能力【死神】について
能力【死神】について。
基本的に、十年前に蔓延した、【DVLウイルス】の影響で、能力者は生まれない。
しかし、それはあくまで、ウイルスを蔓延させた張本人の【悪魔】が制御しているからである。
そのため、悪魔の許しがあれば、DVLウイルスを体内に持っていようと、能力者としての覚醒が可能である。
その一例として挙げられるのが、市原架陰の【魔影】である。これは、架陰の精神内に住み着いている【悪魔】の能力と、ジョセフの【影】が融合したものだ。
このように、悪魔の許しを得て能力者として覚醒すると、その能力は、【悪魔の能力を一部受け継ぐ】。
響也の能力【死神】は、発動すると、響也の身体を漆黒の布が覆い、顔には骸骨の仮面が出現する。
この姿の時にだけ、響也の身体能力は格段に上昇。さらには、刃に斬撃を纏わせて放つことができるようになる。
ちなみに、響也の黒布を構成しているのは、架陰の魔影の一部である。
簡単に言えば、【死神】の能力は、架陰の【魔影】の能力の眷属のようなものである。
持続時間は、三分程。だが、出力を上げれば、その時間はさらに短くなる。
解除の合図は、仮面が割れることである。




