奴隷冒険者、再び無双する。
不死者に有効な攻撃方法を得たカオルは、次々と不死者を屠って行った。
今までカオルが真面に戦闘をしている姿を見た事がなかった僕はその姿に戦慄を覚えた。
「ユ◯バのバ◯オハザードよりオモロイでコレ〜〜〜」
訳のわからない事を叫びながら、カオルは不死者と終始笑顔で戦っていたのだ。
「ユ◯バのは殴って倒そうとしたら、摘み出されたからなーッ」
そんなカオルの姿を僕たちはただ見守る事しか出来なかった。
***
「めっちゃ疲れたわー」
「カオル、お疲れ様」
粗方の不死者を倒し終えたのだろう彼女が僕らの元に帰って来た。
「どんくらい倒したんやろなー」
「それなら姐さんのギルドカードに載ってますよ」
ジョゼが自分のギルドカードを試しに見せてくれた。
そこにはここに来るまでに倒した魔物の名前と討伐数が記載されていた。
僕も試しに自分のギルドカードを確認する。
【討伐数】
ゴブリン ×1
不死者 ×21
これが僕が今回倒した魔物の数だ。
「お、シャルジュ頑張ったな」
「カオルはどれくらい倒したのさ」
僕の問いに彼女は自分のギルドカードを差し出した。
他のみんなも興味津々といった様子で僕の手元を覗き込んできた。
【討伐数】
ゴブリン ×14
レッドボア ×7
不死者 ×304
…………。
思わず全員が息を呑んだ。
「多いと思ったけどやっぱ傭兵の時より多かったなーッ」
「いや、そういう問題じゃないですよこれ」
勿論、それはカオルが倒した数が尋常じゃないと言う事であるが、そもそもこれだけの数の不死者が『自然』に発生する訳がないのだ。
「何者かによって意図的に生み出された訳か……」
「そんなやつおるん?」
不死者を意図的に作り出せる存在など限りなく少ない、死霊使いか不死王のどちらかだ。
死霊使いは世の理に反して禁忌とされる秘術を使う『人間』の事である。
そして不死王とは、ノーライフキングとも呼ばれる不死者の高位種である『魔物』。
どちらにせよ非常に危険な存在である事に違いはない。
「姐さん、急いでギルドに報告しましょう」
「そやな、それが今回の依頼やしなー」
僕たちは急いでバーウィッチへ戻る事にした。
「あ、そういやシャルジュ」
「なに?」
「さっきの鉄拳は良かったでッ!」
そう言ってカオルは僕の頭を撫でてくれた。
【ステータス紹介】
【名 前】 ジョゼ
【年 齢】 22
【職 業】 Fランク冒険者 剣士
【レベル】 27
【体 力】 218
【魔 力】 132
【攻撃力】 186
【防御力】 192
【俊敏性】 258
【スキル】
剣術 Lv.3 忍び足 Lv.1
【装備】
長剣
護身用の短剣
【名 前】 シャルジュ=アステーナ
【年 齢】 10
【職 業】 王子 聖職者 Gランク冒険者 神官
【レベル】 22
【体 力】 145
【魔 力】 324
【攻撃力】 180
【防御力】 165
【俊敏性】 192
【スキル】
神聖魔法 Lv.2 回復魔法 Lv.1
契約奴隷:カオル=アサヒナ
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神聖格闘術 Lv.1
【装備】
初心者用長剣
【名 前】 カオル=アサヒナ
【年 齢】 18
【職 業】 異世界から来たチンピラ 奴隷 Gランク冒険者 戦闘狂
【レベル】 25
【体 力】 379
【魔 力】 314
【攻撃力】 308
【防御力】 220
【俊敏性】 275
【スキル】
空手 Lv.Max 集団統制 Lv.4 料理 Lv.1
アイテムボックス 異世界会話 Lv.2 鑑定 Lv.2
剣術 Lv.7 双剣術 Lv.3 投擲術 Lv.3
底力 Lv.2 狂人化 Lv.2 怒り Lv.2
窃盗術 Lv.2 砲術 Lv.1 弓術 Lv.1
打撃術 Lv.1 盾術 Lv.2 回避術 Lv.1
瞑想 Lv.1 挑発 Lv.2 必中 Lv.1
道具再利用 Lv.1 装備交換 Lv.1
受け流す Lv.3 千里眼 Lv.1
New!
神聖格闘術 Lv.4
【ユニークスキル】
天才肌 非魔法適正




