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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第8章 緊急事態発生、街道の安全を確保せよ! 〜我等の障壁は粉砕す〜(前編)
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…………、Zzz……?



 窓辺から柔かな朝日が差し込む。


 未だ静寂に包まれる家の中には、トントントンと包丁とまな板が織りなす軽快なリズムが響き渡っていた。



「おはよージョゼ」


「おはよ、シャルジュ」



 我が『薫風団(くんぷうだん)』の幼いリーダーは寝ぼけ眼に目を擦りながら、寝床から居間へとやって来た。



 …………。




 俺の1日は日も昇っていない早朝から始まる。


 早朝ランニングは俺が姐さんに打ちのめされた時から続けている日課みたいなものだ。


 最近は顔見知りになった行商人から、とれたての野菜を仕入れる時間にもなっている。


 そして家に帰って来た俺が次に取り掛かるのは朝食の準備である。


 これまでは一人で暮らしていたので屋台で済ませる事が多かったのだが、パーティメンバーと共同生活をするようになってからというもの一番早起きの俺が朝食を作るのが定番となりつつあった。



「シャルジュ、姐さんとアイラを起こして来てくれるか?」


「えー、あの二人は絶対起きないよ?」


「それでも、一応声を掛けないと後で何言われるかわからんからな」


「本当ジョゼはカオルの事は徹底してるよねー」



 結局、我がパーティの女性陣は二人とも熟睡しているということで、いつも通り俺とシャルジュで朝食を摂ることになった。




 ***




 朝食後は洗濯物を洗い、シャルジュと一緒に庭の物干しに干していく。


 勿論、依頼で遠出する際は取り込めないので洗濯はなしだ。


 そして洗濯が終わる頃に、アイラが至極機嫌悪そうに自室から居間へとやって来る。



「マジ、だりー」



 ブツブツと独り言を呟きながら、彼女は用意した生野菜のサラダとパンを口の中に放り込んでいく。


 寝起きの彼女は、化粧もしていない素顔の状態である。


 普段は化粧をしているのでわからなかったが、アイラは普通に可愛らしい女の子なのだ。


 以前その事を彼女に言った事があるのだが、物凄くキレられたので最近はそっとするようにしている。



 …………。

 


 その後は、俺は庭で自主トレに励み、時折シャルジュと木剣を交わして実践的な訓練をしたりする。


 本当であれば冒険者ギルドへ向かっているところなのだが、朝が弱いメンバーが多いのでこのパーティでは全員が揃ってからギルドに向かうという決まりがあるのだ。


 勿論、その決まりを作った張本人は未だに夢の中にいるに違いない。




【ステータス紹介】


 【名 前】 ジョゼ

 【年 齢】 22

 【職 業】 Bランク冒険者 剣士

 【レベル】 29

 【体 力】 231

 【魔 力】 142

 【攻撃力】 196

 【防御力】 206

 【俊敏性】 276


 【スキル】

 剣術 Lv.3 忍び足 Lv.1


 New!

 家事 Lv.1 料理 Lv.1


 【装備】

 長剣(ロングソード)

 護身用の短剣(ショートソード)




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