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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第4章 避難勧告発令、激戦バーウィッチ! 〜己が力は我が為に〜(後編)
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当事者、やる気なし?



 住民の避難が完了したのが、避難勧告が発令されてから6時間程経った昼過ぎの事だった。


 これだけ避難に時間が掛かったにもかかわらず、住民の中に魔物(モンスター)の襲撃による負傷者はいなかった事は幸いだったと言えよう。


 これが本当に魔物(モンスター)の襲撃、ならばの話だが……。



『それではこれより、(オーガ)討伐作戦を開始するッ!』


「「「おーーッ!」」」



 (くだん)(オーガ)を討伐する為に4パーティーが結集した。



 剣聖(ソードマスター)ダルベルトさんがリーダーを務める『白竜団(パロロコン)』。


 双子の兄妹、(ゲン)(スイ)の最年少パーティー『玄翠』。


 ソロ冒険者で唯一討伐隊に参加しているAランク冒険者の『タイラー』さん。


 そして僕が率いる『聖なる盾(アイギス)』の仲間達。


 合計13人の冒険者が今回の任務に集められ、僕はそのリーダーに抜擢されたのだ。



「リーダー、まだ街の人が残ってるみたいだよ?」



 対象を索敵しながら街を歩いていると、聖なる盾(うち)のハナが誰かを見つけたようだった。


 彼女は『千里眼』のスキルを持っており、こういった索敵や探索の際は頼りになる存在だ。



「住民の避難は完了している筈だが……」


「私、先に行って、保護してくるねッ♪」



 逃げ遅れたにせよ、あれだけ大々的に避難勧告が出されていて、街に残る人が果たしているだろうか?



「……ッ! 待て、ハナッ!」



 僕は慌ててハナを追いかけた。


 他のメンバーも僕の様子を察し、ついて来る。




 ***




 僕らが到着した時には、広場で眠る町娘をハナが肩を揺すって起こしているところだった。



「ハナッ! その子から離れるんだッ!」


「え?」



 僕の言葉にハナは首を傾げ固まっている。



「ふぁ〜あ。やっと来たんか」



 町娘は目を醒ますと、大きな欠伸(あくび)と共にその独特な(なま)りのある喋り方で僕らの方を眺めていた。


 僕の指示で、全員が戦闘態勢になっている事に気が付いたハナは、慌てて彼女から距離を取る。



「待ちくたびれて、寝てもうたやんけ」



 再び、欠伸(あくび)をしながら立ち上がる彼女を見つめながらハナは僕に尋ねた。



「あの子は何なんですかッ?」


「彼女が、今回の『討伐対象』だ」



 僕の言葉にハナは目を見開いて、彼女を凝視していた。




【討伐隊メンバー】


 【聖なる盾(アイギス)】Bランクパーティー

  サンディス :男 24歳 騎士(ナイト)

  ヴィンセント:男 27歳 盗賊(シーフ)

  エリーゼ  :女 19歳 剣士(フェンサー)

  マルカルロ :男 42歳 神官(プリースト)

  ハナ    :女 15歳 弓使い(アーチャー)


 【白竜団(パロロコン)】Bランクパーティー

  ダルベルト:男 37歳 剣聖(ソードマスター)

  リードルフ:男 35歳 剣士(ソードファイター)

  アルマルク:男 21歳 弓使い(アーチャー)

  ダミア  :女 32歳 魔法使い(ウィザード)

  セルヴィア:女 25歳 巫女(プリースト)


 【ソロ冒険者】Aランク冒険者

  タイラー:男 31歳 (サムライ)


 【玄翠】Bランクパーティー

  (ゲン):男 13歳 魔法剣士

  (スイ):女 13歳 魔法使い(ウィザード)




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