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脳筋乙女の異世界花道  作者: 藤沢正文
第2章 チンピラvs傭兵団 〜己の為に武器を取れ〜
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チンピラ、手厚い歓迎を受ける?



 どうやらルクア傭兵団の連中が早くもお礼参り(ほうふく)に来てくれたらしい。



「おい、ダラム。酒場に戻って、子分達(アホども)と一緒に逃げろ」


「な、何を言ってるんですか!?」


「じゃあお前は、あんだけの連中に勝てるんか?」


「そ、それは……」



 私の言葉にダラムは顔を伏せる。



「グダグダ言ってないで、早よ行けッ!」


「はいッ!」



 私が一喝すると、ダラムは振り返って走り出した。



「さてと」



 私は髪を解き、臨戦態勢に入る。



 ん? メッシュは前髪には入れてなかった筈やけどな。



 解けた髪の間から見える赤色のメッシュが増えているようだった。


 だが、そんなことよりも、今は目の前の傭兵達(お客さん)が先決だ。


 私は気合を入れ直し、彼らに対峙する。ざっと見えただけで、子分共よりも数が多いことはわかった。



「これまた盛大な人数で、偉いさんでも迎えに行くんか?」



 私にの問いかけ(挑発)に威勢のいい連中が反応する。



「チンピラ風情が俺らに舐めた口聞いんじゃねえぞッ!」


「降参するなら今だぜ。そしたら殺しはしないさ、楽しませて貰った後に奴隷になるだけだ」


「俺ら全員の相手してからじゃ奴隷としての価値はなくなりそうだがなッ!」


『『『ガハハハッ』』』



 何やら笑えない冗談を言って、傭兵たち(ヤツら)は大盛り上がりだ。



「なんやねん、そのおもんない冗談は。マジで白けるわ」



 再びの問いかけ(挑発)傭兵たち(ヤツら)は顔に青筋を入れていた。



「俺らに喧嘩売った事、後悔させてやるッ!」


『『『おらぁーッ!』』』



 先頭に立っていた傭兵(ヤツ)の一言を皮切りに、傭兵たちは一気に突撃してきた。


 勿論、全員が全員、得物を持っている。



「早速出番やで、相棒ッ!」




【ステータス情報】


【名 前】 カオル=アサヒナ

【年 齢】 17

【職 業】 異世界から来たチンピラ

【レベル】 4

【体 力】 230

【魔 力】 20/120

【攻撃力】 130 (+100) 

【防御力】 125

【俊敏性】 120


【スキル】

空手 Lv.7 集団統制 Lv.4 料理 Lv.1 鑑定 Lv.1

アイテムボックス 異世界会話 Lv.1


【ユニークスキル】

天才肌(じゃじゃ馬) 非魔法適正(ちからづく)


【装備】

護身用の短剣(ショートソード)




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