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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第7章 新たな仲間はJKギャル? 〜汝と我は水と油〜
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ヤンキー奴隷、ヘコむ。



「おや、カオル殿。まだ居たのかね?」



 テーブルに突っ伏してした私に、仕事を終えたのだろうアイヴォン(のんべぇ)がやって来た。


 ギルド中の魔法職に誘いを断られた(むね)を伝えると、アイヴォン(のんべぇ)自ら魔法職の冒険者を紹介してくれる事になった。



「それじゃあ夜の街に繰り出すとするかのぉ」


「おーーッ!」



 私とアイヴォン(のんべぇ)はノリノリだったが、残りのメンバーはそうでもなさそうだった。



「シャルジュとジョゼは先帰って寝るか?」



 私なりに多少気遣って聞いてみたが、色々心配なので付いて行くという事であった。


 ……その理由が、なぜか釈然としなかったのは事実だ。




 ***




 アイヴォン(のんべぇ)と一緒にやって来たのはギルドから程近い酒場だった。



『サンディスから離れなさいこの女狐ッ!』



 酒場に入るなり聞き覚えのある声が店内に響き渡っていた。



「ギルドマスター? 珍しいですね」


「ほほほ、ちょっとした用事での」



 その中心に居たのはサンディス(イケメン)だった。



「あーーッ! 出たわね、カオル=アサヒナ!」



 先程から大声を張り上げているのはサンディス(イケメン)のパーティメンバーのエリーゼ(つりめ)だ。


 彼らのテーブルには、いつだったかの忍者みたいなヤツと神父さんみたいなおっちゃん、それから髪飾りの子も一緒にいた。


 髪飾りの子は私の顔を見るなり、サンディス(イケメン)の陰に私を避けるかのように隠れた。



 ん? あのローブのヤツは知らんな……



 サンディス(イケメン)を挟んで髪飾りの子の反対側に、ローブを頭から被って顔を隠している輩が座っていた。



「立ち話もなんですし、座ったらどうです?」


「そうじゃの、取り敢えず乾杯するぞい」



 サンディス(イケメン)に勧められるまま私たちは同じテーブルを囲い、乾杯をした。




 ***




 いつの間にか和気藹々と宴が盛り上がり、ジョゼはヴィンセント(忍者もどき)と、シャルジュはマルカルロ(神父のおっちゃん)と意気投合したらしく熱心に話をしていた。


 私たちは、アイヴォン(のんべぇ)サンディス(イケメン)エリーゼ(つりめ)ハナ(髪飾りの子)、それとエリーゼ(つりめ)から『女狐』と呼ばれるローブの女とで話をしていた。


 話と言ってもたわいも無い世間話をエールを飲みながらバカみたいに笑っていただけだ。


 強いて言うなら、エリーゼ(つりめ)ハナ(髪飾りの子)は会話には参加せず、終始サンディス(イケメン)に身を寄せる『女狐』にピリピリしていた。



「そういえば何の用だったんです? ギルドマスター」


「おー、そうじゃったそうじゃった。忘れるところじゃったわ」


「え? 何すんの?」


「ほれ、其方に魔法職の冒険者を紹介すると言ってたじゃろ」



 アイヴォン(のんべぇ)に言われて酒場(ここ)に来た理由をようやく思い出した。



「そんで、その魔法使いはどこにおるん?」


「彼女じゃよ」



 私の質問にアイヴォン(のんべぇ)サンディス(イケメン)に寄り添っているローブの女に視線を送った。



『なーんだ♪ あぃらにー、用だったんだねー』



 すると、彼女はローブの下から不敵な笑みを浮かべたのだった。




【登場人物紹介(再)】


 【聖なる盾(アイギス)】Bランクパーティー

  サンディス :男 24歳 騎士(ナイト)

  ヴィンセント:男 27歳 盗賊(シーフ)

  エリーゼ  :女 19歳 剣士(フェンサー)

  マルカルロ :男 42歳 神官(プリースト)

  ハナ    :女 15歳 弓使い(アーチャー)


 サンディスをリーダーとする、バーウィッチで一番有名な冒険者パーティ。

 彼が編み出す、様々な作戦で百戦錬磨の活躍を見せている。


 パーティ名の通り、『聖なる盾』として長年この街を守り続けている。

 

 リーダーのサンディスには女性のファンが多数いるが、実際に彼に接触できた者は少ないらしい…

 

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