンの兵装能力が搭載。弾丸を電磁加速させて射出する以外に、エネルギー自体を射出させる機構もある。この同型の装備は、両手にも同じ獲物が握られている。
マンガのネタであった、とある人物のオマージュ的武装だ。ただ、本家の方は巨大な十字架の超重量火器兵器だったが、こちらの3つの獲物は大盾にマデュース改を搭載した減価版に近い。それでも、本家に近い威力は叩き出せている。
決め手は腰にぶら下げている携帯式方天戟か。格納式のもので、取り出す際に元の獲物の長さに戻る仕組みだ。また両腕にも格納式の獲物があり、両方をクロスさせる事で十字戟という獲物に化ける。どちらも出所はゲームで登場するものである。
小道具袋は一応あるが、応急処置用のものしかない。緊急事に役立つかどうかは不明だ。もう1つの決め手は、胸にぶら下げてある各ペンダントだろうな。
先程挙げた、デュヴィジェにミュティ・シスターズ、彼女達は5大宇宙種族の中の人物。彼女達が持つ超絶的な力が、これら各ペンダントに込められている。
超怪力を発揮できる力、電撃を放てる力、相手の精神を操る力、身体完全回復と治癒の力、バリアとシールドを発生させる力、重力制御が可能な力、性転換が可能な力・・・何とも。他にも念じれば、それ相応の力が発揮されるため、万能的なペンダントと言える。
これ、実に面白いのがその仕様だ。所持者に少しでも悪心がある場合、その効果は絶対に発揮されなくなる。しかもそれは無意識レベルで、一時的に雑念などを取り払っても使えない者は絶対に使えないのだ。
こればかりは流石に驚いたが、逆に俺自身が悪党でない事が証明されたとも言える。現に要らぬ雑念を抱こうが、その能力を遺憾なく発揮してくれている。各ペンダント自身が俺を認めてくれたと言って良いだろう。
今の自分が置かれている立場には、茫然自失するしかない。ただ、もし異世界へと旅立っているのなら、現実世界での各行動が心配される。まあ、向こうでは現段階で全ての依頼を完遂している。特に人類には致死の一撃と言えた、惑星事変と黒いモヤ事変を片付けられた後であったから良しとすべきなのだろうな。
何はともあれ、茫然自失をするものの、冷静に解釈できる己には呆れる。それでも、今は目の前の現実を直視していくしかない。これが5大宇宙種族の力によるものなのか、別の力によるものなのかを。まあ、向こうでの警護者の力は伊達ではなかったから、そこそこやれるとは思われる。
・・・それに、ここに飛ばされたのは、何らかの意味があるのだろう。今はそう自分に言い聞かせるしかない・・・。
第1話・2へ続く。
初めまして、バガボンドと申します。初めて投稿させて頂きましたm(_ _)m 全てにおいて至らない所がありますが、お楽しみになれれば幸いですU≧∞≦U
本来は、キャラクターの台詞の前に「キャラクターネーム」を付けて書いているため、誰がどの台詞か混乱するかも知れません><;(自分も混乱しています) 何卒、ご了承の程をお願い致しますm(_ _)m