34/157
お尋ね者、慎ましく生きる?
私にお尋ね者としての懸賞金が懸けられ、数日が経った。
懸賞金が懸けられた事により、私は街の人や傭兵、冒険者から隠れ慎ましく……
***
「よっしゃーッ! 行けーッ!」
「やっちまえーッ!」
野次馬の中央には、黒髪の少女と見慣れない形の剣を持った逞しい身体の男性。
両者は野次馬に煽られる様にジリジリと距離を詰めていく。
その刹那、男性が少女に向かって先に飛び出した。
そして、少女目掛けて迷う事なく剣を振り下ろす。
ッが、そこに少女は居らず、逆に男性が昏倒しその場に倒れ込んだ。
「「「ぉおーーッ!」」」
一瞬で終わってしまったにも関わらず、野次馬は歓喜を上げている。
しかし、その中には項垂れ落ち込んでいる者も見受けられる。
『え〜、今回の勝負も姐さんの圧勝でした』
『勝った方は配当をお渡しするので、此方にお集りくだせえ』
…………。
そう、慎ましく生きるなんて、ありえなかったッ!
寧ろ私は、より一層逞しく生きていた。
【今回の戦利品】
金貨23枚
銀貨11枚
銅貨3枚




