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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第8章 緊急事態発生、街道の安全を確保せよ! 〜我等の障壁は粉砕す〜(前編)
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…………、順調に事を進める。




 深い森の中、軍服を着込んだ兵士達が周りを警戒しながら歩みを進める。



 ……ドサッ。



 すると、彼らの目の前に『何か』が落下した。


 突然の事態に、兵士達は慌てて持っていた『武器』を構える。


 その武器には剣や(ランス)の様に刃はついていない。


 しかし、彼らはその武器の先端を落下してきた『何者か』に向けていた。



 …………。



 見慣れない服を着込んだ『何者か』は、怯える様子もなくスッとその場で立ち上がった。



「待て!」



 武器を構える兵士達の後ろから上官らしき人物が彼らを制止する。



「これは大佐殿。驚かせてしまった様で申し訳ありません」



 立ち上がったスーツ姿の男性は服についた埃を払うと、そう述べて深々と頭を下げた。



「武器を下ろせ」



 大佐と呼ばれる男性がそう述べると、兵士達は命令に従い構えていた武器を下ろす。



「気をつけてくれ、もうここは『敵地』なんだぞ」


「申し訳ありません。……ですが、一早く大佐殿の御耳にご報告をと思いまして」



 下げていた頭をゆっくりと上げたスーツ姿の男性は、そう述べると大佐と呼ばれる男に近づいた。



「おお、そうか! それで、どうだったのだ?」


「はぃ、作戦は順調です。向こうは混乱し我々の存在に気づいてすらいない様です」



 その言葉に大佐は大いに喜び、うんうんと頷いた。



「更に、面白い情報を手に入れて参りました。実は……」



 …………ッ!



 スーツ姿の男性が大佐の耳元で何かを伝えると、大佐は大きく目を見開いた。



「その情報は確かなのか!?」


「えぇ」



 驚きを隠せない大佐を他所に、スーツ姿の男性は不敵に微笑んだ。



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