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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第5章 救世主様は青二才!? 〜我は汝を主とは認めぬ〜
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在監者、現状を理解する?



 現在、私が置かれている状況はこうだ。


 先ず身体が拘束され、横になるか這う事しか出来ない。


 なので、()(つくば)って犬のように食事を食べている。


 次に、私は地下牢に幽閉されているらしい。が、詳しい場所まで正規兵(おかみ)は教えてくれなかった。


 そしてなぜ幽閉されているかだが……



「さて、期限の一週間になりましたが、賠償金の方は払えそうでしょうか?」


「アホか、この状態でどないせーちゅうねん」



 私は今回の一件で『国家転覆罪』に問われ、投獄され裁判を受けていたらしい。


 起訴側は極刑、つまり『死刑』を請求していたが、私の弁護側の説得により、街の修復費用として金貨2万枚の賠償金の支払いが私の刑となったそうだ。


 そして、今日がその支払日なのである。



「そうですか……」



 だが、私の刑が確定してから一週間、そのまま私は地下牢に幽閉されていた。


 残念そうに声のトーンを下げる男性に私は小さく舌打ちした。


 そう、彼らは最初から私をここから出すつもりなど無かったのだ。



「先日お伝えした通り、残念ながら貴方の身柄は奴隷商人に引き渡す事となります」



 …………。



「しかし『重要危険人物』である貴方の身柄は、引き続き地下牢(ここ)で預かる事になっております」



 …………ッ。



「幸運にも貴方を買って下さる方が来られる事を祈っております」



 茶番劇は終わり男はその場を離れて行った。



 …………。



「誰が金貨2万枚の奴隷(ウチ)を買うねんッ」



 私は静かになった牢屋で、一人呟いた。




【異世界価格相場】


 一般奴隷 金貨100枚


 戦闘奴隷 金貨400枚


 カオル  金貨20000枚



 ※金貨1枚で日本円およそ1万円程度。




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