ヤンキー奴隷、帰還す!
バーウィッチに帰ってきた私たちは、真っ先に調査報告をする為ギルドへ向かった。
そこで、出現していたのは不死者で、その粗方を討伐したと報告した。
その際、受付のアンジュは討伐の事実を信じてはくれなかったのだ。
しかし、私のギルドカードに記された討伐履歴を見たアンジュが慌ててギルドマスターへ連絡した事により、急遽ギルドマスターの部屋でアイヴォンに直接詳細を報告する事となった。
「調査の依頼ご苦労じゃったな」
「いいえ、ほとんどカオルが倒してしまったので僕らは何もしてないですよ」
「何を言うか、其方も20体程不死者を倒しているではないか」
「それは最初は僕しか神聖魔法を使えなかったからで……」
「ふむ。矢張り、其方達にはCランクに上がって貰おうかの」
長机を囲むように並べられたソファーに腰掛けたシャルジュが先程からアイヴォンに報告の詳細を行っている。
ジョゼは初めて入るギルドマスターの部屋に緊張しているのか、ソワソワと落ち着きがない。
私はというと、自前のエール樽からエールを注ぎ一人で飲み始めていた。
「え!? ど、どういう事ですか?」
状況が掴めないジョゼはアイヴォンの提案に目を白黒させて驚いていた。
「ほほほ、君は知らんかったのう。カオル殿とシャルジュ殿には前々からCランクになって欲しいと言っておったのじゃよ」
「その件はお断りした筈ですが……」
アイヴォンの提案にシャルジュが申し訳なさそうに返事をした。
「大丈夫じゃ、ほれ」
そう言って、見覚えのある道具を机の上に出した。
「其方らのステータスを確認するぞい」
***
「「これが僕(俺)のステータス?」」
魔道具によって書き出された自分のステータスを確認して、シャルジュとジョゼは驚きに声を上げた。
無理もない、彼らのレベルは随分上がっており、それに伴ってステータスが大幅に上昇していたのだ。
「ほほほ、長年の勘は間違ってなかったようじゃの」
どうやらアイヴォンは感覚で彼らのレベルが上げっている事を察していたらしい。
「どうじゃ、これならCランクでも問題ないと思うのじゃがな?」
っという事で私たち三人は晴れてCランク冒険者となる事になったのだ。
【ステータス紹介(再)】
【名 前】 ジョゼ
【年 齢】 22
【職 業】 Cランク冒険者 剣士
【レベル】 27
【体 力】 218
【魔 力】 132
【攻撃力】 186
【防御力】 192
【俊敏性】 258
【スキル】
剣術 Lv.3 忍び足 Lv.1
【装備】
長剣
護身用の短剣
【名 前】 シャルジュ=アステーナ
【年 齢】 10
【職 業】 王子 聖職者 Cランク冒険者 神官
【レベル】 22
【体 力】 145
【魔 力】 324
【攻撃力】 180
【防御力】 165
【俊敏性】 192
【スキル】
神聖魔法 Lv.2 回復魔法 Lv.1
神聖格闘術 Lv.1
契約奴隷:カオル=アサヒナ
【装備】
初心者用長剣
【名 前】 カオル=アサヒナ
【年 齢】 18
【職 業】 異世界から来たヤンキー 奴隷 Cランク冒険者 戦闘狂
【レベル】 25
【体 力】 379
【魔 力】 314
【攻撃力】 308
【防御力】 220
【俊敏性】 275
【スキル】
空手 Lv.Max 集団統制 Lv.4 料理 Lv.1
アイテムボックス 異世界会話 Lv.2 鑑定 Lv.2
剣術 Lv.7 双剣術 Lv.3 投擲術 Lv.3
底力 Lv.2 狂人化 Lv.2 怒り Lv.2
窃盗術 Lv.2 砲術 Lv.1 弓術 Lv.1
打撃術 Lv.1 盾術 Lv.2 回避術 Lv.1
瞑想 Lv.1 挑発 Lv.2 必中 Lv.1
道具再利用 Lv.1 装備交換 Lv.1
受け流す Lv.3 千里眼 Lv.1 神聖格闘術 Lv.4
【ユニークスキル】
天才肌 非魔法適正




